スパルタンレース · 9 MIN READ
スパルタンレースの槍投げ(スピアスロー)のルールとコツ|成功の条件・的までの距離・外したときのバーピー
スパルタンレース(Spartan Race)の槍投げ(スピアスロー)は、柵の後ろから槍を投げ、的に刺さって落ちなければ成功する障害物です。挑戦できるのは1回だけで、世界の公式の解説では的までは7.6m、外したときの罰はオープンならバーピー30回(Stadionの大会は15回)です。成功と失敗の条件、カテゴリーごとの罰、公式の練習記事が勧める投げ方と槍なしでできる練習、日本の大会で確かめられなかったことを、Spartanの競技ルールと公式サイトの情報で整理しました(2026年10月17日時点)。

スパルタンレース(Spartan Race)の槍投げ(スピアスロー、Spear Throw)は、柵の後ろから槍を投げ、的に刺さったまま落ちなければ成功する障害物です。世界の公式サイトの障害物解説では、的までの距離は7.6m(25フィート)、外したときの罰は30回のバーピーです。挑戦できるのは1回だけで、槍を前へ投げて手から離した時点で1回と数えます。
公式ショップの練習記事(コーチの寄稿)は、槍投げを「歴代もっとも失敗の多い障害物」と書いています。公式の練習記事2本が勧めている投げ方は、柵に着いたら急がずに呼吸を整え、投げない側の手を的に向けて狙いをつけ、野球のように頭の上から振らずに、後ろ足で押してまっすぐ強く投げることです。外したときの罰はカテゴリーとレースの種類で違い、オープンならバーピー30回、競技場で行うStadionの大会なら15回です。ダブルス(2人1組)では2人とも投げ、罰の回数も別に決まっています。
根拠はSpartanの2026年の競技ルール(Rules of Competition)と、世界と日本の公式サイト、日本の公式サイトに載っている2026年9月の新潟大会のレースガイド、米国の公式FAQです(2026年10月17日時点)。日本の公式サイトには槍投げの説明がまだ無く、日本の大会に槍投げがあるか、的までの距離、11月の千葉と12月の大分の大会での罰の回数は確かめられませんでした。
槍投げは柵の後ろから的に槍を投げる障害物
世界の公式サイトの障害物解説は、槍投げを「槍を1本選んで7.6m(25フィート)先の的に投げ、刺さって落ちなければ成功」と説明しています。スパルタンの世界選手権を象徴する障害物としても紹介されています。
項目 | 世界の公式の記載 |
|---|---|
やること | 柵の後ろから槍を投げ、的に刺す |
的までの距離 | 障害物解説は7.6m(25フィート)。公式ショップの練習記事は「柵の後ろから20〜30フィート(約6〜9m)」と幅をもたせて書いている |
的 | 小さめのアーチェリー型のフォームの的か、わらの束を2〜3個重ねた的 |
槍のロープ | 槍にロープ(テザー)が付いていることがある |
外したとき | 30回のバーピー(障害物解説)。カテゴリーとレースの種類で変わる(下の節) |
距離の書き方は2つありますが、7.6mは約6〜9mの幅に収まっていて、食い違いではありません。
世界の公式のレース紹介で槍投げの名前が出てくるのは、Sprint(5km・障害物20個)と、競技場で行うStadion(5km・障害物20個)です。Sprintの紹介は「壁を登り、有刺鉄線の下をくぐり、モンキーバーを渡り、槍投げを狙う」、Stadionの紹介は階段・壁・モンキーバー・槍投げを例に挙げています。SuperとBeastのページには槍投げの名前が出てきませんが、例に挙がっていないだけで、置かれないとは書かれていません。レースの種類ごとの距離と障害物の数は、HYROXとDEKA・スパルタンレースの違いでも比べています。
槍投げの成功と失敗の条件
Spartanの2026年の競技ルールは、槍投げのやり方と、失敗になる場合を次のように決めています。このルールは、世界のすべてのスパルタンの大会に適用されると書かれています。
場面 | 2026年の競技ルールの決まり |
|---|---|
立つ位置 | 両足を柵(バリア)の後ろに置く |
投げる先 | 自分と同じレーンの的 |
成功 | 槍が指定の的に刺さり、槍のどの部分も地面に触れずにそのまま残る |
失敗になる場合(1) | 槍が指定の的に刺さらない |
失敗になる場合(2) | 投げた槍が止まったときに、槍のどこかが地面に触れている |
途中で地面に触れたとき | 的に止まる前に地面に触れても、止まったときに触れていなければ成功 |
