ルール · 6 MIN READ
HYROXで失格になる反則一覧|初出場で気をつけたいペナルティ
HYROX公式ルールブックには23項目の反則が定義されています。時間が加算されるだけのもの、その場で失格になるもの、大会側の裁量になるものに分けて日本語でまとめました。友達やパートナーと出るダブルス、4人1組のリレーだけに追加される規定も紹介します。

HYROX(ハイロックス)公式ルールブックには、反則の内容とペナルティを定めた章があります。2026/27シーズン版では23項目が並んでおり、ペナルティは大きく3つに分かれます。時間が加算されるだけで済むもの、その場で失格(DQ)になるもの、そして大会側の裁量で決まるものです。
この記事は、公式ルールブック(シングルス・ダブルス・リレーの3冊、2026/27シーズン版)の「PENALTIES」の章(シングルス・ダブルスは第12章、リレーは第10章)を中心に、23項目の反則を日本語でまとめたものです。あわせて、友達やパートナーと出るダブルスや、4人1組のリレーだけに追加される規定も分けて紹介します。これらはシングルス・ダブルス・リレー共通の反則表とは別に、各フォーマットのルールブックだけに書かれている規定です。
反則は3段階で処理される
スキーエルゴ・スレッドプッシュ・スレッドプル・バーピーブロードジャンプ・ローイング・ファーマーズキャリー・サンドバッグランジ(1〜7番目の種目)では、動きの基準を満たさない反則が起きても、同じ種目内での1回目は警告で終わります。2回目の反則(種類を問わない)からそのレップが無効になり、対応する時間ペナルティが科されます。同じ種目でさらに反則が続くと、その都度ペナルティが加算されます。8番目のウォールボールだけは警告が無く、最初からレップかノーレップかで判定されます。
反則の内容によっては、警告なしで即座にペナルティが科されることもあります。また、基準となる動きから外れる、通常と違う、または時間的に有利になるような動き方をした場合も、そのレップは無効になるか時間ペナルティの対象になります。
選手を失格にできるのはレースディレクターだけです。ジャッジやヘッドジャッジの報告か、自分で見たことをもとに決めます。
ペナルティは、レース中に告げられたものがすべてとは限りません。ルールブックは、大会が終わってから48時間までは、ペナルティの追加や結果の修正が行われることがあるとしています。公開された結果は、大会の2日後以降にもう一度確かめると確実です。

「DNF」と「失格」は別物
種目を完了できなかった場合、その種目の記録データは得られず、ランキング・表彰の対象から外れますが、タイムの記録が無い状態のままレースを続けることはできます。血液・嘔吐物・尿・便が本人や他の選手の健康リスクになるとレースディレクターが判断した場合は、医療上の理由でレースから除外されることがあり、この場合はリーダーボード上でDNF(Did Not Finish)として記録されます。
一方、失格(DQ)になると、そのレースの記録データを一切受け取れず、すべてのランキング・表彰の対象から除外され、そのレースを続けることもできません。
反則23項目の一覧(公式ルールブックより)
反則の内容 | ペナルティ |
|---|---|
ランの周回が足りない | 会場のコース設定により、1周につき3〜7分が加算される(4周回設定は3分、3周回設定は5分、2周回設定は7分)。1周回設定(欠けたら後がない設定)の会場では失格 |
種目やランをまるごと欠く、規定どおりに完了しない | 失格 |
種目の順番を間違える | 1回目は3分。2回以上順番を間違えると自動的に失格 |
ロックスゾーンの出入り口(IN/OUTアーチ)を間違える | 違反ごとに2分 |
種目ステーション自体の出入り口を間違える | 違反ごとに2分 |
スキーエルゴを1,000m完了せずに離れる | 失格(種目未完了) |
ローイングを1,000m完了せずに離れる | 失格(種目未完了) |
ウォールボールを100回完了せずに離れる | 失格(種目未完了) |
スレッドの割り当てられたレーンを完了しない | 失格(種目未完了) |
バーピーブロードジャンプの反則 | 1回目は警告、2回目以降は1回ごとに15秒 |
ファーマーズキャリーの周回を欠く | 失格(種目未完了) |
ケトルベルを正しいエリア・向きに戻さない | 30秒(ロックスゾーンを出る前に自分で直せば科されない) |
ファーマーズキャリー・サンドバッグランジを間違った重さで行う | 正しい重さでステーション全体をやり直さなければ失格 |
サンドバッグランジで後ろ脚の膝が地面につかない・姿勢が崩れる | 違反ごとに15秒 |
サンドバッグランジ中にサンドバッグを両肩から外して負荷を抜く | 違反ごとに15秒 |
スタートウェーブが始まった後もスタートトンネルに留まる | 1分 |
許可されていない場所でチョークを使う・大会のチョークを持ち出す | 2分 |
許可アイテムや飲食物を他人から受け取る・渡すなど外部からの補助を受ける | 違反ごとに2分(内容によっては失格) |
主催者の事前の承認なく指定と異なるスタート時刻で出走する | 失格 |
タイミングチップを着けずに出走する | DNS(そもそも出走していない扱い) |
床に唾を吐く・鼻をかむ | 2分、またはレースディレクターの判断で失格 |
ゴミを捨てる・給水を積極的な冷却(頭や体にかける等)に使う | 違反ごとに2分 |
スポーツマンシップに反する言動(脅迫・侮辱・過度な抗議・他選手の妨害等) | 2分、またはレースディレクターの判断で失格。悪質な場合は永久追放や法的措置の対象にもなる |
表の順番は公式ルールブックの反則表と同じです。ペナルティの分数・秒数は、シングルス・ダブルス・リレーの3冊で共通です。
ペア・チームで出るときに増える注意点
友達やパートナーとダブルスで出る場合、あるいは4人1組のリレーで出る場合は、上の23項目に加えて、それぞれのフォーマットのルールブックだけに書かれている規定があります。

