ギア · 6 MIN READ
HYROXでヘッドバンド・ヘアバンドは使える? ルールブックの決まりと選び方
HYROX(ハイロックス)の公式ルールブック(2026/27シーズン)は、ヘッドバンド・ヘアバンドを「使ってよい7点」にも「禁止の9点」にも挙げていません。名前の無い物は原則禁止とする決まりはありますが、ウェアの一部がその対象に入るかは書かれていません。条文の読み方と、PUMA x HYROXのヘアバンド(6本入り)・ヘッドバンドの仕様の違いを整理しました(2026年10月17日時点)。

HYROX(ハイロックス)の公式ルールブックは、ヘッドバンドやヘアバンドを「レース中に使ってよい」とも「禁止」とも書いていません。使ってよい7点にも、常に禁止の9点にも名前がありません。ルールブックには「使ってよいと書かれていない物は原則禁止で、使いたい物はレース前にレースディレクターの書面の許可を受ける」という一般の決まりがありますが、この「物」にウェアの一部が入るかは書かれておらず、ヘッドバンドが当たるかどうかも条文からは分かりません。汗止めや髪をまとめるために着けて走りたい人は、書面の許可が要るかどうかを、レース前に主催者へ問い合わせて確かめます。
PUMA x HYROXのコラボ商品には「ヘアバンド(6本入り)」と「ヘッドバンド」があり、ヘアバンドはシリコンの滑り止めと2種類の幅、ヘッドバンドは汗を吸う生地とずれにくい伸縮素材を説明しています。
根拠は、HYROX公式ルールブック(シングルス・ダブルス・リレーの3冊、2026/27シーズン)の英語版と日本語版、HYROXの公式オンラインストア、PUMAの商品ページです(10月17日時点)。
ルールブックはヘッドバンド・ヘアバンドの可否を書いていない
公式ルールブックの第10章(リレーは第8章)には、レース中に使ってよい物のリストと、常に禁止の物のリストがあります。ヘッドバンドもヘアバンドも、どちらのリストにも出てきません。帽子(キャップ)やヘアゴムも同じで、頭に着ける物を個別に扱った条文はありません。シングルス・ダブルス・リレーのルールブック(英語版・日本語版)と、HYROX Japanの日本語のFAQにも、可否を明言した文面はありません。ルール全体の要点はルールまとめの記事にあります。
使ってよい物として挙がっているのは、次の7点です。
このうちリストバンド(英語版の原文は Wristbands)は、名前のとおり手首に着ける物です。頭に着けるバンドも同じ扱いになるとは書かれていません。

禁止の9点のうち頭まわりの物はヘルメット・ヘッドホン・耳栓・スマートグラス
常に禁止の9点のうち、頭まわりに着ける物は、ヘルメット、ヘッドホン、耳栓、スマートグラス・AIグラス(カメラ・録音・ライブ配信・データ送信・AR〈拡張現実〉のいずれかの機能を持つアイウェアを含む)です。ヘルメットは、ほかの選手に危険を及ぼすおそれのある衣類や器具として、安全上の理由で禁止されています。
ヘッドバンドやヘアバンドは、この9点にも入っていません。カメラなどの機能が無い普通の眼鏡やサングラスも、どちらのリストにも名前が無い物です。禁止の物の全体と、腕時計・サングラスなどの扱いは持ち込みルールの記事にまとめています。
名前が無い物の決まりがウェアに及ぶかは書かれていない
2つのリストの外側にある物について、ルールブックが定めている決まりは1つです。使ってよい物として書かれていない物は、原則として禁止とみなされます。使いたい場合はレース前にレースディレクターから書面で許可を受ける必要があり、許可の無い物は没収され、完走した後にカスタマーサービスデスクで返却されます。
ただし、この「物」にウェアの一部が入るかは、ルールブックに書かれていません。ヘッドバンドやヘアバンドがこの決まりに当たるかどうかは条文からは分からず、禁止と名指しされているわけでもないため、使えるとも使えないとも言えません。
この決まりは、シングルス・ダブルス・リレーの3冊とも同じ文言です(ダブルスは§10.1、リレーは§8.1)。HYROX Japanが公開している日本語版のルールブックも、使ってよい7点と禁止の9点が英語版と同じ項目・同じ順番で並んでいます。日本語版の入手先はルールブックの入手先の記事にまとめています。
公式ストアはヘアバンドを売っているが、レース中に使えるかには触れていない
HYROXの公式オンラインストア(HYROX Shop)は、PUMAとのコラボ商品「HAIRBANDS (6PCS)」を£16.00で販売しています(10月17日時点)。ただし、ストアのアクセサリー一覧には、ハイドレーション用品からヘッドバンドまでをトレーニングに合う必需品として紹介する趣旨の英語の説明があるだけで、レース中に使ってよいかには触れていません。
公式ストアで売られていることと、ルールブックで使ってよいと認められていることは別の話です。レースで着けたい場合の扱いは、上の「名前が無い物」の節のとおり条文からは分からないため、事前に主催者へ確かめます。
PUMA x HYROXのヘアバンドとヘッドバンドの仕様の違い
PUMA x HYROXのコラボ商品には、ヘアバンド(6本入り)とヘッドバンドがあります。6本入りの商品名は「Hairbands」ですが、PUMAは説明文で同じ商品を「headbands」とも呼んでいます。メーカーの商品ページに書かれている仕様を並べると、次のとおりです。

