スパルタンレース · 13 MIN READ
スパルタンレースのランキングはどう決まる?|ナショナルシリーズの点・年間の総合順位・選手権の条件・トライフェクタ
スパルタンレース(Spartan Race)の「ランキング」は、公式の資料を見る限り1本の年間ランキングではありません。1レースごとの順位、ナショナルシリーズの点による総合順位、選手権に出るための順位の条件、トライフェクタの生涯の達成回数の順位の4つに分けて、シリーズの点の付き方と数えるレースの数、同点の決め方、日本のジャパンナショナルシリーズ2026で分かること・分からないことを、世界と日本の公式の資料で整理しました。

スパルタンレース(Spartan Race)の「ランキング」は、公式の資料を見る限り、1本の年間ランキングにまとまってはいません。資料に出てくる順位の仕組みを、このページでは①1レースごとの順位、②ナショナルシリーズの点による総合順位、③選手権に出るための順位の条件、④トライフェクタの生涯の達成回数による順位(ライフタイムリーダーボード)の4つに分けて整理します。1レースを超えて積み上げる順位は②と④で、②はその年のシリーズの数レースの点の合計、④は年を問わない生涯の達成回数です。
ナショナルシリーズは、1つの国の中で開く2〜5レースの連続で、1レースごとに300点満点の仕組みで点が付き、シリーズのレース数に応じて成績のよい2つか3つのレースの点を合計します。点が付くのはエリートとエイジグループで、2つは別に数えます。日本についても、世界の公式の2026年の一覧に「Japan National Series」があり、2026年9月の新潟大会のレースガイドには「JAPAN NATIONAL SERIES 2026 OVERALL」の表彰が載っていました。ただし、日本のどの大会が対象か、順位ごとに何点か、最低何レース走ればよいかは、公式の資料に見つかりませんでした。
根拠は、米国の公式FAQ「2026 Spartan Championships & Series」、世界の公式ブログ(ナショナルシリーズとエリートの案内の2026年版)、トライフェクタ世界選手権のページ、世界の公式の競技ルール2026年版、日本の主催者(株式会社SRJ)の公式サイト・大会ページと、2026年5月の東京ドイツ村大会・9月の新潟大会のレースガイドです(2026年10月27日確認・英語の資料は編集部訳)。
スパルタンレースの「ランキング」を4つに分けて整理する
種類 | 何で決まるか | 点や順位が付く区分 | 日本の公式の資料で分かること |
|---|---|---|---|
①1レースごとの順位 | 完走タイム(エリートはガンタイム、エイジグループ・オープンはチップタイム) | 全区分 | 公式結果はレース終了後5日以内にウェブサイトに公開予定(2026年9月の新潟のガイド) |
②ナショナルシリーズの総合順位 | 1レースごとの区分の中の順位に付く点の合計 | エリート・エイジグループ(別々に数える) | 2026年9月の新潟のガイドに総合の表彰。対象のレースと点の表は載っていない |
③選手権に出るための順位 | 2026年は通常のレースやシリーズの順位。2027年からはエリートライセンス | エリートの選手権の組(エイジグループの組は資格不要) | 日本の公式サイトのよくあるご質問に残る説明は2019年の仕組み(East Asia Series)で、2026年の条件は載っていない |
④トライフェクタのライフタイムリーダーボード | 公式が確認したトライフェクタの生涯の達成回数 | 区分の条件は書かれていない | 日本のレースの達成がどう反映されるかの記載は見当たらない |
日本の大会ページ(2026年11月の千葉・12月の大分)は、ELITEを「賞金/賞品や表彰及びランキングが特徴」、AGEを「年齢別表彰及びランキングが特徴」と書いています。ただ、そのランキングが1レースの順位なのか、シリーズの総合順位なのかは書かれていません。日本の公式サイトの「スパルタンについて」のページは、ELITEを「賞金が懸かるSPARTAN RACE POINT SERIES」に指定された区分と説明しています。この「POINT SERIES」が世界の資料の「ナショナルシリーズ」と同じものかは、確かめた日本の公式のページには書かれていません。
出る区分によって、関係するランキングが違います。オープンで出る人に関係するのは、1レースの順位とトライフェクタの回数です。米国の公式FAQがシリーズの点を説明しているのはエリートとエイジグループだけで、オープンの点についての記載はありません。

HYROX(ハイロックス)のランキングの見方は、HYROXのランキングはどこで見る?にまとめています。
