ルール · 6 MIN READ
HYROXのリレー(4人)|走順と担当の決め方
HYROXのリレーは4人1組で出場する部門です。誰がどのラン・種目を担当するかは公式ルール上「完全にチーム次第」ですが、自由だからこそ交代ゾーンの手順や合流のタイミングは事前に決めておく必要があります。公式ルールブック(2026/27シーズン)の原文から、友達4人で出る前に決めておきたいことを整理しました。

HYROX(ハイロックス)のリレーは、4人1組のチームで出場する部門です。1kmのランと1種目を8回繰り返して合計8km・8種目をこなすというレースの骨格はシングルス・ダブルスと同じですが、リレーだけはどのラン・どの種目を誰が担当するかが、ルール上「完全にチーム次第」です。
自由であること自体はありがたい規定ですが、自由だからこそ、走順・担当・交代の手順を事前に決めておかないと当日ぶっつけ本番になります。この記事では、HYROX公式のリレー用ルールブック(2026/27シーズン版)の原文から、編成の組み方、分担の自由度、交代ゾーンでの実際の手順、レース終盤の合流ルールまでを整理します。
女子・男子・混合、まず編成を決める
HYROXのリレーには3つの部門があります。女子4人・男子4人・女子2人と男子2人の混合の3パターンで、性別を問わず4人がそろえば1つのチームとして出走できます。シングルス・ダブルスにあるプロ部門はリレーには無く、部門は女子・男子・混合の3つだけです。
大会当日に4人がそろわない場合、そのままではスタートできません。公式ルールブックは「リレーチームは4人で構成しなければならない。4人未満でのスタートは認められない」と明記しています。友達を集める段階で、当日の欠席リスクも織り込んでおく必要があります。
重量表に「混合」専用の列はない
種目の重さは性別で決まりますが、公式の重量表には女子・男子の2列しかありません。
種目 | 女子 | 男子 |
|---|---|---|
スレッドプッシュ(ソリ込み) | 102kg | 152kg |
ウォールボール(重さ) | 4kg | 6kg |
ウォールボール(的の高さ) | 2.70m | 3.00m |

ダブルスのミックス部門は「男子オープンと同じ重さ」という扱いが明記されていますが(HYROXのミックスダブルスを参照)、リレーの混合チームについては、各メンバーがどちらの重量表を使うかが、2026/27シーズンのリレーのルールブックには書かれていません。ただし、千葉2026のイベントガイドは「男性は男性用、女性は女性用の標準重量を使う」と案内していて、2025/26シーズンのルールブックの重量表にも、ミックスリレーの女性・男性の列がありました(女性は女子リレー、男性は男子リレーと同じ重さ)。出る大会のイベントガイドで同じ案内があるかを確かめておくと確実です。全種目・全部門の重量表はHYROXの重量一覧にまとめています。
担当の分け方は完全にチームの自由
レースの骨格はシングルス・ダブルスと同じです。1kmのランのあとに1種目を行い、これを8回繰り返して合計8km・8種目を消化します。リレーではこれを4人で分担し、1人のRM(リレーメンバー)が1kmのランを2本と、それに続く2種目を担当します。
どのラン・どの種目を誰が担当するかは、ルールブック上「完全にチーム次第」です。1人が2本のラン・2種目を連続でこなす(back to back)ことも、1本終えるごとに交代ゾーンへ戻って別のRMに引き継ぐこともできます。得意な種目を持つ人に多めに担当させる、体力配分を考えて後半に強い人を残す、といった組み方も規則上は自由です。
種目のステーションでは、常に1人のRMだけが動き、残りの3人は自分の番を待ちます。ダブルスの「You Go I Go」では休んでいる側の姿勢(立ったまま)と待機できる範囲(指定ワークアウトゾーン内)が規定されていますが、リレーにはこの種の規定自体がありません。
連続型と順送り型、8区間の分け方の2つの型

