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スパルタンレース · 8 MIN READ

スパルタンレースで手袋は使える?ルール上の扱いと役に立つ場面・選び方

スパルタンレース(Spartan Race)では手袋(グローブ)を使えます。世界の公式の競技ルール2026年版が、グローブ・スポーツテープ・応急用の包帯を使ってよいと明記しています。一方で必須の装備ではなく、公式は濡れる日・寒い日に役立つとしています。チョークが2026年2月の改訂で液体も含めて使えなくなった点、日本の大会での扱い、軍手でもよいかを含む選び方と持ち運び方を、公式の資料で整理しました。

スパルタンレースで手袋は使える?ルール上の扱いと役に立つ場面・選び方

スパルタンレース(Spartan Race)では、手袋(グローブ)を使えます。世界の公式の競技ルール(2026 RULES OF COMPETITION)は、レース中に使ってはいけない装備を並べた条文の中で、グローブ・スポーツテープ・応急用の包帯は使ってよい(Gloves, athletic tape, or first aid bandages are permitted to be used)と書いています。

ただし、手袋は必ず持っていく装備ではありません。スパルタンの公式ガイド(公式サイトのスロバキア向けのページ)は、コースが濡れそうな日と寒い日に手袋が役に立つとしています。日本の主催者の2026年9月の新潟大会のレースガイドは、持参を勧めるものに、ロープクライムなど障害物でのけが防止として、長袖やレギンスと並べてグローブを入れています。選ぶなら、厚すぎず、手のひら側に滑り止めがあるものにしてください。公式ガイドは、高価な障害物レース用の手袋でなくても、ホームセンターで売っている無地の灰色の作業用手袋でも使える、と書いています(日本でいう軍手に当たるかは書かれていません)。

2026年10月17日時点の公式の資料で確認しました。

01

スパルタンレースのルールでは手袋を使ってよい

世界の公式の競技ルール2026年版の3.8.2は、レース中に使ったり身に着けたりしてはいけない物を並べたあと、同じ条文で、手袋・スポーツテープ・応急用の包帯は使ってよいと明記しています。

区分

2026年版の3.8.2に書かれている物

使ってよい

グローブ(手袋)、スポーツテープ、応急用の包帯

使ってはいけない

ハードキャスト(硬いギプス)、アイゼンや金属のスタッド、外付けの補助具、トレッキングポール、ヘッドセット、無線機、MP3プレーヤーなどの音楽プレーヤー、接着剤、チョーク

主任審判の判断で使えない

そのほか、主任審判が有利になると判断する物

使ってはいけない物を使った場合は、ルールに別の定めがない限り失格です。その前の3.8.1も、不公平な有利につながる物やほかの選手を危険にさらす物など、主任審判が不適切と判断した装備を使ってはならないと定めています。

2026年版は冒頭(1.1.1)で、世界のすべてのスパルタンの大会と競技に適用すると書いています。手袋の文は2023年版(v23.1)から変わっていません。

2026年版の本文で手袋(Gloves)の語が出てくるのは3.8.2の1か所だけで、障害物ごとの規則に手袋の扱いを定めた文はありません。ロープクライムのように手でつかむ障害物にも、手袋について別の決まりは書かれていません。

スパルタンレースとHYROXのレースの形の違いは、HYROXとDEKA・スパルタンレースの違いで比べています。

02

チョークは2026年2月の改訂で液体も含めて使えない

滑り止めにチョークを使いたい人は、2026年の改訂に注意してください。2023年版のルールで禁じていたのは「液体以外のチョーク」で、液体チョークは使えました。2026年版では、2026年2月16日の改訂で「チョークは一切使えない」に変わっています。

古い版のルールをもとにした「液体チョークなら使える」という情報は、2026年版には当てはまりません。手の滑りを抑えたいなら、ルールで認められている手袋を使うことになります。

HYROXでは、大会が用意したチョークをスレッドプルとファーマーズキャリーでだけ使えるなど、チョークの決まりがスパルタンレースと違います。HYROXの手袋とチョークの決まりは、HYROXでグローブは必要?にまとめています。

03

日本の大会での手袋の扱い

日本の主催者の公式サイトで画面に出ているページ(持ち物の一覧、よくあるご質問の「レース当日」の節)には、手袋を使ってよいかどうかを直接書いた記述は見つかりませんでした。よくあるご質問のほかの節は、10月17日時点で準備中の表示です。公式の資料ごとの書き方は次のとおりです。

