スパルタンレース · 11 MIN READ
スパルタンレースの賞金と優勝タイム|世界選手権の額と日本の大会の扱い・受け取る条件
スパルタンレース(Spartan Race)で賞金が出るのはエリートの区分だけです。日本の大会はエリートの男女上位3名に賞金を後日振り込みますが、額は公表されていません。世界選手権は額が公開されていて、ビーストの1位は18,000ドル(総額70,000ドル)です。2025年のビースト世界選手権の優勝タイムは、報道によると男子2時間12分17秒・女子2時間36分13秒でした(2026年10月27日時点)。

スパルタンレース(Spartan Race)で賞金が出るのは、トップ選手が競うエリート(ELITE)の区分だけです。日本の大会では、2026年9月の新潟大会のレースガイドが、エリートの男女上位3名を表彰し、賞金を後日、指定の口座に振り込むとしています。賞金の額は、日本の主催者の大会ページにもレースガイドにも載っていません。世界の公式の決まりでは、エイジグループ(AGE GROUP)とオープン(OPEN)に賞金はありません。日本の大会でも、資料で賞金に触れているのはエリートだけです。
世界選手権は額が公開されています。ビーストの世界選手権は総額70,000ドルで、1位は18,000ドルです。スーパーとトライフェクタの世界選手権は総額30,000ドルで、1位は7,000ドルです。どれも5位まで賞金があり、男女に同じ額が出ます。優勝タイムは、2025年11月にアブダビで開かれたビーストの世界選手権で、報道によると男子が2時間12分17秒、女子が2時間36分13秒でした。
この記事では、賞金が出る区分、日本の大会の賞金、世界選手権とアジア太平洋(APAC)選手権の賞金、賞金を受け取る条件、優勝タイム、賞金を目指すときの区分の選び方を順に説明します。根拠は、日本の主催者(株式会社SRJ)のレースガイドと大会ページ、世界の公式サイトの世界選手権のページ、米国向けの公式FAQ、2026年版の競技ルールで、優勝タイムだけは報道です。いずれも2026年10月27日に確認し、英語の資料は編集部が訳しました。
賞金が出るのはエリートだけ(エイジグループ・オープンとの違い)
スパルタンレースの参加者の区分は、エリート・エイジグループ・オープンの3つです。米国向けの公式FAQは、賞金をエリートだけのものとしています。エイジグループの選手は賞金の対象ではなく、代わりに賞金以外の賞品があります。オープンは、賞や表彰を争う公式の競技に入りません。
区分 | 日本の大会(2026年の資料) | 世界の公式の決まり(2026年) |
|---|---|---|
エリート | 男女上位3名を表彰し、賞金を後日振り込む(新潟大会のレースガイド)。千葉・大分の大会ページは「賞金/賞品や表彰」が特徴の区分と説明 | ナショナル選手権・リージョナル選手権・世界選手権とナショナルシリーズの総合で賞金。米ドルで、男女に同じ額 |
エイジグループ | 年齢区分ごとの男女上位3名を表彰し、表彰記念品と副賞を贈る。賞金の記載はない。千葉・大分の大会ページは「年齢別表彰」が特徴の区分と説明 | 賞金の対象外。シリーズや選手権の年代別上位3名に、翌年の参加権や参加費の割引 |
オープン | すべての参加者に向けた区分で、チームを作って参加できる。順位の表彰の記載はない(新潟大会では人数の多いチームの表彰がある) | 賞や表彰を争う競技に入らない。選手権の大会でも、走ればメダルはもらえる |
障害物のルール・スタート時刻・参加費など、区分そのものの違いはスパルタンレースのエリート・エイジグループ・オープンの違いにまとめています。
日本の大会の賞金はエリートの男女上位3名(額は公表されていない)
2026年9月の新潟大会のレースガイドは、表彰の欄に2つの表彰を載せています。その大会のBEAST(ビースト)の表彰と、「JAPAN NATIONAL SERIES 2026 OVERALL」(2026年の日本のナショナルシリーズの総合)の表彰です。どちらも、エリートは男女上位3名を表彰し、賞金は後日、指定の口座に振り込むと書いています。英語版は、主催者が対象の選手に直接連絡するとしています。