分担の仕方は、大きく2つの型に整理できます。
1つは連続型で、4人が2区間ずつを順番に連続してこなす組み方です。担当者が入れ替わるのは3か所だけなので、交代の見積もりがしやすくなります。
もう1つは順送り型で、1区間ごとに次のRMへ交代し、2周してチーム全員が2区間ずつ担当し終える組み方です。負担が細かく分散する一方、担当者の入れ替わりは7回に増えます。
どちらの型でも、公式ルールの手順自体は変わりません。ただし1人が連続でこなす場合も、種目を終えるたびに交代ゾーンを通過してタイミングチップを読み取らせる必要があります。連続だからと交代ゾーンを素通りすると、自動的にペナルティが科されます。
交代ゾーンでの手順を決めておく
交代ゾーン(TZ)は、ランと種目を終えたRMが次のRMと入れ替わる場所です。次に走るRMは、交代の直前までTZに入場できず、ゾーン内で待機すること(loitering)も禁止されています。
手順は次の通りです。RM1がランと種目を終えてTZに入り、待っているRM2とハイタッチします。交代が成立するとRM2が次のランを開始し、RM1は混雑を避けるためすぐにTZを出ます。
次走者はTZの外で位置についておき、自分の番の直前に入場するという流れを、事前にチーム内で共有しておくとスムーズです。
最後のウォールボールは3人が合流して4人でゴールする
リレーには、他の部門にはない合流のルールがあります。最終走者(RM4)がラン8本目を終えて最後のウォールボールを始めると、残り3人のチームメイトは観客用の通路から専用の入口(Relay Entry Point)を通ってウォールボールステーションに入場できます。
入場できるのはRM4がウォールボールを始めたあとだけで、入ったらリグの下でRM4を支えます。100回のウォールボールを終えたら、4人そろってフィニッシュステージまで走り、ゴールラインを一緒に越えます。最後だけは4人全員で迎える設計になっているので、応援に回るメンバーの動きも事前に決めておくと当日慌てません。
プロ部門と世界選手権の章が無い
前述のとおり、リレーにはプロ部門がありません。加えて、リレー用の公式ルールブック(2026/27シーズン・全11章)の目次には、シングルス・ダブルス用ルールブックにある「世界選手権とエリートシリーズ」の章がありません。確認できた範囲では、リレーは世界選手権への出場枠が案内されている部門として記載されていません。友達と気軽に4人で出る部門として設計されている、と読むこともできます。
出走前に決めておくこと
4人で出ると決めたら、大会当日までに次を決めておくとスムーズです。
- 誰が何のラン・種目を担当するか(連続型か順送り型か、途中で得意種目に合わせて調整するか)
- 交代ゾーンでの合図の出し方(次走者が並ぶ位置、ハイタッチのタイミング)
- 混合チームの場合、重量表のどちらを基準に練習するか(大会前に主催者へ確認)
- 出場条件は大会当日16歳以上であること
- チームの年齢区分。リレーはUnder 40と40+の2区分のみで、4人の当日の平均年齢で決まります。詳しい仕組みはHYROXの年齢区分にまとめています
各種目の練習方法は個別記事にまとめています。スレッドプッシュはHYROXのスレッドプッシュ、スレッドプルはHYROXのスレッドプル、スキーエルグはHYROXのスキーエルグ、ファーマーズキャリーはHYROXのファーマーズキャリーを参照してください。職場の同僚4人で出る場合に決めておくことは、HYROXに会社の同僚と出るにはにまとめています。
KEY TAKEAWAYS
- リレーは女子4人・男子4人・混合(女子2人+男子2人)の3部門。プロ部門は無く、当日4人そろわないとスタートできない
- 重量表は女子・男子の2列のみで、混合専用の列は無い。ダブルスのミックスとは扱いが違う点に注意
- 誰がどのラン・種目を担当するかは完全に自由。1人が2区間連続でこなす「連続型」と、1区間ごとに交代する「順送り型」のどちらでも組める
- 連続でこなす場合も、種目のたびに交代ゾーンを通過してチップを読み取らせないと自動ペナルティになる
- 最後のウォールボールだけは3人が合流し、4人そろってゴールする
- リレー用ルールブックの目次には世界選手権の章が無く、確認できた範囲では出場枠の案内も無い
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