資料

手袋についての書き方

世界の公式の競技ルール(2026年版)

使ってよい(スポーツテープ・応急用の包帯も)

スパルタンの公式ガイド(公式サイトのスロバキア向けページ)

Ultraを除いて必須の装備はない。濡れそうな日・寒い日に役立つ

日本の公式サイトの持ち物一覧

載っていない

日本の公式サイトのよくあるご質問

画面に出ている「レース当日」の節には記述が無い(ほかの節は準備中の表示)

日本の主催者の2026年9月の新潟大会のレースガイド(日本語版・英語版)

ロープクライムなど障害物でのけが防止に、長袖・レギンスなどと並べてグローブの持参を勧める。禁止事項に手袋は無い

日本の公式サイトの持ち物一覧には、顔写真付きの身分証明書、保険証、印刷したE-ticket、署名した同意書、タオル、汚れた服を入れる袋、着替え、日焼け止めが並び、手袋は入っていません。ただ、一覧には「この他、各自必要なものをご自身でご準備ください」と添えられています。一覧に無いことは、使えないことを意味しません。

2026年9月の新潟大会のレースガイドは、受付までの準備と、障害物とペナルティの説明の2か所で、スパルタンの公式ルールブック(英語版は2026年版の競技ルールと明記)を確かめるよう案内し、2026年にルールの改定と追記があったので改めて確かめるよう書いています。世界のルールの側も、すべての大会に適用すると書いています。同じガイドの禁止事項(ペットの連れ込み、クーラーボックスやガラス瓶、危険物の持ち込みなど)にも手袋は入っていません。日本の主催者が手袋について別の決まりを出している記述は見つからないため、日本の大会でも手袋の扱いは世界のルールに沿うと読めます。ただし、確かめた日本の大会ガイドは新潟大会のもので、会場や設備の案内はその大会のことです。

出る大会の推奨の持ち物は、大会ごとのレースガイドで確かめてください。日本の公式サイトは、レースガイドをレース当日の10日前までにウェブサイト上で出すとしていて、千葉と大分の国内開催情報は、レースガイドをレース前に送ると書いています。

04

手袋が役に立つ場面

公式の資料が手袋に触れている場面を3枚のカードにした図。濡れる日(公式ガイド:コースが濡れそうなときに特に役立つ・厚すぎる手袋はグリップが悪くなる)、寒い日(公式ガイド:帽子などと合わせて手袋があるとよい・山の会場は天気が何度も変わることがある)、ロープクライム(約4.8mのロープの上のベルを鳴らす。日本の2026年9月の新潟大会のガイドはけが防止に長袖・レギンスなどと並べてグローブの持参を勧める・公式の障害物の説明は寒さ・濡れ・泥でさらに難しくなると書き、手袋には触れていない)。下に、手袋は必須の装備ではないと書いた帯
出典:Spartan 2026 Rules of Competition、スパルタン公式ガイド(How to prepare for the start)・障害物の説明、スパルタンレース日本公式 2026年9月の新潟大会のレースガイド(2026年10月17日確認)

公式の資料が手袋に触れているのは、次の3つの場面です。どの資料が手袋を勧めているかは、場面ごとに違います。

濡れる日:公式ガイドは、コースが濡れそうなときは特に手袋が役に立つと書いています。

寒い日:同じガイドは、寒い日には帽子などと合わせて手袋があるとよいとしています。スパルタンレースは山で開かれることが多く、スタートから最も高い地点までに天気が何度も変わることがある、という説明も添えています。

ロープクライム:この場面で手袋を勧めているのは、日本の主催者の2026年9月の新潟大会のレースガイドです。持参を勧めるものに、ロープクライムなど障害物でのけが防止として、長袖、長ズボン、レギンス、コンプレッション・グローブをまとめて挙げています(英語版は長袖、レギンス、コンプレッションのグローブ)。ロープクライムそのものは、公式サイトの障害物の説明によると、約4.8m(16フィート)のロープの上にあるベルを鳴らす障害物で、すべてのレースの種類にあり、寒さ・濡れ・泥でさらに難しくなります。この説明は難しくなる条件を書いたもので、手袋には触れていません。ルールでは、ベルを鳴らせないときと、1回の挑戦で2本以上のロープを使ったときに失敗になります。握力そのものの練習は、HYROXの握力の鍛え方で扱っています。