賞金の額は、このレースガイドにも、日本の主催者の大会ページにも載っていません。10月21日時点で日本の主催者の開催情報に載っている今後の大会は、11月14日の千葉(稲毛海浜公園・SPRINT)と12月19日の大分(STADION)です。どちらの大会ページも、ELITEを「賞金/賞品や表彰及びランキングが特徴」の区分と説明していますが、賞金なのか賞品なのか、いくらなのかは書いていません。額を知りたい人は、申し込む前に主催者に問い合わせてください。
新潟大会のレースガイドでは、入賞者の公式結果をレース当日に公式SNSで発表し、当日のステージで表彰記念品と副賞を贈ります。表彰を受ける人は、その大会のフィニッシャーTシャツを着る必要があります。表彰式に出られないときの扱いは、日本語版と英語版で書き方が違います。日本語版は、表彰式の時間より後に入賞が決まった人にはインフォメーションブースでメダルを渡すだけとしています。英語版は、表彰式に出られない人はインフォメーションブースでメダルだけを受け取れて、スポンサーからの副賞は除くと書いています。
ナショナルシリーズの総合の賞金
米国向けの公式FAQによると、ナショナルシリーズは1つの国の中で開く2〜5レースの連続です。シリーズの総合順位に入り、総合の賞金(エリートだけ)をもらうには、シリーズごとに決まった数のレースを走る必要があります。例えば2レースのシリーズなら2つとも、5レースのシリーズなら3レースの完走です(公式ブログの例)。最終戦に出ることは必須ではありませんが、総合の表彰と賞金を受けるには、最終戦の表彰式の場にいる必要があります。
日本の新潟大会のレースガイドには、どの大会の成績が日本のシリーズの総合に入るのか、何レース走る必要があるのかは書かれていません。
世界選手権の賞金(2026年シーズンの1位〜5位)
世界選手権の賞金は、世界の公式サイトの各選手権のページと、米国向けの公式FAQ「2026 Spartan Championships & Series」の表に載っています。賞金はエリートだけで、米ドルで支払われ、男女に同じ額が出ます。2026年から、世界選手権の賞金は上位5位までになりました。

世界選手権 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 総額 | 次の大会 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
ビースト | 18,000 | 9,000 | 5,000 | 2,000 | 1,000 | 70,000 | 2026年11月21日・アブダビ |
スーパー | 7,000 | 4,000 | 2,000 | 1,500 | 500 | 30,000 | 2026年12月12日・タイのチェンライ |
トライフェクタ | 7,000 | 4,000 | 2,000 | 1,500 | 500 | 30,000 | 2026年10月30日〜11月1日・ギリシャのスパルタ |
スプリント | 7,000 | 4,000 | 2,000 | 1,500 | 500 | 30,000 | 2027年10月・クロアチアのフヴァル(大会ページに額の記載なし) |
100M | 18,000 | 10,000 | 5,500 | 1,500 | なし | 70,000 | 2027年10月・クロアチアのフヴァル(大会ページに額の記載なし) |
ウルトラ | 7,000 | 4,000 | 2,000 | 1,500 | 500 | 30,000 | 2027年7月2日・フランスのモルジヌ(2027年の額は後日発表) |
単位は米ドルで、額は米国向けの公式FAQの2026年シーズンの表です。ビースト・スーパー・トライフェクタは、各選手権のページの額と同じです。100Mの5位は、FAQの表で支払いがないことを示す記号(x)になっていて、100Mの賞金は4位までです。スプリントと100Mは2027年の大会ページに額がなく、ウルトラは2027年の額が後日発表のため、この3つは2026年シーズンの表の額を載せています。
