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スパルタンレース · 9 MIN READ

スパルタンレースの練習方法|初心者が鍛える3つの力と握力・障害物の技術

スパルタンレース(Spartan Race)の練習方法の基本は、世界の公式FAQが勧める心肺機能・筋力・敏捷性の3つを鍛え、障害物を腕力だけでなく技術で越える準備をすることです。日本の大会でどの障害物が出るかは日本の公式サイトで確かめられないため、走る・ぶら下がる・登る・這う・引くといった動きごとに練習します。握力を鍛えるデッドハングの目標時間とやり方、ロープや壁など障害物ごとの公式の助言、失敗したときのバーピーまで、公式サイトの情報で整理しました(2026年10月17日時点)。

スパルタンレースの練習方法|初心者が鍛える3つの力と握力・障害物の技術

スパルタンレース(Spartan Race)の練習方法の基本は、世界の公式FAQが勧める3つの力、心肺機能・筋力・敏捷性(左右や上下に動く力)を鍛えることです。公式FAQは、障害物は腕力だけの勝負ではなく、正しい技術を身につければ体力を大きく節約できる、とも書いています。

日本の大会でどの障害物が出るかは、日本の公式サイトでは確かめられません。「スパルタンについて」のページの障害物の紹介欄は準備中(Coming Soon)で、よくあるご質問も画面に出ているのは「レース当日」の節だけです(2026年10月17日時点)。世界の公式の障害物解説も、Superだけ・アメリカの大会だけの障害物があると書いています。そのため、特定の障害物に絞るより、レースの距離を動き続ける力、鉄棒にぶら下がる握力、ロープを登る・有刺鉄線の下を這うといった障害物の技術を、動きの種類ごとに準備しておくのが練習の組み立てになります。合否が決まる障害物に失敗したときの罰は、米国の公式FAQでは、オープン(競技でない参加者)はバーピー30回です。日本の公式サイトも、越えられないときはバーピーをすると説明しています。日本の公式サイトに載っている2026年9月の新潟大会のレースガイドでは、オープンはペナルティループ(決められた周回を走る罰)とバーピー30回のどちらかを選べました。バーピーも練習に入れておきます。

根拠は、世界の公式サイトのFAQと障害物の解説、公式サイトに載っているコーチの練習記事、Spartanの競技ルール、米国の公式FAQ、日本の主催者の公式サイトとそこに載っている2026年9月の新潟大会のレースガイド、公式の申込サイトです(2026年10月17日時点)。日本の公式サイトには、練習の方法や練習施設・練習会の案内は載っていません。

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公式FAQが勧める練習は心肺機能・筋力・敏捷性と障害物の技術

世界の公式FAQは「どう準備すればよいか」という問いに、体全体を鍛える必要があるとして、心肺機能・筋力・敏捷性の3つを挙げています。障害物については、這う・登る・引く・持ち上げる動きが要るものがいくつもあり、全身の体力を試すためのものだと説明しています。

鍛えるもの

中身

出どころ

心肺機能

レースの種類によって5〜21kmを走りながら障害物をこなす。スプリントのコースは水や泥のある不整地

距離は日本の公式サイト、コースは世界の公式のスプリントの紹介

筋力

障害物には、這う・登る・引く・持ち上げる動きが要る

世界の公式FAQ(障害物の説明)

敏捷性

左右や上下に動く力。壁を越えるのにも要る

世界の公式FAQ、障害物の解説(壁)

障害物の技術

腕力だけの勝負ではなく、正しい技術を身につければ体力を大きく節約できる

世界の公式FAQ

公式FAQは、練習プログラムとして「Couch to Sprint」と「Obstacle Course Training Guide」(無料)のダウンロードを案内しています。どちらも英語で、公式サイトのトレーニングのページは本文が表示されず、中身は確かめられませんでした。週に何回、何週間前から練習するかの目安も、公式の情報には見当たりません。