公式ショップは、自社の手袋について「モンキーバー、ツイスター、アトラスキャリー、ハーキュリーホイストなど、どの障害物でも強いグリップ」と宣伝しています。ただ、手袋の有無で障害物の成功率を比べたデータは見つかりませんでした。持っていくかどうかは、出る大会の天気と、ロープクライムに不安があるかで決めてください。

05

手袋の選び方

手袋を選ぶときの4つの確認点を4枚のカードにした図。厚さ(厚すぎないもの・厚い手袋はグリップが悪くなる)、手のひら(滑り止めの加工があるとなおよい)、値段(専用品でなくてよい・ホームセンターの無地の灰色の作業用手袋でも使える・公式ショップの手袋の一覧は4,900円と6,600円の2点)、持ち運び(巾着袋に入れると濡れないが取り出しに時間がかかる・プルタブとカラビナで外して留められる製品もある)。下に、チョークは2026年版で液体も含めて使えないと書いた帯
出典:スパルタン公式ガイド(How to prepare for the start)、Spartan 公式ショップの手袋の一覧・商品ページ、Spartan 2026 Rules of Competition(2026年10月17日確認)

公式ガイドが挙げる選び方は3点です。

  • 厚すぎないもの:厚い手袋はグリップが悪くなる
  • 手のひら側に滑り止めの加工があるもの:あるとなおよい
  • 高価な専用品でなくてよい:障害物レース(OCR)用の高い手袋でなくても、ホームセンターの無地の灰色の作業用手袋でも使える

スパルタンの公式ショップ(shop.spartan.com)の手袋の一覧には、2026年10月17日時点で次の2点が載っていました。障害物レース(OCR)用の手袋は Franklin のほうで、CRAFT は同じ一覧にある別の手袋です。

商品

表示価格(円表示)

公式ショップに書かれている仕様

SPARTAN by Franklin OCR Minimalist Traditional Gloves

4,900円

濡れても滑りにくいPVCと、乾いたときに効くシリコンのグリップ。手のひらにパッドがあり、指の付け根を守る。指の間のプルタブで外せて、付属のカラビナでバッグや服に留められる。サイズはXS〜XL(XXLは確認時に売り切れ)、色は灰色

SPARTAN by CRAFT Adv Hybrid Weather Gloves

6,600円

一覧で名前と価格だけを確認(用途の説明は確かめていない)

Franklin の手袋の素材表示は、ナイロン52%・ネオプレン29%・スパンデックス9%・PE4%・ゴム3%・PVC1%・PU1%・綿1%です。Franklin の仕様はメーカー側の説明で、第三者が試した結果ではありません。価格は為替や販売地域で変わることがあり、送料や日本への発送の条件はこの記事では確かめていません。

06

手袋の持ち運び方

公式ガイドは、手袋を濡らしたくないなら巾着袋に入れて持つとよいと書いています。水に入る障害物や雨でも濡れずに済みますが、袋から取り出すのに少し時間がかかります。

公式ショップの Franklin の手袋は、指の間のプルタブで外して、付属のカラビナでバッグや服に留められる作りです。途中で外す使い方を考えているなら、外した手袋をどこに付けておけるかも選ぶときに見ておくと迷いません。

07

KEY TAKEAWAYS

  • スパルタンレースでは手袋を使えます。世界の公式の競技ルール2026年版の3.8.2が、グローブ・スポーツテープ・応急用の包帯を使ってよいと明記しています(2023年版も同じ)
  • チョークは2026年2月16日の改訂で、液体も含めて一切使えなくなりました
  • 画面に出ている日本の公式サイトのページに、手袋の可否を直接書いた記述は見つかりませんでした。日本の主催者の2026年9月の新潟大会のレースガイドは、世界のルールを確かめるよう案内し、ロープクライムなど向けに長袖・レギンスと並べてグローブの持参を勧めています
  • 手袋は必須ではありません。公式は濡れる日・寒い日に役立つとし、ロープクライムは寒さ・濡れ・泥で難しくなると書いています
  • 選ぶなら、厚すぎず手のひら側に滑り止めがあるものにしてください。公式ガイドは、ホームセンターの無地の灰色の作業用手袋でも使えると書いています。公式ショップの手袋の一覧には、4,900円と6,600円の2点が載っていました(2026年10月17日時点)
HI

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