1レースごとの順位はガンタイムかチップタイムで決まる
1つのレースの順位は、世界の公式の競技ルール2026年版で決まっています。エリートの各ヒートは「ガンタイム」で、スタートラインを越えた時刻に関係なく、先にフィニッシュラインを越えた人が勝ちです。エイジグループとオープンのヒート、エリートのスタディオンのヒートは「チップタイム」で、スタートラインを越えてからフィニッシュラインを越えるまでの時間で決めます。どちらも、審判長が課した時間のペナルティを加えます。ペナルティで完走タイムに加わる時間は、スパルタンレースの平均タイムと制限時間で表にしています。
エイジグループの順位は、同じ年齢区分の中で付きます。米国の公式FAQでは、年齢はその年の12月31日時点で数え、2026年9月の新潟大会のレースガイドも、暦年末の年齢を基準にしています。区分ごとの違いはスパルタンレースのエリート・エイジグループ・オープンの違いにまとめています。
エリートとエイジグループで失格になると、完走タイムは付かず、オープンの組へ移されることもありません。トライフェクタにもポイントシリーズにも数えられません。
結果の出方は、2026年9月の新潟大会のレースガイドによると、会場のリザルトブースかQRコード(ビブ番号=ヘッドバンドの番号で検索)で速報を見られ、公式結果はレース終了後5日以内にウェブサイトに公開する予定です。
ナショナルシリーズの総合順位は点数で決まる
ナショナルシリーズは、1つの国の中で開く複数のレースの連続で、2レース以上5レースまでです。1つの国で1レースだけで国の王者を決める形はナショナルチャンピオンシップ、複数の国にまたがるものはリージョナルシリーズと呼びます。世界の公式ブログによると、ナショナルシリーズの大会は各国の決められたコースで、通常のシーズンのレースの週末に開かれます。オープンで走る人も同じ週末に参加できます。ナショナルシリーズのエリートの組に出るのに、資格は要りません。
点の付き方は、米国の公式FAQで次のように決まっています。
- 1レースごとに300点満点の仕組みで、エリートは性別の中の順位、エイジグループは年齢区分の中の順位に応じて点が付く
- エリートとエイジグループの点は持ち越せない(区分ごとに別に数える)
- シリーズの終わりに、各区分でいちばん点が多い人がシリーズの優勝者
最終順位に数えるレースの数は、シリーズのレース数で決まります。
シリーズのレース数 | 最終順位に数えるレース |
|---|---|
2レース | 2つとも |
3レース | 成績のよい2つ |
4レース以上 | 成績のよい3つ |
数える数より多く走っても追加の点は付かず、よい方の2つか3つだけを数えます。総合順位に入るには、シリーズごとに決まった最低のレース数を走る必要があります。世界の公式ブログは例として、2レースのシリーズは2つとも、5レースのシリーズは3回の完走が必要と書いています。最終戦に出ることは必須ではありませんが、総合順位でステージに上がって表彰を受けるには、最終戦の表彰式の場にいる必要があります。賞金があるのはエリートだけで、受け取るにも同じく最終戦の表彰式にいる必要があります。ただし米国の公式FAQでは、14〜15歳と16〜17歳の区分は、その区分が出られる最後のレースで総合の順位と表彰を決めるとしていて、それが全体の最終戦とは限りません。

1位は300点(米国サウスの例)
順位ごとの点の表は、取得できた公式のページには載っていません。点の目安が分かる例として、世界の公式ブログが2026年の米国サウスのナショナルシリーズの結果を書いています。3レースのうち成績のよい2つを数えるシリーズで、2回優勝した男女の優勝者はどちらも「600点満点」でした。1回の優勝が300点にあたります。女子の総合2位は500点、3位は480点でした。米国のシリーズの例で、日本のシリーズの点の表ではありません。
総合順位が同点のときの決め方
2レースのシリーズは、2レースの合計タイムで決めます。3〜5レースのシリーズは、次の順に決めます。
- 同じレースに出たときの直接対決の成績
- 共通して出たレースの合計タイム
- 最終戦の順位が上の人に1点を足す
- 1レースでのいちばん高い点
- 優勝の回数
- 表彰台(3位以内)の回数
- いちばん低い点が高い人
エイジグループのシリーズの賞品
エイジグループには賞金はありません。米国の公式FAQは、ナショナル/リージョナルシリーズの男女別の上位3名に、翌年の同じ国のシリーズで使える賞品を贈るとしています。1位は翌年のシリーズのシーズンパス、2位はトライフェクタパス、3位は翌年のシリーズの1レースの参加権です。日本のシリーズにも同じ賞品があるかは、日本の公式サイトに記載が見つかりませんでした。世界の公式ブログは、国ごとの決まりを持つシリーズもあるとして、資格や点の扱いは公式のルールブックで確かめるよう案内しています。