スパルタンレースの練習で鍛える4つをカードにした図。心肺機能は5〜21kmを走りながら障害物をこなす力で、最短のスプリント(5km)でも、申込サイトに表示されている平均の所要時間は1時間半を超える(何の平均かはページに書かれていない)。筋力・握力は這う・登る・引く・持ち上げる障害物に使い、デッドハングで握力を鍛え、ホイストは腕力より体重を使う。敏捷性は左右・上下に動く力で、高さ約1.2〜2.4mの壁は筋力・敏捷性・協調性・技術を使う。障害物の技術は体力を大きく節約でき、ロープは足に巻く、有刺鉄線の下は転がるかベアクロール・アーミークロールで進む、マルチリグは体格より技術、タイロリアン・トラバースは足で支点を作る。日本の大会で出る障害物は日本の公式サイトで確かめられないので、個別の障害物ではなく動きの種類ごとに練習する
出典:Spartan 世界の公式FAQと障害物解説、公式サイトの練習記事、日本の公式サイト、公式の申込サイト(2026年10月17日確認)
02

レースの距離と所要時間から練習の量を考える

日本の公式サイトの説明では、レースの種類ごとの距離と障害物の数は次のとおりです。公式の申込サイト(jp.spartan.com)の大会ページには、「AVG DURATION(平均の所要時間)」も表示されています。何をもとにした平均かは、ページに書かれていません。スプリントの値は千葉の大会ページにも同じ表示があり、スーパーとビーストは日本の今後の大会に無いため、米国ダラスの大会ページの表示です。

レース

距離

障害物の数

申込サイトに表示されている平均の所要時間

スプリント(Sprint)

5km

20

1時間32分12秒

スーパー(Super)

10km

25

2時間25分31秒

ビースト(Beast)

21km

30

4時間45分26秒

表示どおりなら、いちばん短いスプリントでも平均の所要時間は1時間半を超えます。距離は5kmでも、障害物をこなしながら長い時間動き続けるレースです。編集部では、走る練習の量を距離だけで考えず、この時間の長さも頭に入れておくことを勧めます。

主催者の国内開催情報に載っている次の大会は、11月14日の千葉(稲毛海浜公園)のスプリントと、12月19日の大分のスタディオン(Stadion。競技場で行う5km・障害物20のレース)です(2026年10月17日時点)。HYROX(ハイロックス)やDEKAとの距離・種目の違いは、HYROXとDEKA・スパルタンレースの違いで比べています。

03

日本の大会で出る障害物は公式サイトで確かめられない

日本の公式サイトの「スパルタンについて」のページにある障害物の紹介欄は、ROPE CLIMB(ロープクライミング)の見出しがあるだけで、説明は準備中(Coming Soon)のままです。よくあるご質問も、画面に出ているのは「レース当日」の節だけで、ほかの節は準備中の表示です(2026年10月17日時点)。世界の公式の障害物解説は、Low Rider(吊られたロープと足場を伝って移る障害物)のようにSuperだけで出る障害物や、アメリカの大会だけで出る障害物があると書いていて、どの大会でも同じ障害物が出るわけではありません。

どの障害物が出ても対応できるように、編集部では練習を次の動きごとに分けて考えることを勧めます。公式の助言ではなく、この記事の整理です。

  • 走る:レースの所要時間のあいだ、走りながら動き続ける
  • ぶら下がる・握る:鉄棒、ロープ、マルチリグ
  • 登る・越える:ロープクライム、壁
  • 這う:有刺鉄線の下をくぐる
  • 引く・持ち上げる:ホイスト(滑車で重りを引き上げる)

ロープや壁、マルチリグは、その器具がある場所でないと練習しにくい障害物です。器具のある場所が見つかるまでは、這う・バーピーのように道具の要らない練習や、ぶら下がる練習から始める方法があります(編集部の整理)。ぶら下がるには、しっかり固定された鉄棒が要ります。公式サイトの記事は、家でするなら太く丈夫な木の枝でもよいとしています。公園や河川敷で練習するときの決まりは、HYROXの記事ですがHYROXの練習を屋外でする方法にまとめています。

