スパルタンレース · 9 MIN READ
スパルタンレースの平均タイムと制限時間|スプリント・スーパー・ビーストは何時間かかる?
スパルタンレース(Spartan Race)の公式の申込サイトの大会ページは、平均の所要時間をスプリント1時間32分12秒、スーパー2時間25分31秒、ビースト4時間45分26秒と表示しています。制限時間は、米国の公式FAQが「ほとんどのレースには無い」と答えています。数字を読むときの注意、2026年9月の新潟大会のコース閉鎖時刻、完走タイムに加わるペナルティ、タイムの測り方を公式の資料で整理しました。

スパルタンレース(Spartan Race)の公式の申込サイト(jp.spartan.com)の大会ページは、レースの種類ごとに平均の所要時間を「平均期間」(英語の画面では AVG DURATION)として表示しています。5kmのスプリントは1時間32分12秒、10kmのスーパーは2時間25分31秒、21kmのビーストは4時間45分26秒です。制限時間については、米国の公式FAQが「ほとんどのレースに制限時間はない」と答え、一部の長いレースには安全のための足切り時間があり、その場合は大会ページかレースの前の週に出るレース当日プログラムに載る、としています。米国向けのFAQで、日本の大会に当てはまるかは書かれていません。
ただし、確かめた千葉・大分・米国の大会ページでは種類ごとに同じ値が表示されていて、大会ごとに出した実績ではないと見られます。何をもとにした平均かは、大会ページには書かれていません。日本の大会では、2026年9月の新潟大会のレースガイドが、コースを16:00(午後4時)に閉めるとし、その時刻を過ぎてもコースに残っている人は失格(英語版ではDNF=未完走)として、フィニッシャーメダルもシャツも渡さないと定めていました。
根拠は、公式の申込サイトの大会ページ、世界の公式の競技ルール2026年版(2026 Rules of Competition)、米国の公式FAQ、日本の主催者(株式会社SRJ)の公式サイトと、2026年9月の新潟大会のレースガイド(日本語版・英語版)です(2026年10月17日確認・英語の資料は編集部訳)。
スパルタンレースの種類ごとの平均タイム(公式の大会ページの表示)
大会ページの「Race Distances」の欄には、種類ごとに距離・障害物の数・平均期間が並んでいます。千葉の大会ページのスプリントの欄の表示は「距離 5 km 障害 20 平均期間 1 h 32 m 12 s」です。
種類 | 距離 | 障害物の数 | 大会ページの平均期間 | 日本の今後の大会(10月17日時点) |
|---|---|---|---|---|
スプリント(Sprint) | 5km | 20 | 1時間32分12秒 | 千葉(2026年11月14日) |
スタディオン(Stadion) | 5km | 20 | 1時間32分12秒 | 大分(2026年12月19日) |
スーパー(Super) | 10km | 25 | 2時間25分31秒 | なし |
ビースト(Beast) | 21km | 30 | 4時間45分26秒 | なし |
ウルトラ(Ultra) | 50km | 60 | 8時間12分54秒 | なし |
10月17日時点で日本の主催者の開催情報に載っている今後の大会は、11月14日の千葉(スプリントとキッズ)と、12月19日の大分(スタディオンとキッズ)の2つです。スーパー・ビースト・ウルトラの数字は、同じ申込サイトに載っている米国ダラスの大会ページ(スプリント・スーパー・ビースト・ウルトラを行う大会)で、種類ごとのタブを開いて確かめました。スプリント以外のタブは、日本語の画面でも英語のまま「AVG DURATION」と表示されます。距離と障害物の数は、日本の主催者の公式サイトの説明(スプリント5km・障害物20、スーパー10km・障害物25、ビースト21km・障害物30)とも一致しています。
この数字を読むときに知っておきたいことが3つあります。
- 大会ごとの数字ではないと見られる:スプリントは千葉と米国ダラスの日本語・英語のページ、スタディオンは大分と米国ダラスのページで同じ値でした。スーパー・ビースト・ウルトラの表示は米国ダラスのページで確かめ、画面には出ないものの、千葉と大分のページの中のデータにも同じ値が入っていました。確かめたのはこの4ページで、同じ値である理由について公式の説明はありません
- 何の平均かが書かれていない:対象の年・大会・カテゴリー(ELITE・AGE GROUP・OPEN)や計算のしかたは、ページに書かれていません
