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スパルタンレース · 10 MIN READ

スパルタンレースのバーピーのルール|障害物に失敗したら何回?ペナルティループと1回の数え方

スパルタンレース(Spartan Race)で障害物を越えられなかったときのバーピーは30回、競技場で行うStadionは15回です。ただし世界の公式の競技ルール2026年版では、Stadion以外のレースで30回のバーピーとペナルティループのどちらにするかを運営が大会やカテゴリーごとに決めます。カテゴリーごとの違い、2人1組のダブルスの回数、日本の大会での扱い、1回として数えられる動き、回数が足りなかったときの時間加算を、公式のルールで整理しました。

スパルタンレースのバーピーのルール|障害物に失敗したら何回?ペナルティループと1回の数え方

スパルタンレース(Spartan Race)で障害物を越えられなかったときのバーピーは30回、競技場で行うStadion(スタディオン)では15回です。30回という回数は、世界の公式の競技ルール(Rules of Competition)、世界と米国の公式FAQ、公式サイトの障害物の解説のいずれにも書かれています。OPEN(誰でも出られるカテゴリー)に個人で申し込んで出るなら、まず「失敗したら30回、Stadionなら15回」を前提に準備してください。2人1組で申し込むダブルスは、回数の決まりが違います。

ただし、全員がバーピーになるとは限りません。2023年版の競技ルールでは、Stadion以外のレースのELITE(エリート)とAGE GROUP(エイジグループ)のペナルティは200メートルのペナルティループ(決められた周回を走る)で、バーピーを行うのはOPENだけでした。2026年4月の改定まで反映された2026年版では、Stadion以外のレースのペナルティを「ペナルティループか30回のバーピー」とし、どちらにするかを運営が大会・コース・カテゴリーごとに決める書き方になっています。日本の主催者の公式サイトの「スパルタンについて」のページは「規定回数」とだけ書いていて、回数は載っていません。日本の公式サイトの「レース準備と流れ」のページに載っている2026年9月の新潟大会のレースガイドは、ELITEとAGE GROUPはループのある障害物ではループ、ない障害物では30回のバーピー、OPENはループとバーピーのどちらかを選べる、としています。

根拠は、世界の公式の競技ルール2026年版・2023年版、世界の公式FAQと米国のFAQ、公式ブログ、日本の主催者(株式会社SRJ)の公式サイトと2026年9月の新潟大会のレースガイドで、いずれも2026年10月17日に確認しました。英語の資料は編集部が訳しました。

01

障害物に失敗したときのペナルティはカテゴリーとレースで違う

障害物に失敗したときに何をするかは、資料の版とカテゴリー、レースの種類によって違います。確かめられた4つの資料を並べます。

資料

OPEN

ELITE・AGE GROUP

Stadion

世界の公式の競技ルール 2026年版

ペナルティループか30回のバーピー(運営が指定)

ペナルティループか30回のバーピー(運営が指定)

すべての障害物・すべての組で15回のバーピー

世界の公式の競技ルール 2023年版

30回のバーピー

200メートルのペナルティループ

すべての組で15回のバーピー

日本の新潟大会のレースガイド(2026年9月の大会)

ペナルティループか30回のバーピーを選べる

ループのある障害物はペナルティループ、ない障害物は30回のバーピー

記載なし

米国のFAQ(2026年2月更新)

30回のバーピー

ペナルティループ

全員15回のバーピー

2026年版の変更履歴によると、2025年1月の改定で、障害物に失敗したときのペナルティの項に、障害物レース(Spartan OCR)でバーピーを使うことが書き加えられ、カテゴリーの定義も「コンペティティブ(ELITEとAGE GROUP)」と「オープン(誰でも出られる)」の2つに改められました。2023年版のように「ELITEとAGE GROUPはループ」と決め打ちせず、どちらのペナルティにするかは運営が大会・コースの設計・カテゴリーや組ごとに決めます。同じカテゴリー・組の中では、同じペナルティが当てられます。