成功が確定するとき | 自分のレーンから2m以上離れたとき。槍が的・障害物の器具・地面のどれかに触れるまでは、その場を離れてはいけない |
的に刺さっても、止まったときに槍の端が地面についていれば失敗です。成功が確定するときの決まりは、2026年版で加わりました。
競技カテゴリー(エリート・エイジグループ)の出場者は、このルールにそのまま従うことが求められています。オープンの出場者も、スポーツマンシップの精神でルールを守るよう勧められています。
槍投げで挑戦できるのは1回
競技ルールは、槍投げを「1回だけ挑戦できる障害物(Single Attempt)」に分類しています。挑戦を始めたら、成功させるか、罰を受けるかのどちらかで、投げ直しはできません。
何をもって1回と数えるかも決まっています。
- 槍を前へ投げる動きで手から離した時点で、1回の挑戦になる
- レーンは変えてよいが、挑戦の前に限る
- ロープが絡まないように置くのは本人の責任で、投げている途中に絡まって槍の飛び方が変わっても、1回の挑戦と数える
- レーンから2m離れる前に起きた落下・地面への接触・失敗は、やり切っていない挑戦として扱われ、罰を受ける
外したときの罰はカテゴリーとレースの種類で違う
競技ルールの槍投げの項は、失敗したときの罰を30回のバーピーと書いています。ただし同じルールの全体の決まりでは、障害物の罰がペナルティループ(決められた周回を走る罰)かバーピーかは、大会・コースの設計・カテゴリーや組によって決まります。Stadionの大会では、すべての障害物・すべての組で罰は15回のバーピーです。
米国の公式FAQは、カテゴリーごとの罰を次のように説明しています。
出方 | Stadion以外の大会(障害物レース) | Stadionの大会 |
|---|---|---|
オープン(OPEN) | バーピー30回 | バーピー15回 |
エリート・エイジグループ(競技) | ペナルティループ | バーピー15回 |
日本の大会では、日本の公式サイトに載っている2026年9月の新潟大会のレースガイドが、障害物に失敗したときの罰を次のように書いています。エリートとエイジグループはペナルティループ(コースの地形で長さが変わり、物を運ぶ形になることもある)で、ループが無いときは決められた場所でバーピー30回です。オープンはペナルティループとバーピーのどちらかを選べます。オープンのバーピーの30回は英語版にだけある記載で、日本語版は回数を書いていません。これは新潟の大会のガイドで、11月の千葉と12月の大分の大会のガイドは、開催情報によるとレース前に送られます。2つの大会で罰がどうなるかは、日本の公式サイトで確かめられませんでした。
オープンに1人ずつ申し込んで出るなら、外したときはバーピー30回(Stadionの大会なら15回)です。新潟の大会のように、ペナルティループと選べる大会もあります。ダブルスで出るときは、次の節のとおり回数が変わります。

ダブルス(2人1組)で出るときの槍投げの罰
2026年の競技ルールには、2人1組で走るダブルスの決まりが加わりました。ダブルスでは、ほとんどの障害物は2人のうち1人が挑んで成功すればよく、失敗したときの罰も挑んだ人だけが行います。槍投げはその例外で、2人とも投げ、罰も2人で受けます。2人は同じ的を使い、1人ずつ順に投げます。
結果 | Sprint・Super・Beast・Ultra | Stadion |
|---|---|---|
1人が外した | 2人ともバーピー15回 | 2人で15回を分ける(外した人が8回、もう1人が7回) |
2人とも外した | 2人ともバーピー30回 | 2人ともバーピー15回 |
競技カテゴリーのダブルスは一部の地域だけで行われ、オープンのダブルスも、スポーツマンシップの精神でこのルールを守るよう勧められています。日本の主催者の公式サイトで画面に出ているページ(「エントリー方法」「スパルタンについて」「国内開催情報」、「よくあるご質問」の「レース当日」の節)には、ダブルス(2人1組)の記載が見つかりませんでした。「よくあるご質問」のほかの節は、10月17日時点で準備中の表示です。日本の大会でダブルスとして申し込めるかは確かめられていません。
槍投げで失敗しやすい理由とよくある失敗
公式ショップの練習記事(SpartanのSGXコーチの寄稿)は、槍投げを「スパルタンレースの障害物で、歴代もっとも失敗の多い障害物」と書いています。コーチの記述で、失敗率の数字は示されていません。