項目 | ヘアバンド(6本入り) | ヘッドバンド |
|---|---|---|
ずれにくさの説明 | シリコンの滑り止め | 伸縮するジャージー生地で、高強度のトレーニング中もずれにくい |
汗についての説明 | — | 汗を肌から逃がす生地(dryCELL) |
幅・本数 | 幅2種類・6本入り | — |
素材 | ポリエステル39%・エラスタン36%・ポリアミド25%(公式ストアの表記) | リサイクル素材90%以上 |
価格(10月17日時点) | 19,95 €(PUMAドイツ向け・VAT込)/£16.00(HYROX公式ストア) | 22,95 €(PUMAドイツ向け・VAT込) |
「—」は、商品ページに記載が見つからなかった項目です。
メーカーの説明を比べると、まず、ずれを防ぐ仕組みが違います。ヘアバンド(6本入り)はシリコンの滑り止めで、ヘッドバンドは伸縮する生地の作りで、それぞれずれにくさを説明しています。汗を吸う生地を説明しているのはヘッドバンドのほうです。幅が2種類あり、6本入りなのはヘアバンドのほうです。
価格はPUMAのドイツ向けサイト(ユーロ)とHYROXの公式ストア(ポンド)の表示で、通貨が違うため比べられません。ヘッドバンドは、日本のPUMA公式サイトで扱っているかを確認できていません。PUMAとHYROXのコラボ商品全体はHYROXとPUMAの記事にまとめています。
着けて走りたい場合はレース前にHYROX Japanへ問い合わせる
許可をどこに申し出ればよいかは、ルールブックに書かれていません。日本の大会なら、HYROX JapanのFAQの「お問い合わせ」欄に、カスタマーサービスのメールアドレス(info@hyroxjp.com)が載っています(10月1日確認)。ただし、これはその他の不明点の問い合わせ先として載っているもので、書面の許可を受け付ける窓口かどうかは確認できていません。ヘッドバンドやヘアバンドを着けて走りたい人は、レースディレクターの書面の許可が要るか、要る場合はどう取るかを、大会より前にメールで聞きます。ルールブックの文言は「レース前に」「書面で」許可を受けることなので、記録の残るメールが向いています。
ペアやチームで出る人は、1人ずつ自分の分を確かめておきます。使ってよい7点の物は、スタートからフィニッシュまで自分で持ち続け、途中で誰かに渡したり受け取ったりできない決まりで、ダブルスとリレーのルールブックも同じ文言です。書面で許可を受けた物にこの決まりがどう当てはまるかは書かれていないため、途中で外れたときに相方から替えを受け取れるかも聞いておきます。
ウェア全体の選び方はウェアの記事と女性向けのウェアの記事、当日の流れは大会当日の流れと持ち物にまとめています。
KEY TAKEAWAYS
- HYROXのルールブック(2026/27)は、ヘッドバンド・ヘアバンドを使ってよい7点にも禁止の9点にも挙げていません。帽子やヘアゴムも同じです
- 名前の無い物は原則禁止で、使いたい物はレース前にレースディレクターの書面の許可を受ける決まりです。ただし、この決まりがヘッドバンドのようなウェアの一部に及ぶかは書かれていません
- 許可リストの「リストバンド」は手首に着ける物で、頭に着けるバンドも同じ扱いとは書かれていません
- 頭まわりで禁止と明記されているのは、ヘルメット・ヘッドホン・耳栓・スマートグラス類です
- HYROXの公式ストアはPUMA x HYROXのヘアバンド(6本入り・£16.00)を売っていますが、レース中に使えるかには触れていません
- 仕様の違いは、ヘアバンド(6本入り)がシリコンの滑り止めと幅2種類、ヘッドバンドが汗を吸うdryCELL生地とずれにくい伸縮素材です
NEWSLETTER
ギアや大会の新しい情報を知りたい方へ
ギアの記事や、大会・ジムの新しい情報をメールでお届けします。登録はメールアドレスだけで、いつでも停止できます。
ご登録の前にプライバシーポリシーをご確認ください。