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ルール · 9 MIN READ

HYROXの持ち込みルール:イヤホン・スマホ・時計・サングラス・ベルトはレース中に使える?

HYROX(ハイロックス)のレース中は、イヤホン(ヘッドホン)もスマホも使えません。2026/27シーズンからは耳栓とスマートグラスも禁止の物に加わりました。一方で、ウエイトリフティングベルトやグローブは使ってよいと明記されています。公式ルールブックの英語版・日本語版とHYROX JapanのFAQから、持って行きたい物を「使ってよい」「禁止」「どちらにも名前が無い」の3つに分けて整理しました(2026年10月1日時点)。

HYROXの持ち込みルール:イヤホン・スマホ・時計・サングラス・ベルトはレース中に使える?

HYROX(ハイロックス)のレース中に、イヤホンで音楽を聴きながら走ることはできません。公式ルールブックは「ヘッドホン」を常に禁止の物に挙げていて、2026/27シーズンからは耳栓と、スマートグラスなどカメラや録音の機能を持つアイウェアも加わりました。携帯電話(スマホ)も持って走れません。反対に、ウエイトリフティングベルト、グローブ(グリップは不可)、ニースリーブ、ハイドレーションパックは、使ってよい物として名前が挙がっています。

迷いやすいのは、どちらのリストにも名前が無い物です。腕時計、普通のサングラスや眼鏡、リストラップがこれにあたります。ルールブックはこうした物を1つずつは扱っておらず、使ってよいと書かれていない物は原則禁止で、使いたい物はレース前に書面の許可を取る、とだけ定めています。

根拠は、HYROX公式ルールブック(シングルス・ダブルス・リレーの3冊、2026/27シーズン)の英語版と、HYROX Japanが公開している日本語版、HYROX JapanのFAQ、千葉大会(2026年8月)のイベントガイドです。飲み物の持ち込みはルールブックとFAQで書き方が違うため、両方の文面を示します(10月1日時点)。

01

持ち物はルールブックの2つのリストで判定する

ルールブックの第10章(リレーは第8章)には、レース中に「使ってよい物」のリストと、「常に禁止の物」のリストがあります。使ってよい物は7点、禁止の物は9点で、シングルス・ダブルス・リレーの3冊とも同じ項目です。

2つのリストの外側にある物については、決まりは1つだけです。使ってよい物として書かれていない物は、原則として禁止とみなされます。使いたい場合はレース前にレースディレクターから書面で許可を取る必要があり、許可の無い物は没収されます。没収された物は、完走した後にカスタマーサービスデスクで返してもらえます。

HYROX Japanは、このルールブックの日本語版(シングル・ダブルス・リレー・アダプティブ)を公式サイトのルールブックのページで公開しています。日本語版の冒頭には、英語版と翻訳版で食い違いがあれば英語版が優先されると書かれています。持ち物の2つのリストは、日本語版と英語版で同じ項目が同じ順番に並んでいます。

HYROXに持って行きたい物を、目的ごとに『使ってよいと明記』『禁止と明記』『どちらにも名前が無い』に分けたカード図
出典:HYROX公式ルールブック(シングルス・ダブルス・リレー、2026/27シーズン・英語版と日本語版)§10.1・§10.2、HYROX Japan FAQ(2026年10月1日確認)
02

レース中に使ってよいと明記されている7点

使ってよい物として挙がっているのは、次の7点です。

  • ニースリーブ
  • グローブ(グリップは不可)
  • ウエイトリフティングベルト
  • リストバンド
  • ハイドレーションパック
  • 喘息用吸入器など、処方された器具
  • 呼吸器(英語版の原文は Respiratory devices)

ベルトは名前が挙がっているので、腰を支えたい人はレースで使えます。グローブも使えますが、グリップは不可と書かれています(グリップが何を指すかの定義はルールブックにありません)。グローブの選び方はグローブの記事、膝の装具は膝サポーターの記事にまとめています。

このほか、ヘルメットなどを禁止する理由を説明した注記の中で、ユニフォームとウェイトベストは、ほかの選手の安全やパフォーマンスを妨げない限り着てよいと書かれています。

03

常に禁止と明記されている9点(耳栓とスマートグラスは26/27から)

常に禁止の物は、次の9点です。

  • ヘッドホン
  • 携帯電話
  • VRヘッドセット
  • GoProなど、体に着けるカメラ
  • ヘルメット
  • 呼吸器具
  • 圧縮空気ボンベ
  • 耳栓
  • スマートグラス・AIグラスと、カメラ・録音・ライブ配信・データ送信・AR(拡張現実)のいずれかの機能を持つアイウェア

許可の一覧にある「呼吸器」(英語版は Respiratory devices)と、禁止の一覧にある「呼吸器具」(英語版は Breathing apparatus)は、日本語版では似た言葉ですが、英語版では別の言葉で書かれています。どの器具がどちらに当たるかの定義はルールブックに無いので、呼吸のための器具を使う人は、事前に主催者へ確認してください。