- スタディオンはスプリントと同じ値:スタディオンの1時間32分12秒は、スプリントと同じ値です。スタディオンの値がスプリントと共用されているためと見られますが、理由は書かれていません
主催者の公式サイト(spartanracejapan.jp)で画面に出ているページ(「スパルタンについて」、よくあるご質問の「レース当日」の節)と、世界の公式サイトのスプリント・スーパー・ビースト・スタディオンの説明ページには、所要時間の目安は見当たりませんでした。よくあるご質問のほかの節は、10月17日時点で準備中の表示です。世界の公式サイトのウルトラの説明ページだけは、平均の完走時間を「7〜10時間」としていて、大会ページの8時間12分54秒はこの範囲に入ります。こちらも、何をもとにした平均かは書かれていません。

スパルタンレースに制限時間はあるのか
米国の公式FAQ(2026年2月更新)は、「制限時間はあるか」という質問に、ほとんどのレースには制限時間がないと答えています。一部の長いレースには安全のための足切り時間があり、その場合は大会ページか、レースの前の週に出るレース当日プログラム(Race Day Program)に載ります。公式は、大会ページを定期的に確かめるよう案内しています。このFAQは米国向けで、日本の大会に当てはまるかは書かれていません。
世界の公式の競技ルール2026年版は、世界のすべてのスパルタンの大会に適用されます。編集部が全文を探した範囲では、締め切り(cutoff)という言葉が出てくるのは表彰台の資格の項だけで、コースの制限時間や足切りを定めた条文は見当たりませんでした。その項では、AGE GROUPの表彰式の開始を表彰台の資格の締め切り時刻としていて、年代別で3位以内に入っても、この時刻より後にゴールすると表彰台の資格を失うことがあります。
確かめた範囲では、全大会に共通する制限時間は見当たりません。足切りがあり得ると書かれていたのは米国のFAQの一部の長いレースで、コースを閉める時刻が書かれていたのは2026年9月の新潟大会のレースガイドです。出る大会のレースガイドで確かめてください。
日本の大会の例(2026年9月の新潟大会のレースガイド)
日本の大会でコースを閉める時刻を書いた資料として確かめられたのは、日本の主催者の「レース準備と流れ」のページに載っている、2026年9月の新潟大会(ロッテアライリゾート)のレースガイド(日本語版と英語版のPDF)です。コースは16:00(午後4時)に、会場は17:00(午後5時)に閉まります。16:00を過ぎてもコースに残っている人はコースから退去して失格(英語版ではDNF=未完走)となり、フィニッシャーメダルもシャツも渡されません。種類ごとの足切りではなく、コース全体を閉める時刻です。
同じガイドは、レースタイムが3時間を超えそうな人に、給水できるものを必ず持ってくるよう求めています(コース上に給水所はあります)。大会ページの平均期間が3時間を超えるのは、ビースト(4時間45分26秒)とウルトラ(8時間12分54秒)です。ただし、ガイドが求めているのは一人ひとりの見込みでの判断です。平均が3時間未満の種類でも、自分のペースで3時間を超えそうなら当てはまります。
このガイドは新潟大会のもので、千葉・大分に同じ時刻が当てはまるとは限りません。2023年の新潟大会のレースガイド(今の公式サイトからはリンクされていません)はコースを閉める時刻を16:30としていて、同じ新潟の大会でも年によって時刻が違いました。千葉と大分の開催情報は「レースガイドをレース前にご送付致します」と書くだけで、10月17日時点では千葉・大分のレースガイドは公式サイトに公開されていません。日本の主催者の「レース準備と流れ」のページは、レースガイドをレース当日の10日前までに発行するとしています。コースを閉める時刻は、届いたレースガイドで確かめてください。
完走タイムに加わるペナルティ(2026年版の競技ルール)
完走タイムは、走って障害物をこなした時間だけでは決まりません。障害物に失敗したときは、ペナルティループ(決められた周回を走る)か30回のバーピーを行ってから先へ進みます。どちらにするかは、運営が大会・コースの設計・カテゴリーやヒートごとに決めます。競技場で行うスタディオンは、すべての障害物・すべてのヒートで15回のバーピーです。2026年9月の新潟大会のレースガイドでは、ELITEとAGE GROUPはペナルティループ(ループが無い障害物では30回のバーピー)、OPENはペナルティループとバーピー(英語版では30回)のどちらかを選べました。