公式は、総額と順位ごとの額だけを載せています。ビーストの1〜5位の額を足すと35,000ドルで、総額70,000ドルのちょうど半分です。スーパーなども1〜5位の和の15,000ドルが総額30,000ドルの半分です。男女に同じ額が出ることと合わせると、総額は男女の合計とみられます。1人の優勝者が受け取る優勝賞金は、ビーストで18,000ドル、スーパーとトライフェクタで7,000ドルです。
チームリレーの世界選手権(2026年11月22日・アブダビ)は総額10,000ドルで、賞金は個人ではなくチーム全体に支払われます。1〜3位の配分は公式の資料どうしで違います。ビースト&チームリレー世界選手権のページは1位3,000ドル・2位2,000ドル・3位1,000ドルで、足すと6,000ドルになり総額と合いません。米国向けの公式FAQの表は1位5,000ドル・2位3,000ドル・3位2,000ドルです。
アジア太平洋(APAC)選手権の賞金と国籍の条件
地域ごとに開くリージョナル選手権にも賞金があります。米国向けの公式FAQの2026年の表では、APAC(アジア太平洋)・北米・中南米・ヨーロッパの選手権が、どれも1位4,000ドル・2位2,000ドル・3位1,500ドル(総額15,000ドル)です。中東の選手権は額が載っていません。
リージョナル選手権だけは国籍の条件があり、表彰台・賞金・地域の称号の対象は、その地域の国籍を持つ人だけです。国籍はパスポートなどの公的な身分証で証明し、住所や居住では足りません。APACの国の一覧には日本が入っています。世界選手権とナショナルシリーズには、国籍の条件はありません。
賞金を受け取る条件(表彰式・書類・ドーピング検査・撮影)
世界共通の競技ルール(2026年版)の3.21は、賞金や賞がある大会で、受け取る資格のある選手に次の4つを求めています。
- Spartanが求める書類をすべて記入する
- その大会のアンチ・ドーピング(禁止薬物)の検査に従う
- 表彰式に出る
- 宣伝や記録のための撮影を許す
守らないと、失格や賞金の没収がありえます。米国向けの公式FAQも、賞金を受け取るには表彰式に出ている必要がある、と書いています。

日本の主催者がこの競技ルールをそのまま使うかは、日本の公式の資料に書かれていません。日本と世界で書き方が違う点が1つあります。競技ルールは2025年1月21日の改定で、表彰台で公式のフィニッシャーシャツを着る決まりを外しました。一方、2026年9月の新潟大会のレースガイドは、表彰を受ける人にその大会のフィニッシャーTシャツを着るよう求めています。これは新潟大会のガイドの決まりなので、千葉・大分の大会に出る人は、その大会のレースガイドが届いたら表彰の欄を確かめてください。
優勝タイムはどれくらいか(2025年のビースト世界選手権)
2025年11月にアブダビのアル・ワスバの砂漠で開かれたビースト世界選手権(21km・障害物30以上)の上位のタイムは、アブダビの報道(Aletihad)によると次のとおりです。
順位 | 男子エリート | 女子エリート |
|---|---|---|
1位 | 2時間12分17秒 | 2時間36分13秒 |
2位 | 2時間16分37秒 | 2時間41分34秒 |
3位 | 2時間18分55秒 | 2時間47分00秒 |
この報道は、選手名の綴りが公式ブログと合わない箇所があります(男子の2位・3位など)。1〜3位のタイムを確かめられる資料は、この報道1件だけです。
同じ報道によると、エリートのチームリレー(3km)の優勝は22分11秒でした。Spartanの公式ブログの振り返りも、優勝チームを22分11秒、2位のチームを4秒差としていて、チームリレーのタイムは一致します。公式ブログは、男子と女子の前年の優勝者がそろって連覇したとも書いていますが、個人のタイムは載せていません。個人のタイムは、Spartanの公式の結果表では確かめられていません。
エリートの順位は、STADION(スタディオン)以外のレースでは、スタートの号砲からの時間(ガンタイム)で決まります。スタートラインを越えた時刻に関係なく先にゴールした人が上で、審判長が課したペナルティの時間が加わります(競技ルール3.22.1)。STADIONのエリートは、エイジグループ・オープンと同じく、スタートラインを越えてからゴールまでの時間(チップタイム)で決まります(3.22.2)。日本の今後の大会では、12月19日の大分がSTADIONです。