日本のジャパンナショナルシリーズ2026で分かること
世界の公式の2026年の選手権・シリーズの一覧は、APAC地域の中に「Japan National Series」を挙げています(ほかにフィリピン・中国・オーストラリア・台湾・東南アジア)。一覧には、日程・会場・対象のレースは載っていません。
日本の主催者のレースガイドを見ると、2026年9月19日の新潟大会のガイドの「表彰」の欄には、そのレースの表彰(BEAST)とは別に「JAPAN NATIONAL SERIES 2026 OVERALL」の表彰が載っていました。
- ELITE:男女の上位3名を表彰。賞金は後日、指定の口座へ振り込む
- AGE GROUP:男女の年齢別の上位3名を表彰(10区分)。年齢は暦年末の年齢で数える
- 入賞者の公式結果はレース当日にオフィシャルSNSで発表し、当日ステージで表彰記念品・副賞を贈る
一方、2026年5月の東京ドイツ村大会のガイドの「表彰」の欄には、エリートの男女上位3名、エイジグループの年齢別上位3名、ビッゲストチームの表彰が載るだけで、ナショナルシリーズの総合の見出しはありません。確認できるのは、新潟のガイドの「表彰」の欄に総合が載り、当日ステージで表彰するとされていたことまでです。世界の決まりでは総合の表彰は最終戦の表彰式で行いますが、日本の公式は新潟を最終戦とは書いておらず、新潟が2026年のシリーズの最終戦だったのかは公式の資料から分かりません。また、5月のガイドに見出しが無いことは、東京ドイツ村がシリーズの対象外だったことを意味しません。
新潟より後にも、2026年11月14日の千葉(稲毛海浜公園・スプリント)と12月19日の大分(クラサスドーム大分・スタディオン)の大会があります。この2つの結果が2026年の総合に入るのか、次の年のシリーズに数えられるのかは、2026年10月27日時点で確かめた公式の資料(日本の大会ページ、発行済みの5月と9月のレースガイド、世界のFAQとブログ)には書かれていません。千葉・大分のレースガイドはまだ確かめられていません(各大会の10日前までに発行される予定です)。
公式の資料で確かめられなかったことは次のとおりです。
- 日本のどの大会がシリーズに数えられるか
- 順位ごとの点の表(2位は何点かなど)
- 総合順位に入るための日本のシリーズの最低レース数
- シリーズの途中の順位を見られるページ(2026年10月27日時点で見つかりませんでした)
日本の大会でエイジグループの総合を目指すなら、出る大会のレースガイドの「表彰」の欄に総合の見出しがあるかを確かめ、その大会の表彰式まで会場に残る予定を立てておくのが確実です。日本の主催者の「レース準備と流れ」のページは、レースガイドをレース当日の10日前までに発行するとしています。日本の大会の日程はスパルタンレースの日程(2026年の日本の大会)、当日の表彰の流れはスパルタンレース当日の流れにまとめています。
選手権に出られる順位(2026年の条件と2027年からのエリートライセンス)
順位がそのまま条件になるのは、エリートの選手権の組に出る資格です。米国の公式FAQの2026年の条件は次のとおりです。エイジグループの選手権の組は資格不要で申し込めます。
選手権 | エリートの組に出る条件(2026年) |
|---|---|
通常のレース | 資格不要 |
リージョナル選手権(APACなど) | 通常のレースで10位以内、またはナショナルシリーズ/ナショナルチャンピオンシップで25位以内 |
スプリント・スーパー・ビーストの世界選手権 | 同じ距離のレースで25位以内、または別の距離のレースで10位以内 |
ウルトラの世界選手権 | 今年か昨年にエリートの組でウルトラを完走 |
トライフェクタの世界選手権 | 今年か昨年にエリートの組でトライフェクタを達成 |
100M | 招待・申請のみ |
資格を取れる期間は、前の選手権の翌日から、今年の大会の前の週末までです。日本の公式サイトのよくあるご質問の中には、East Asia Series(全5レース)のポイントによる最終ランキングで上位10位に入ると世界選手権の資格、という説明が残っていますが、これは2019年の世界選手権の説明で、今の条件ではありません。世界の公式ブログは、ナショナルシリーズの各レースでエリートが25位以内に入ると、同じ年の「リージョナルシリーズ」のエリートの組に出る資格になると説明しています(シリーズで優勝しなくてもかまいません)。上の表の「リージョナル選手権」と同じ25位以内の条件ですが、呼び名が違います。世界の公式のエリートの案内はリージョナルシリーズを複数の国にまたがるレースの連続と説明しており、ブログのいうリージョナルシリーズがリージョナル選手権と同じものかは、資料から確かめられません。ブログによると、エリートでリージョナルシリーズに申し込んで資格を取れなかった人は、次のレースでエイジグループの組に移されます。