04

握力はデッドハング(鉄棒にぶら下がる練習)で鍛える

公式サイトに載っている記事で、スパルタンのコーチ(SGX)は握力の練習にデッドハングを勧めています。記事は、握力は障害物レースで欠かせない、と書いています。

目標の時間は体重で分かれています。

体重

目標のぶら下がる時間

200ポンド(約91kg)未満

90秒

200ポンド(約91kg)以上

60秒

力が足りないうちは、足を台に乗せて体を支えるところから始め、強くなったら片足、次に両足を台から外します。ぶら下がるのは、しっかり固定された鉄棒にします。

記事が説明しているやり方は次のとおりです。

  1. 台やベンチを使って、鉄棒に手を届かせる
  2. 肩幅で、手のひらを前に向けて握る(順手)
  3. 握りを確かめてから台を降り、腕を伸ばしてぶら下がる
  4. 腰を反らさず、お尻と太ももに力を入れて体幹を使い、あごを引く
  5. 降りるときは、台に足を戻してから鉄棒を放す。これを3回繰り返す

慣れてきたら、握り方を変える(逆手、片手ずつ向きを逆にする、手のひらを向かい合わせる)と変化をつけられます。これは公式サイトの記事に書かれているコーチの助言で、効果を測った研究ではありません。HYROXの握力の練習は、HYROXの握力の鍛え方で6社のトレーニングガイドを比べています。

デッドハングの進め方と目標の時間をカードにした図。始めは力が足りないうち、足を台に乗せて体を支え、肩幅・順手で握る。次に強くなってきたら片足を台から外す。その次は両足を外し、腕を伸ばしてぶら下がり、腰を反らさずお尻と太ももに力を入れてあごを引く。目標の時間は体重200ポンド(約91kg)未満で90秒、それ以上で60秒。毎回、台に足を戻してから鉄棒を放し、これを3回繰り返す。ぶら下がるのはしっかり固定された鉄棒にする。慣れたら逆手などに握り方を変える
出典:Spartan 公式サイトの記事(デッドハング・SGXコーチの助言。効果を測った研究ではありません)(2026年10月17日確認)
05

障害物ごとの公式の助言

世界の公式の障害物解説とFAQは、技術で越えられる障害物について次のように説明しています。日本の大会にどれが置かれるかは発表されていません。

障害物

何をするか

公式の助言

ロープクライム

高さ約4.8m(16フィート)のロープを登り、先のベルを手で鳴らす。すべてのレースの距離にある

ロープを足に巻く技術を覚えると楽になる(FAQ)。寒い・濡れた・泥のある条件では難しくなる

壁

高さ4〜8フィート(約1.2〜2.4m)の壁を越える

筋力・敏捷性・協調性・技術が要る。高い壁には女性向けの赤い踏み台がある

マルチリグ

輪・パイプ・ロープ・野球ボールなどにつかまって渡る

背の高さ・体重・年齢にかかわらず技術で決まり、技術は何通りもある

有刺鉄線の下をくぐる

有刺鉄線の下を這って進む

ベアクロール・アーミークロール・シュリンピング(エビのように体をずらして進む)で通る。転がると肘と膝を守れる(FAQ)

タイロリアン・トラバース

水平に張ったロープにぶら下がって渡る

足でロープを挟んで支点にする

ホイスト

滑車で重りを引き上げる

腕力より体重を使うほうが効く(FAQ)

槍投げ(スピアスロー)

的に向けて槍を投げる

投げない手を的に向けて伸ばして狙い、パンチやダーツのように体から力を出す。投げる前に息を整え、急がない

公式の解説は、ロープクライムについて「すぐに覚えられる技術があれば誰でも越えられる」と書いています。槍投げは、公式の記事が槍を使わない練習を紹介しています。投げない手を的に向けて伸ばし、投げる手を耳の横から狙う手のほうへ動かす練習です。同じ記事は、いちばん多い失敗として、体の前を横切るような投げ方(力が出ない)を挙げています。