公式サイトと公式ショップの練習記事はどちらも、槍投げに必要なものとして、正確さ・協調(コーディネーション)・力・タイミングの4つを挙げています。よくある失敗として2本がどちらも挙げているのは次の2つです。
- 体を横切るように投げる(クロスボディ)。力が槍に伝わらない
- 野球のボールのように頭の上から投げる
公式サイトの記事はさらに、野球のように投げると後ろ足が後ろへ流れ、重心が体の前に出てしまうと書いています。
公式の練習記事が勧める槍投げのコツ
公式ショップの練習記事は、柵に着いてから投げるまでを4つのコツにまとめています。公式サイトの練習記事も大筋で同じことを勧めています。片方の記事にだけある助言は、どちらの記事かを書き添えました。
- 柵に着いたら、急がずに呼吸を整える。 正確さは心拍と気持ちに左右されるためです。器具を確かめ、すでに槍が的に刺さったことのあるレーンを選び、成功する投げをイメージします。レーンを変えるなら、ルール上、投げる前に変えます
- ロープ付きの槍なら、余ったロープを先に柵の向こうへ投げ入れる。 投げるときにロープが柵に引っかかるのを防ぐためです(公式ショップの記事)
- 投げない側の手を的に向けて伸ばし、狙いをつける。 狙うのは的の中心よりわずかに上です
- 後ろ足で押して、まっすぐ前へ強く投げる。 胸と目は的に向けたままにします。公式サイトの記事は、力を良いパンチやダーツのように体から出すと書いています。公式ショップの記事は、腕を頭の上から振らず、槍が耳のすぐ横を通るようにと書いています

これらは公式の練習記事に書かれているコーチの助言で、効果を測った研究ではありません。
槍を使わずにできる槍投げの練習
公式の練習記事2本は、槍を持たずに始める練習を紹介しています。
- 投げない側の手を的に向けて伸ばす
- 投げる手を耳の横から、狙いの手のほうへ動かす
- 両手と両肩で三角形ができる形で終える
- そのとき、腰がどれくらい回るか、重心が動くかに気づくようにする
槍の重さや長さ、槍を使った練習の道具については、公式の記事に書かれていません。
日本の大会の槍投げで確かめられなかったこと
日本の主催者の公式サイトの「スパルタンについて」のページは、障害物の種類の説明欄が「Coming Soon」のままで、槍投げの記載はありません。日本の大会に槍投げがあるか、的までの距離、これからの大会で外したときの回数は、日本の公式サイトでは確かめられませんでした。
主催者の国内開催情報に載っているのは、11月14日の千葉(稲毛海浜公園)のSPRINTと、12月19日の大分(大分スポーツ公園・クラサスドーム大分)のSTADIONです(2026年10月17日時点)。どちらも世界の公式のレース紹介で槍投げが例に挙がっている種類ですが、日本のコースに槍投げが置かれるかは発表されていません。世界の競技ルールでは、Stadionの大会の罰はすべての障害物で15回のバーピーです。
KEY TAKEAWAYS
- スパルタンレースの槍投げ(スピアスロー)は、柵の後ろから槍を投げ、的に刺さって落ちなければ成功する障害物です。世界の公式の解説では、的までは7.6m(25フィート)です
- 2026年の競技ルールでは、槍が的に刺さらないときと、止まった槍のどこかが地面に触れているときが失敗です。成功が確定するのは、レーンから2m以上離れたときです
- 挑戦できるのは1回だけで、槍を前へ投げて手から離した時点で1回と数えます。レーンを変えるなら投げる前です
- 外したときの罰は、オープンならバーピー30回(Stadionの大会は15回)、エリート・エイジグループはペナルティループ(Stadionの大会は15回)です(米国の公式FAQ)
- ダブルスでは2人とも投げます。1人が外すと2人ともバーピー15回、2人とも外すと2人とも30回です(Stadionは、1人が外すと2人で15回を分け、2人とも外すと2人とも15回)。画面に出ている日本の公式サイトのページにはダブルスの記載が見つかりませんでした
- 公式の練習記事2本は、急がずに呼吸を整え、投げない側の手で的の中心よりわずかに上を狙い、後ろ足で押してまっすぐ強く投げることを勧めています。野球のように頭の上から投げるのは、よくある失敗です
- 日本の公式サイトには槍投げの説明がまだ無く、日本の大会に槍投げがあるか、的までの距離は確かめられませんでした。2026年9月の新潟大会のレースガイドでは、障害物に失敗したとき、オープンはペナルティループかバーピー30回を選べました
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