ルール全体の守り方も、カテゴリーで違います。2026年版は、コンペティティブには競技ルールを厳密に守ることを求め、OPENにはスポーツマンシップと自己責任の精神で守ることを勧めています。

2026年2月に更新された米国のFAQは、2023年版と同じ分け方で説明しています。世界の公式FAQは「障害物に失敗した人は、先へ進む前に30回のバーピーを行う」とだけ書いていて、カテゴリーの区別には触れていません。

バーピーになる場合の回数は、障害物ごとの項目を見ても30回です。2026年版のスピアスロー(槍投げ)の項は、個人で出る人が失敗したときのペナルティを30回のバーピーとしています。世界の公式サイトの障害物の解説も、モンキーバー(うんてい)から落ちたときと、槍が的に刺さらなかったときを30回としています。

2人1組で申し込むダブルスは、2026年版で決まりが加わりました。ほとんどの障害物は2人のうち1人が挑んで成功すればよく、失敗したときのペナルティも挑んだ人だけが行います。スピアスローとファイアジャンプ(火を跳び越える障害物)は例外で、2人とも行います。スプリント・スーパー・ビーストのスピアスローでは、1人が外すと2人とも15回、2人とも外すと2人とも30回のバーピーです。Stadionのスピアスローと最後の障害物では、1人が失敗すると2人で15回を分け(失敗した人が8回、もう1人が7回)、2人とも失敗すると2人とも15回です。必ずやり切る障害物は、1人が失敗すると2人とも失格になります。日本の大会でダブルスを選べるかは、画面に出ている日本の公式ページでは確かめられませんでした。

障害物に失敗したときのペナルティをカテゴリーとレースごとに示した図。OPENで出る(個人で申し込む人):2023年版のルールでは30回のバーピー、2026年版のルールでは運営がループを指定することもある、2026年9月の新潟のガイドではループかバーピーを選べる、回数は自分で数える。ELITE・AGE GROUPで出る(コンペティティブ):2023年版のルールでは200mのペナルティループ、2026年版のルールではループか30回を運営が指定、2026年9月の新潟のガイドではループの無い障害物は30回、ループを走らないと完走タイムに10分加算。Stadionに出る(競技場のレース):カテゴリーに関係なく15回のバーピーで2023年版・2026年版とも同じ、12月19日の大分はStadion。必ずやり切る障害物(Mandatory):失敗すると失格(時間加算に替えることも)、バーピーでは代えられない(例:バケツキャリー)。2人1組のダブルスは、スピアスローなどで別の決まり。新潟のガイドは2026年9月の大会のもので、千葉・大分の大会のガイドはレースの前に送られる
出典:Spartan 競技ルール 2026年版・2023年版、Spartan US FAQ、スパルタンレース日本公式 SPARTAN RACE 2026 RACE GUIDE 新潟・国内開催情報(2026年10月17日確認)
02

ペナルティループとは(200メートルを走る)

ペナルティループは、障害物に失敗したときに、決められた周回コースを走るペナルティです。2023年版の競技ルールでは、ELITEとAGE GROUPのペナルティは200メートルのループで、地形や運ぶものが加わると距離が変わることがある、としています。この2つのカテゴリーをループだけにした改定は、競技ルールの変更履歴に2022年の日付で載っていて、公式の記事は2023年のシーズンからの変更として紹介しています。

距離の内訳は、世界の公式サイトに載った2023年のルール変更の記事に書かれています。標準のループは200メートルで、ループの地形で標高差が25メートルを超える場合は100メートルです。物を運ぶ場合も100メートルで、男性は60ポンド(約27kg)、女性は40ポンド(約18kg)を運びます。

2026年版は、ループの距離を数字では書かず、地形や、運ぶ・はうといった課題が加わると変わる、としています。ループを走らずに先へ進んだと確認されると、2023年版・2026年版のどちらでも完走タイムに10分が加算されます。

