ルール · 5 MIN READ
HYROXダブルスのルールと分担|一緒に走る義務とYGIGの交代方法
HYROXダブルス(2人1組)は、常に2人一緒に動くわけではありません。ランと種目の出入りは2人そろって行う必要がある一方、種目の実行中は「You Go I Go」方式で自由に交代できます。公式ルールブック2026/27シーズン版から、そろう場面と自由な場面の境目、種目ごとに違う交代の決まりごとを整理しました。

HYROX(ハイロックス)ダブルスは2人1組で出場する部門です。公式ルールブック(2026/27シーズン)を確認すると、ダブルスは常に2人一緒に動くわけではなく、「2人そろって動かなければならない場面」と「自由に決めてよい場面」がルール上はっきり分かれています。
ランと種目の出入りは2人そろって行う必要があり、一方が先に行動するとペナルティになります。一方で種目そのものは、ルールブックが「You Go I Go」と呼ぶ方式で進み、どちらが何をどれだけ担当するかは2人の自由です。
この記事では、HYROX公式のダブルスルールブック(2026/27シーズン版)の原文から、部門の構成、そろって動く場面のルール、種目ごとに違う交代の決まりごと、反則・失格になりやすいポイントを整理します。
ダブルスは2人1組。3通りの組み合わせから選ぶ
ダブルスチームは2人編成で、次の組み合わせがあります。
- 男性2人(ダブルス メンズ/ダブルス メンズ プロ)
- 女性2人(ダブルス ウィメンズ/ダブルス ウィメンズ プロ)
- 男性1人・女性1人(ダブルス ミックス)
ミックスダブルスにはプロの区分がありません(重量の違いは兄弟記事「HYROXのミックスダブルス」で扱っています)。
スタートはウェーブ形式で、同じ部門のチームだけでまとまって出走します。2人ともスタートラインに立ち、一緒にレースを始めなければならず、1人だけでスタートすることは認められていません。
レースの構成はどの部門でも同じで、1kmのランのあとに1種目を行い、これを8回繰り返します(ラン合計8km・8種目)。
走るとき・種目に出入りするときは、2人そろう

種目の間の1kmは、2人そろって走ることが求められます。一方が先に行くと1分のペナルティが加算されます。この「そろって走らなかった」反則が3回を超えると、失格ではなく「Out Of Competition」という扱いになり、そもそもランキングが付きません。
ランのあとは2人そろってステーションに入り、両方がそろうまで開始できません。規定の距離・回数を終えたら、2人そろって出ます。
チームの公式フィニッシュタイムも、2人ともフィニッシュラインを越えた時点で確定します(後にタイミングチップを読み取った方の時刻が採用されます)。
交代は「You Go I Go」方式。どちらが何をするかは2人の自由
種目そのものは、ルールブックで「You Go I Go(YGIG)」と呼ばれる方式で進みます。1人が動いている間、もう1人は休み、どこで交代するかは2人で自由に決められます。均等に半分ずつでも、得意な方が多めに担当してもかまいません。
休んでいる間は、立ったままでいる必要があります。膝をつく・座る・寝るなど体の一部が床につく姿勢は認められません。また、休んでいる人は所定のエリア内にとどまり、他の選手を妨げてはいけません。
種目ごとに、交代のときの決まりごとが違う

「自由に交代してよい」といっても、種目によって休んでいる人の位置や交代時の動作に個別の決まりがあります。
休んでいる人が動いている人のすぐ後ろを歩く種目は、スレッドプッシュ・スレッドプル・バーピーブロードジャンプ・ファーマーズキャリー・サンドバッグランジです。隣を歩くなど他の選手を妨げると反則になります。このグループにはさらに個別の決まりがあります。
- スレッドプルでは、休んでいる人がロープの操作を手や足で手伝ってはいけません(声や動作での指示は、ボックスのラインを踏んだりボックスの中に入ったりしない範囲でできます)
- ファーマーズキャリーでは、ケトルベルを交代するとき前方へ渡すのは禁止です(横または後方への受け渡しは認められています)
- サンドバッグランジでは、サンドバッグを交代するとき前方へ渡すのは禁止です(横または後方への受け渡しは認められています。ファーマーズキャリーと同じ決まりです)
- バーピーブロードジャンプでは、交代するときに休んでいた人が、稼働していた人の両足が着地した位置に手を置いてから始めます(自分の指先を、稼働していた人のつま先の位置にそろえます)
休んでいる人が所定のエリアにとどまる種目は、スキーエルグ・ローイング・ウォールボールです。
反則・失格になりやすいポイント
ダブルス特有ではなく全部門共通ですが、ペアで動くぶん見落としやすい規定です。
- 割り当てられた器具・レーン・ウォールボールの位置以外を使うと2分のペナルティ
- ロックゾーンに間違ったアーチ(OUT側から入る、IN側から出る)を通ると1回ごとに2分のペナルティ
- 種目を規定の順番(1〜8)どおりに完了しなかった場合は3分のペナルティ。2回以上順番を間違えると自動的に失格になります(ウォールボールに入る前であれば、抜けている種目を後から完了することは認められています)
- 種目を丸ごと欠く、規定どおりに完了しない、1kmのランを欠くと即失格になります
ワールドチャンピオンシップの出場枠を獲得した後は、パートナーを変更できない
通常のローカル大会へダブルスで申し込む段階では、パートナーの変更や登録の返金について特別な制限は明記されていません。一方、大会の結果ワールドチャンピオンシップの出場枠を獲得・承諾した後は話が別で、その登録は譲渡・返金ができず、登録した相方を変更・代役に立てることもできません(公式ルールブック §5.2 QUALIFICATION AS A DOUBLES TEAM)。ワールドチャンピオンシップ出場を視野に入れてパートナーを組む場合は、この条件を踏まえておく必要があります。
日本の大会でのダブルスのタイムはHYROXのダブルスとリレーのタイムにまとめています。
KEY TAKEAWAYS
- ダブルスは2人1組。男性2人・女性2人・男女1人ずつ(ミックス)の3通りから選ぶ。1人だけでのスタートは不可
- ランと種目の出入りは2人そろって行う(一方が先行すると1分のペナルティ、3回を超えると失格ではなく「Out Of Competition」でランキングなし)。フィニッシュタイムも2人がそろって初めて確定する
- 種目の実行中は「You Go I Go」方式で、どちらが何を担当するかは2人の自由
- 種目ごとに交代時の決まりが違う。後ろを歩くグループ(スレッドプッシュ・スレッドプル・バーピーブロードジャンプ・ファーマーズキャリー・サンドバッグランジ)と、所定エリアで待つグループ(スキーエルグ・ローイング・ウォールボール)があり、器具の受け渡し方にもそれぞれ個別の制約がある
- (ダブルス特有ではなく全部門共通)割り当てられた器具・レーンを外れる、ロックゾーンの出入りを間違える、種目の順番を誤ると2〜3分のペナルティ。種目を丸ごと欠くと失格
- ワールドチャンピオンシップの出場枠を獲得・承諾した後は、パートナーを変更・代役に立てることができない(通常のローカル大会への申し込み自体にこの制限はない)
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