日本の大会の優勝タイムは、公式の結果ページから取り出せなかったため、この記事には載せていません。一般の参加者がどのくらいの時間で走るかは、スパルタンレースの平均タイムと制限時間にまとめています。
賞金を目指す場合の区分と世界選手権に出る条件
賞金を目指すなら、エリートで申し込みます。日本の大会で賞金の対象になるのは、男女それぞれ上位3名です。参加費は区分で違い、千葉のSPRINTではエリート18,000円・エイジグループ17,000円・オープン16,000円で、別に保険料・システム利用料・消費税がかかります(日本の公式サイトの開催情報・10月27日時点)。10月27日の公式の申込サイトでは、エリートの通常のチケットは完売で、キャンセルできるオプション付きのチケット(21,000円)だけが残っていました。エイジグループは50歳以上の組を除いて完売、オープンも完売の表示です。参加費の詳しいことはスパルタンレースの参加費を見てください。
世界選手権のエリートに出るには、2026年シーズンは次の条件があります(米国向けの公式FAQ)。
- スプリント・スーパー・ビースト:対象の期間内に、同じ距離のレースで25位以内か、別の距離のレースで10位以内
- ウルトラ・トライフェクタ:今年か昨年に、エリートの組で完走
- 100M:招待・申請だけ
- エイジグループの組:条件なし
対象の期間は、前の選手権の翌日から、その年の大会の前の週末までです。2027年シーズンからは、世界選手権のエリートの組に出るにはエリートライセンスが要ります。
友達やパートナーと一緒に出るなら、チームで申し込めるのはオープンだけです(日本の公式のエントリー方法)。オープンには賞金も順位の表彰もありませんが、新潟大会では人数の多いチーム(BIGGEST TEAM)をレースの種類ごとに上位3チーム表彰しています。チームでの出方はスパルタンレースのチームにまとめています。
1人で同じ年代の人と順位を競うならエイジグループです。賞金はありませんが、日本の大会では年齢区分ごとの男女上位3名が表彰されます。米国向けの公式FAQでは、リージョナル選手権と世界選手権のエイジグループの1位は、翌年の同じ国の選手権の参加費が100%引きになり、同じレースのもう1枚の参加費も100%引きです(2位は50%引き、3位は25%引き)。日本の大会に同じ賞品があるかは、日本の公式サイトに書かれていません。完走でもらえるメダルはスパルタンレースのメダルで説明しています。
同じフィットネスレースのHYROX(ハイロックス)の賞金と比べたい人は、HYROXの賞金を見てください。
KEY TAKEAWAYS
- スパルタンレースで賞金が出るのはエリートだけです。世界の公式の決まりでは、エイジグループとオープンに賞金はなく、エイジグループは選手権の年代別上位3名に翌年の参加費の割引があります。
- 日本の大会は、エリートの男女上位3名に賞金を後日、指定の口座に振り込みます(2026年9月の新潟大会のレースガイド)。額は公表されていません。
- 世界選手権の賞金は5位までで(100Mは4位まで)、米ドル・男女同額です。1位はビーストが18,000ドル、スーパーとトライフェクタが7,000ドルです。総額は1〜5位の和のちょうど2倍で、男女の合計とみられます。
- チームリレーの世界選手権(総額10,000ドル)の1〜3位の配分は、選手権のページと米国向けの公式FAQで食い違います。
- 賞金を受け取るには、表彰式への出席、書類、ドーピング検査、撮影への同意が条件です(競技ルール3.21)。新潟大会のレースガイドは、表彰を受ける人にフィニッシャーTシャツの着用を求めています。
- 2025年のビースト世界選手権の優勝タイムは、報道によると男子2時間12分17秒・女子2時間36分13秒です。
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