03

日本の大会でのバーピーの回数

日本の主催者の公式サイト(スパルタンについて)は、障害を越えられない場合はバーピージャンプを規定回数こなす、と説明しています。バーピージャンプは、スクワット・腕立て伏せ・ジャンプを続けて1回とする運動です。このページには、何回かは書かれていません。

カテゴリーごとのペナルティが書かれているのは、日本の公式サイトの「レース準備と流れ」のページに載っている、2026年9月の新潟大会のレースガイドです。日本語版と英語版のPDFがあり、どちらも障害物とペナルティの細かい決まりは2026年の公式の競技ルールで確かめるよう書いています。ペナルティの欄では、ELITEとAGE GROUPはペナルティループのある障害物ではループを走り、ループのない障害物では指定のエリアで30回のバーピーを行います。ループの距離は地形や物を運ぶ課題によって変わることがある、としています。OPENは、ペナルティループとバーピーのどちらかを選べます。OPENのバーピーの回数(30回)は英語版にだけ書かれていて、日本語版には回数がありません。

10月4日時点の開催情報では、2026年11月14日の千葉はスプリント、12月19日の大分はStadionのレースです。世界の公式の競技ルールどおりなら、大分のStadionではカテゴリーに関係なく15回です。千葉のスプリントは、新潟大会と同じ決まりなら、OPENはループと30回のバーピーのどちらかを選び、ELITEとAGE GROUPはループのない障害物で30回のバーピーです。ただ、新潟大会のガイドは千葉・大分の大会のものではありません。千葉・大分の大会のレースガイドは、開催情報によるとレースの前に送られます。2023年版のルールは、障害物によっては大会ごとにループなど別のペナルティを使うことがあり、その場合は事前の説明か障害物の係員が伝える、としています。出る大会のレースガイドと当日の説明で確かめてください。

04

バーピー1回の数え方(胸を地面に着け、手を耳より上に伸ばして跳ぶ)

2026年版と2023年版の競技ルールは、バーピー1回を同じ言葉で定めています。1回は「上」と「下」の2つの姿勢の1往復で、下の姿勢から上の姿勢に戻ったら、両手を耳より上に伸ばしてジャンプします。

  • 下の姿勢:腹ばいになり、胸が地面に着いている
  • 上の姿勢:腰と膝が伸びた、安定した直立
  • ジャンプ:上の姿勢に戻ったら、両手を耳より上に伸ばして跳ぶ

公式ブログは、地面に着く必要があるのは胸だけで、腹や膝は着かなくてよいと説明しています。胸が着かない1回は、ノーレップ(数えない1回)になりえます。ジャンプは、つま先とかかとが地面から離れれば跳んだことになり、できるだけ高く跳ぶ必要はない、としています。どちらもブログの説明で、競技ルールに書かれているのは「胸が地面に着く」「両手を耳より上に伸ばしてジャンプする」までです。

数える場所と数える人にも決まりがあります。バーピーは障害物ごとに指定されたバーピーゾーンの中で行い、ゾーンの外で行った分はペナルティの回数に数えません。ゾーンが埋まっているときや、カテゴリーを分けるときは、運営が別のゾーンを指定することがあります。世界の公式FAQによると、回数は自分で数えます。

ペナルティのバーピー1回の基準を示した図。①下の姿勢:腹ばいになり胸が地面に着く、腹と膝は着かなくてよい(公式ブログ)。②上の姿勢:腰と膝が伸びた安定した直立。③ジャンプ:上に戻ったら両手を耳より上に伸ばして跳ぶ、つま先とかかとが離れればよい(公式ブログ)。数え方:バーピーゾーンの中で行い、ゾーンの外の分は数えない、回数は自分で数える(世界の公式FAQ)。胸が着かない1回はノーレップ(数えない)になりうる
出典:Spartan 競技ルール 2026年版(バーピーの定義・バーピーゾーン)、spartan.com 公式ブログ・よくある質問(2026年10月17日確認)
05

回数が足りなかったときの時間加算

2026年版では、バーピーのペナルティが指定された障害物で回数が足りなかったと確認されると、完走タイムに時間が加算されます。確認は、レース中か、表彰の前に行われるレース後の見直しの間に行われます。

