EXERCISE GUIDE · Burpee Broad Jumps
バーピーブロードジャンプとは|跳び方のコツ・HYROXの判定基準とペナルティ
バーピーと幅跳びを組み合わせて前へ進む、器具を使わない種目です。跳び方のコツ、HYROXでの判定基準とペナルティ、ダブルスの交代の作法、大会での区間タイムの目安をまとめています。
IN HYROX
- 順番
- 8種目の4番目
- 規定
- 80m全部門共通
- 注意
- 80mを完了せずにステーションを離れると失格になる。
HYROX ルールブック 26/27シーズン
バーピーブロードジャンプ(Burpee Broad Jumps)は、バーピー(胸を床につけてから起き上がる動き)と幅跳びを組み合わせて、前へ進んでいく動きです。器具を使わないので、屋外や自宅の廊下でも練習できます。
フィットネスレースのHYROX(ハイロックス)では、8種目のうち4番目に行う種目で、合計80mを進みます。この80mという距離は、シングルス・ダブルス・リレー、男女、オープン・プロのすべての部門で共通です。重量やレップ数が部門ごとに細かく分かれる他の種目と違い、「誰がやっても同じ80m」という珍しい種目です。
このページでは、海外のトレーニングガイド3件を読み比べた跳び方のコツと、HYROX公式のルールブック(シングルス・ダブルス・リレーの3冊、2026/27シーズン版)の原文にある判定基準とペナルティ、ダブルスの交代の作法、大会での区間タイムの目安をまとめています。
跳び方のコツ
海外のトレーニングガイド3件(スペインのHYROX用品ブランドVelites、英国のジムチェーンPureGym、トレーニングプログラムのHybrid Athlete Club)を読み比べました。
3件で共通している考え方
- 跳ぶ方向は前方(水平)を重視し、高く跳ぶ動きは非効率だとしている。Velitesは「高く跳ぶとエネルギーを2倍消費する」と明記し、PureGymは「前方に跳ぶ、上に跳ばない」としている
- 反復の間に完全に立ち上がらず、低い姿勢を保つことを勧めている。Velitesは「立ち上がるのは余分なエネルギーを使うだけで利点がない」とし、Hybrid Athlete Clubは反復の間に完全に立ち上がるのをよくある間違いとして挙げている
- 着地は膝を柔らかく曲げて衝撃を吸収する。PureGymは「膝を曲げて柔らかく着地し、腕を前に伸ばしてバランスを取る」とし、Hybrid Athlete Clubは「膝を伸ばしたまま着地すると膝に負担がかかる」としている
ジャンプとステップは、体力に応じて使い分けてよい
ルールブックは、バーピーから出るときも戻るときも、ジャンプ・ステップのどちらで行ってもよいと定めています。この点について、VelitesとHybrid Athlete Clubは具体的な使い分け方を紹介しています。
Velitesは、疲労度に応じて「ジャンプ(速いが心肺への負担が大きい)」「ステップ(遅いが呼吸を整えやすい)」「ミックス(ジャンプで入り、疲れが出てきたらステップに切り替える)」の3パターンを紹介しています。Hybrid Athlete Clubも同様に、ステップアップ法(1歩ずつ足を運ぶ、遅いが体力を温存できる)とジャンプアップ法(両足同時に跳び上がる、速いが要求が高い)の2つを紹介しています。
エリート選手でなければ、レースの後半や疲労が強いときにステップの動きへ切り替える判断が、80m全体を止まらずに進める助けになりそうです。
HYROXでの距離
HYROXは1kmのランと種目を交互に8回繰り返すレースで、バーピーブロードジャンプはそのうち4番目に行う種目です。
距離は80mで、シングルス・ダブルス・リレーのどの部門でも同じです。
出典:HYROX ルールブック(シングルス・ダブルス・リレー、26/27シーズン)
距離80mは、シングルス男子・女子・男子プロ・女子プロ、ダブルス男子・女子・男子プロ・女子プロ・ミックス、リレー男子・女子のすべてで同じです。ウォールボールの重さ(4kg〜9kg)やスレッドプッシュの負荷(部門によって102kg〜202kg)のように部門で数値が変わる種目が多いなか、バーピーブロードジャンプは数字を覚える必要がほとんどない種目といえます。
もうひとつの特徴は、器具を使わないことです。ルールブックの動作規定にも器具の記載は一切なく、体の使い方と距離だけが規定されています。他の7種目はソリやケトルベル、ウォールボールなど専用の器具が必要ですが、バーピーブロードジャンプは屋外や自宅の廊下でも、ルールどおりの動きを練習できます。