ルールでは、次の場合に完走タイムへ時間が加算されます。ルールは加算の対象となるカテゴリーを限定していませんが、OPENの参加者にも同じ加算が課されるかは、はっきりとは書かれていません。
確認されたこと | 完走タイムへの加算 |
|---|---|
障害物に失敗したのにペナルティループを終えていない | 10分 |
バーピーの回数が足りない(30回の障害物) | 最初の10回までは1回につき30秒、10回を超えると合計10分 |
バーピーの回数が足りない(スタディオンの15回) | 最初の5回までは1回につき30秒、5回を超えると合計5分 |
公式の映像確認で、障害物の失敗や違反が分かった | 10分のタイムペナルティか失格 |
割り当てられたヒートのスタート時刻にスタートしなかった | 時間のペナルティか失格(加算する時間は書かれていない) |
表の1〜3行目(ペナルティループとバーピー)は、レース中か、表彰の前に行うレース後の見直しの間に確かめられた場合が対象です。映像確認があるため、最終結果はその場ですぐには出ないことがあります。確認の間に課されたペナルティは、結果のテントで見られます。
これらのルールにすべて従うことが求められるのは、コンペティティブ(ELITEとAGE GROUP)の参加者です。OPENの参加者にも、スポーツマンシップと自己責任の精神でルールを守ることが勧められています。
スパルタンレースのタイムの測り方と結果が出るまで
2026年版の競技ルールでは、タイムの測り方がカテゴリーで分かれています。ELITEの各ヒートの勝者は「ガンタイム」で決まり、スタートラインを越えた時刻に関係なく、先にフィニッシュラインを越えた人が勝ちます。AGE GROUPとOPENのヒート、ELITEのスタディオンのヒートは「チップタイム」で決まり、スタートラインを越えてからフィニッシュラインを越えるまでの時間が記録になります。どちらも、課された時間のペナルティが加えられます。タイムは、手首に着けるRFIDのタイミングチップで確かめます。
2026年9月の新潟大会のレースガイドによると、速報の結果は会場のリザルトブースで確認でき、レース後にQRコードからBIBナンバー(ヘッドバンドの番号)で調べることもできます。公式の結果は、レース終了後5日以内に公式サイトに載る予定です。

HYROXの所要時間・制限時間との違い
HYROX(ハイロックス)は、HYROX Japanの公式FAQが、昨シーズンの平均完走タイムを約1時間32分と案内し、レースに制限時間はないとしています(3時間かけて完走する人もいると説明)。スパルタンレースのスプリントの平均期間(1時間32分12秒)と近い数字です。ただ、HYROXの平均は昨シーズンの完走者のものと書かれている(どの部門・どの大会かは書かれていない)のに対し、スパルタンレースの平均は何をもとにしたかが書かれていません。対象が同じとは限らないため、2つのレースにかかる時間が同じとは言えません。
HYROXの足切りの有無や途中でやめたときの扱いはHYROXの制限時間、走る距離や課題を3つのレースで並べた比較はHYROXとDEKA・スパルタンレースの違いにまとめています。
KEY TAKEAWAYS
- スパルタンレースの公式の申込サイトの大会ページは、平均期間をスプリント1時間32分12秒、スーパー2時間25分31秒、ビースト4時間45分26秒、ウルトラ8時間12分54秒と表示しています。スタディオンはスプリントと同じ1時間32分12秒です。
- 確かめた大会ページでは種類ごとに同じ値で、大会ごとに出した実績ではないと見られます。何をもとにした平均かは書かれていません。
- 米国の公式FAQは、ほとんどのレースに制限時間はなく、一部の長いレースの足切り時間は大会ページかレース当日プログラムに載るとしています。2026年版の競技ルールに、コースの制限時間を定めた条文は見当たりませんでした。
- 2026年9月の新潟大会のレースガイドは、16:00にコースを閉め、それ以降もコースに残っている人は失格(英語版ではDNF)としてメダルもシャツも渡さないと定めていました(2023年の新潟大会は16:30)。今年の千葉・大分の時刻は、レース前に届くレースガイドで確かめてください。
- ペナルティループを終えていないと10分、バーピーが足りないと1回につき30秒(30回の障害物では最大10分、スタディオンは最大5分)が完走タイムに加算されます。AGE GROUPとOPENのタイムは、スタートラインを越えてからのチップタイムです。
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