レース

足りなかった回数

加算される時間

Stadion以外(30回)

最初の10回まで

1回につき30秒

Stadion以外(30回)

10回を超えた場合

合計10分

Stadion(15回)

最初の5回まで

1回につき30秒

Stadion(15回)

5回を超えた場合

合計5分

ほかに、ペナルティループを走らなかったときは10分、回数で行う障害物で回数が足りなかったときは足りない1回につき30秒が加算されます。

2023年版には、バーピーの回数不足に対する時間加算の項はありませんでした(変更履歴では2022年の改定で削除)。2026年版には、この項があります。

06

バーピーで代えられない障害物と失敗の扱い

障害物には、失敗してもバーピーやループで先へ進めるもの(パス/フェイル)と、必ずやり切る障害物(Mandatory)があります。必ずやり切る障害物に失敗したときのペナルティは失格で、運営の判断で時間加算に替えることがあります。2026年版のバケツキャリー(バケツを運ぶ障害物)の項には「バーピーの選択肢はない」と書かれています。

すべての障害物は挑戦しなければならず、挑戦の最小は障害物に触れることです。挑戦せずにバーピーだけをして先へ進むことは、ルールの上では認められていません。水や悪路を渡って障害物に行く部分も、事前の説明や当日のスタッフに認められた場合を除いて、ペナルティで飛ばせません。

鐘のある障害物では、鐘をたたけるのは腕・手か、胸より上の体の部分だけです。足や膝で鐘を蹴ると失敗扱いになり、やり直しはできず、その障害物のペナルティを行います。

必ずやり切る障害物の中には、「ウェイテッドバーピー」もあります。重りを持ったまま15回のバーピーを行い、下で胸が重りに着き、上では腕・腰・膝を伸ばして重りを頭上に掲げます。15回をやり切れないと障害物の失敗になり、ほかの必ずやり切る障害物と同じく失格の対象です。失敗したときのペナルティのバーピーとは別のもので、日本の大会で使われるかは確かめられませんでした。

07

HYROXのバーピーとの違い

HYROX(ハイロックス)にもバーピーを使う種目がありますが、役割が違います。HYROXは1kmのランのあとに1種目を行うことを8回繰り返すレースで、バーピーブロードジャンプはその4番目の種目です。バーピーと幅跳びを組み合わせた動きで80mを進みます。スパルタンレースのバーピーは、障害物に失敗したときに行うペナルティです。

種目のやり方はバーピーブロードジャンプ、走る距離や課題を3つのレースで並べた比較はHYROXとDEKA・スパルタンレースの違いにまとめています。

08

KEY TAKEAWAYS

  • スパルタンレースで障害物に失敗したときのバーピーは30回、競技場で行うStadionは15回です。
  • 2023年版の公式の競技ルールでは、Stadion以外のレースのELITEとAGE GROUPは200メートルのペナルティループで、バーピーはOPENだけでした。2026年版では、ループか30回のバーピーかを運営が大会・コース・カテゴリーごとに決めます。Stadionはどちらの版でも全員15回です。
  • 日本の公式サイトの「スパルタンについて」は「規定回数」とだけ書いています。2026年9月の新潟大会のレースガイドは、ELITEとAGE GROUPはループのない障害物で30回のバーピー、OPENはループとバーピーのどちらかを選べる、としています。
  • 2人1組のダブルスでは、スプリントなどのスピアスローを1人が外すと2人とも15回、2人とも外すと2人とも30回です。
  • バーピー1回は、腹ばいで胸を地面に着け、立ち上がって両手を耳より上に伸ばしてジャンプするまでです。バーピーゾーンの外で行った分は数えず、回数は自分で数えます。
  • 2026年版では、回数が足りないと1回につき30秒(10回を超えると合計10分、Stadionは5回を超えると合計5分)が完走タイムに加算されます。必ずやり切る障害物は、失敗すると失格で、バーピーでは代えられません。
HI

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