動きの基準(超えると反則になる4つのポイント)

ルールブックが定める動きの手順と、反則になる基準は次のとおりです。
- 各区間の始め: 両手を白いスタートラインの後ろ(または色違いのテープの後ろ)に置き、胸が地面に明確に接触した状態から始める。「胸が地面に着いた」とは、乳頭のラインが地面に接触することと定義されている
- バーピーから出る: ジャンプでもステップでもよく、バーピーの底の姿勢から起き上がるときに膝を地面につけてもよい。ただし足が手のひらの付け根(手首との境目)から30cmを超えて前に出るのは反則(オーバーステップ)。この基準点になる手は、一度地面に置いたら前に動かせない
- 幅跳び: 両足同時に跳び、両足同時に着地する。片方の足の前端がもう片方より5cmを超えて前に出るのは反則。追加のステップやシャッフルは常に禁止
- 次のバーピーへ: 次のバーピーを始めるときは、手を前足のつま先から30cm以内に置く。バーピーの姿勢に戻るときも、ジャンプ・ステップのどちらでもよい
同じ30cmという基準でも、オーバーステップは手のひらの付け根、次のバーピーの手の位置は前足のつま先が基準点になっており、指している場所が異なります。
区間の終わりでは、フィニッシュラインに片足でも乗った状態で着地すると、もう1回バーピーブロードジャンプをやり直す必要があります。1回の幅跳びの距離自体は選手の自由です。
反則を繰り返すとペナルティが積み上がる

4つの基準に違反した場合のペナルティは、次のように定められています。
1回目の反則は警告のみで、タイムには加算されません。2回目の反則で15秒のペナルティが科され、3回目以降は警告なしで1回ごとに15秒が追加されます。同じ種目の中で反則を4回・5回と繰り返すと、合計で45秒・60秒とタイムに響いてきます。一度警告を受けたら、そこから先は毎回のレップで基準を守ることが重要です。
なお、80mを完了せずにステーションを離れた場合は失格になります。スキーエルゴ・ローイング・ウォールボール・スレッド・ファーマーズキャリーには「途中で離れたら失格」という種目専用の条項がルールブックのペナルティ表にありますが、バーピーブロードジャンプには専用の条項がありません。ただし、どの種目にも及ぶ一般規定(「種目を完全に行わずに終えると失格」)が別にあるため、途中でやめた場合に失格になる結果自体は他の種目と同じです。
ダブルスで加わるルール
ダブルスは1人が動き、もう1人が休みながら交代する形式です。バーピーブロードジャンプ特有の決まりが2つあります。
1つ目は、休んでいるパートナーは、動いているパートナーのすぐ後ろを歩くことです。並んで歩くなど他の選手を妨げる歩き方をすると、反則として扱われます。
2つ目は、交代するときの手の位置です。休んでいたパートナーが動き始めるときは、直前まで動いていたパートナーの両足が着地した位置に、つま先と指先をそろえて手を置いてから始めます。この位置を守らないと反則になります。友達やパートナーとダブルスで出る場合、交代のたびにこの2点を意識する必要があります。
大会での区間タイムの目安
日本の大会で、完走タイムが中央値付近だった人がバーピーブロードジャンプに何分かけていたかを、公開されている結果から集計しました。
| 部門 | この種目の区間タイム | 見本にした人の完走タイム | 完走者数 |
|---|---|---|---|
| シングルス 男子 | 3:12〜5:42 | 約1:34:14 | 1,995人 |
| シングルス 女子 | 6:11〜8:01 | 約1:38:54 | 799人 |
HYROX千葉2026で、完走タイムが中央値付近だった人(部門ごとに5人)の区間タイムの最短〜最長です。公式の公開結果から編集部が集計したもので、人が全件を手で確かめたデータではありません。
8種目それぞれの時間のかかり方は種目ごとのタイムにまとめています。
練習する場所
SOURCES
- HYROX Rulebook Singles(HYROX World GmbH)
- HYROX Rulebook Doubles(HYROX World GmbH)
- HYROX Rulebook Relay(HYROX World GmbH)
- HYROX ルールブック シングル(日本語版)(HYROX Japan(HYROX World GmbH のルールブックの日本語訳))
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