ダブルスは離れて走ると1分、3回を超えるとランキング対象外に
ダブルスは、各1,000mの区間を2人が必ず一緒に走らなければなりません。一方が先に行ってしまうと1分のペナルティが科され、この反則が3回を超えると失格ではなく「Out Of Competition」という扱いになります。失格とは違い完走タイム自体は記録されますが、ランキングや大会資格の対象からは外れます。種目ステーションにも2人そろって入り、規定のレップ数・距離を終えたら2人そろって出る必要があります。
リレーは連続で担当するとき交代ゾーンを通らないと自動でペナルティ
リレーは4人1組のチームで、1人のメンバーが1kmのランを2本と対応する2種目を連続して担当する場面があります。この場合、各種目のあとに必ず交代ゾーン(TZ)を通過してタイミングチップを読み取らせる必要があり、通過しないと自動的にペナルティが科されます。
重さと形式を事前に確認しておく
失格につながりやすい反則の多くは、事前に重さと形式を確認しておけば避けられるものです。ファーマーズキャリー・サンドバッグランジの重量を間違えると、正しい重さでのやり直しが必要になり、やり直さなければ失格になります。自分の部門の重さはHYROXの重量一覧で確認できます。
友達やパートナーとダブルスで出る場合の重量やルールの全体像はHYROXのミックスダブルスにまとめています。ファーマーズキャリーのケトルベルの持ち方・戻し方はHYROXのファーマーズキャリーで解説しています。
ルール全体はHYROXのルールまとめ、26/27シーズンの変更点はHYROXのルール変更点にまとめています。ペナルティの付かない場面も含めた会場での振る舞いは、HYROXのマナーまとめにまとめています。
KEY TAKEAWAYS
- HYROX公式ルールブックには23項目の反則が定義されており、大きく「時間が加算されるもの」「その場で失格になるもの」「大会側の裁量で決まるもの」の3つに分かれる
- 1〜7番目の種目は同じ種目内で1回目が警告、2回目から時間ペナルティ。8番目のウォールボールには警告が無い
- 失格を宣告できるのはレースディレクターだけ
- 「DNF」(記録なしでレースを続けられる)と「失格」(そのレースを終える必要がある)は別物
- ファーマーズキャリー・サンドバッグランジは間違った重さで行うと、正しい重さでやり直さなければ失格になる
- ダブルスは1,000mごとに2人一緒に走らないと1分のペナルティ、3回を超えると失格ではなくランキング対象外に(完走タイムは記録される)。リレーは連続担当時に交代ゾーンを通らないと自動的にペナルティが科される
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