リージョナル選手権では、その地域の国籍を持つ人だけが表彰台・賞金・地域の称号の対象です。ただし同じFAQには、リージョナル選手権に出ること自体にその地域の国籍が要るとする箇所もあり、記述がそろっていません。国籍はパスポートなどの公的な身分証で証明し、住所や居住では足りません。APAC地域の国籍の一覧には日本が入っています。資格はどこの国のレースで取ってもかまいません。ナショナル/リージョナルシリーズ、ナショナルチャンピオンシップ、世界選手権は国籍を問いません。
2027年シーズンからは、リージョナル選手権と世界選手権のエリートの組に出るのに「エリートライセンス」が要ります。ライセンスは2026年シーズン(1月1日〜12月31日)の成績で決まり、通常のレースの総合(エリートとエイジグループの合算)で15位、ナショナル/リージョナルシリーズのエリートで15位、リージョナル選手権のエリートで25位、世界選手権のエリートで30位が基準です。エイジグループの選手がライセンスを得る道は2027年シーズンの成績から始まり、2028年シーズンのライセンスになります。細かい条件はスパルタンレースのエリート・エイジグループ・オープンの違いで扱っています。
トライフェクタのライフタイムリーダーボード
トライフェクタには、順位を競うレースとは別のランキングがあります。トライフェクタは、1年(1月1日〜12月31日)の間にスプリント・スーパー・ビーストをすべて完走すると達成です。世界の公式のトライフェクタ世界選手権のページは、ライフタイムリーダーボードでは、トライフェクタを達成した人を「公式が確認したトライフェクタの生涯の達成回数」によるランク(順位)で示すと書いています。
- 区分(ティア)は x2・x3・x4・x5・x10・x20…x300
- x20で、名前が殿堂の壁(Wall of Legends)に載る
- 1暦年に達成したトライフェクタは、マルチトライフェクタの回数に数える
- ライフタイムトライフェクタの賞は、2026年の場合、トライフェクタ世界選手権に申し込んで日曜のレースを終えた人が、受付のテントで申し出て受け取る。過去の年の分をさかのぼっては受け取れない
日本の公式サイトの2020年1月30日掲載のページによると、同じ日にスプリントをエリートとオープンで走ってもスプリント1回で、ウルトラはビーストとして、スタディオンはスプリントとして数えられます(今も同じ扱いかは、新しい公式の資料で確かめられていません)。日本のレースで達成したトライフェクタがリーダーボードにどう反映されるかは、日本の公式ページに記載が見つかりませんでした。トライフェクタのメダルと数え方はスパルタンレースのメダルとトライフェクタで詳しく扱っています。
KEY TAKEAWAYS
- スパルタンレースの「ランキング」は、1レースごとの順位、ナショナルシリーズの総合順位、選手権に出るための順位、トライフェクタのライフタイムリーダーボードの4つに分けると整理できます。1レースを超えて積み上げる順位は、ナショナルシリーズ(その年のシリーズの点の合計)とトライフェクタ(年を問わない生涯の達成回数)です。
- 1レースの順位は、エリートがガンタイム、エイジグループとオープンがチップタイムで決まり、どちらもペナルティの時間を加えます。
- ナショナルシリーズは1つの国の中の2〜5レースの連続で、1レースごとに300点満点の仕組みで点が付きます。2レースなら2つとも、3レースなら成績のよい2つ、4レース以上なら成績のよい3つを数え、エリートとエイジグループは別に数えます。
- 総合の表彰と賞金(エリートだけ)を受けるには、最終戦の表彰式の場にいる必要があります。
- 日本にも2026年のジャパンナショナルシリーズがあり、9月19日の新潟大会のガイドに総合の表彰が載りました。対象のレース、順位ごとの点、最低レース数は公式の資料に見つかりません。
- 2026年のエリートの選手権の資格は順位で決まり、2027年からはエリートライセンスが要ります。エイジグループの選手権の組は資格不要です。
NEWSLETTER
フィットネスレースの情報を続けて知りたい方へ
スパルタンレースやHYROXの新しい記事・最新情報をメールでお届けします。登録はメールアドレスだけで、いつでも停止できます。
ご登録の前にプライバシーポリシーをご確認ください。