06

失敗したときのバーピーも練習に入れる

合否が決まる障害物(Pass/Fail)に失敗したときの罰は、カテゴリーとレースの種類で違います。米国の公式FAQの説明は次のとおりです。

出方

Stadion以外の障害物レース

Stadion(競技場で行う大会)

オープン(競技でない参加者)

バーピー30回

バーピー15回

エリート・エイジグループ

ペナルティループ

バーピー15回

2026年の世界の競技ルールでは、ペナルティループかバーピーかを運営が大会・コースの設計・カテゴリーや組ごとに決め、バーピーの場合は30回です。日本の公式サイトの「スパルタンについて」のページは、障害を越えられないときはバーピージャンプを規定回数こなす、と説明していますが、回数は書かれていません。日本の公式サイトに載っている2026年9月の新潟大会のレースガイドは、エリートとエイジグループはペナルティループを走り、ループが無いときはバーピー30回、オープンはペナルティループとバーピーのどちらかを選べる、と書いています。オープンのバーピーの30回は英語版にだけある記載で、日本語版は回数を書いていません。これは新潟の大会のガイドで、11月の千葉と12月の大分の大会のガイドは、開催情報によるとレース前に送られます。

競技ルールが決めているバーピー1回の形は次のとおりです。

  • 1回は「下」と「上」の2つの姿勢の1往復
  • 下は腹ばいで、胸が地面に着く姿勢
  • 上に戻ったら、両手を耳より上に伸ばしてジャンプする
  • 上は、腰と膝が伸びた安定した直立

日本の公式サイトの説明は、バーピージャンプはスクワットと腕立てとジャンプを続けて1セットにする動き、というところまでです。編集部では、練習のときも競技ルールのこの形で行うことを勧めます。

07

ウェイトベストを使うときの条件

公式サイトの記事(スポンサー付き)は、ウェイトベスト(重りを入れて着るベスト)を練習に使うときの条件を挙げています。必須の練習ではなく、使うなら守りたい条件です。

  • 腕立て伏せ・スクワット・ランジを、良いフォームで10回できてから使う
  • 最初の重さは体重の5〜10%
  • 走るのは慣れてから。まず歩き、走るなら7〜10分か1マイルのように、目的のある短い距離にする
  • 増やすのは回数や量が先で、重さはあと
  • フォームが崩れたら、軽くするかやめる
08

KEY TAKEAWAYS

  • スパルタンレースの練習方法の基本は、世界の公式FAQが勧める心肺機能・筋力・敏捷性の3つを鍛えることです。障害物は腕力だけの勝負ではなく、技術で体力を節約できます
  • 日本の公式サイトの説明では、スプリントは5km・障害物20、スーパーは10km・25、ビーストは21km・30です。申込サイトに表示されている平均の所要時間は、スプリントで1時間32分12秒です
  • 日本の大会でどの障害物が出るかは、日本の公式サイトでは確かめられません(2026年10月17日時点)。そのため、走る・ぶら下がる・登る・這う・引く動きごとに練習します
  • 公式サイトの記事のコーチは、握力の練習にデッドハングを勧めています。目標は体重約91kg未満で90秒、それ以上で60秒で、足を台に乗せて始め、片足、両足と外していきます
  • 公式FAQは、ロープは足に巻く、有刺鉄線の下は転がる、ホイストは体重を使う、と助言しています
  • 米国の公式FAQでは、合否が決まる障害物に失敗したとき、オープン(競技でない参加者)はバーピー30回(Stadionの大会は15回)です。2026年9月の新潟大会のレースガイドでは、オープンはペナルティループとバーピー30回のどちらかを選べました。競技ルールが決めている形でバーピーを練習しておきます
  • 日本の公式サイトには、練習の方法や練習施設・練習会の案内は載っていません(2026年10月17日時点)
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