このうち耳栓とスマートグラス類の2つは、2026/27シーズンのルールブックで加わった項目です。前の2025/26シーズンの禁止の物はヘッドホンから圧縮空気ボンベまでの7点で、3冊とも同じ2項目が足されました。使ってよい物の7点は変わっていません。ほかの変更点はルール変更点の記事にまとめています。

04

イヤホンで音楽を聴きながら走ることはできない

音楽を聴きながら走っていいか、という問いの答えは「いいえ」です。禁止の物の1番目がヘッドホンで、英語版の原文は「Headphones」、日本語版は「ヘッドホン」です。

骨伝導型や、耳をふさがないオープン型のイヤホンについて、ルールブックは種類を分けて書いていません。これらがヘッドホンに含まれるかどうかは条文からは決まりません。ただ、使ってよい物の7点にも音楽を聴く機器は入っていないため、使ってよいとする根拠もありません。2026/27シーズンからは耳栓と、スマートグラスなど録音の機能を持つアイウェアも禁止に加わりました。スマホを持って走ること自体も禁止なので、スマホから音楽を流す方法も取れません。

05

スマホは持って走れない(タイムはタイミングチップ、写真は公式フォトパートナー)

携帯電話は、禁止の物の2番目です。例外は、携帯電話を近くに置いておく必要がある医療機器を使う人だけで、この場合も事前にレースディレクターの承認が要ります。ルールブックは、レース当日より前に各地域のカスタマーサポートに連絡するよう求めています。日本の大会なら、HYROX JapanのFAQの「お問い合わせ」欄に、カスタマーサービスのメールアドレスが載っています。

スマホを持たずに走るため、タイムと写真は大会側の仕組みに任せます。タイムは、受付で渡されるタイミングチップが測ります。HYROX JapanのFAQによると、チップは右足首に着け、なくすと弁償費用がかかり、レース後はフィニッシュエリアで返します。チップを着けずに走ると、出走していない扱い(DNS)になります。

写真は、公式フォトパートナーのSportografがレース中に撮影しています。写真のパッケージは事前に買うことも、レース後にSportografのサイトで買うこともできます。

06

腕時計・サングラス・リストラップはどちらのリストにも名前が無い

使ってよい7点にも、禁止の9点にも名前が無いのが、腕時計(GPSウォッチ・スマートウォッチ)、カメラなどの機能が無い普通の眼鏡やサングラス、リストラップです。禁止の物に入っているアイウェアは、スマートグラス・AIグラスと、カメラや録音などの機能を持つものだけです。

これらの扱いを個別に決めた条文はありません。ルールブックの決まりに当てはめると「使ってよいと書かれていない物」にあたるため、使ってよいと言い切れる根拠は条文にありません。一方で、禁止と名指しされているわけでもありません。視力を補う眼鏡も含めて、当日身につけたい物がこの中にあるなら、レース前にHYROX Japanのカスタマーサービスに問い合わせておくと確実です。

時計に求められる機能と各社の対応は、HYROXで使う時計の選び方にまとめています。体に貼るテーピングの扱いは、HYROXのテーピングの記事にまとめています。

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使ってよい物もスタートからフィニッシュまで自分で持ち続ける

使ってよい物にも条件があります。使う場合はスタートからフィニッシュまで自分で持ち続ける必要があり、途中で誰かに渡したり、誰かから受け取ったりすることはできません。これは「外部からの補助」にあたり、ルールブックは失格になる場合があるとしています。

ダブルスとリレーのルールブックも、この部分はシングルスと同じ文言で、相方やチームメイトを例外にする書き方はしていません。文言どおりに読むと、1本のベルトを2人で交互に使うことも、スレッドの種目の前だけ相方からグローブを受け取ることもできません。ベルトを種目のときだけ着けて、ランの間はどこかに置いておく、という使い方もできないことになります。ペアやチームで出る人は、それぞれ自分の分を用意しておく必要があります。分担の決め方はダブルスのルールとリレーの記事にまとめています。

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チョークは大会が用意した物だけを使う

チョークも自分の物は持ち込めません。使えるのは大会が用意したチョークだけで、使える種目もスレッドプルとファーマーズキャリーの2つに限られます。自分のチョークを使うこと、大会のチョークを持ち出すこと、ほかの種目で使うことは、いずれも2分のペナルティです。ほかの反則は失格・ペナルティの記事にまとめています。

09

飲み物の持ち込みはルールブックとHYROX JapanのFAQで書き方が違う

ルールブックは、ハイドレーションパックを使ってよい物に挙げています。給水はRoxzoneを通るたびに少なくとも1回用意され、補給食を使いたい人はスタートの時点から自分で持っておく決まりです。レース中に給水所以外から飲み物や補給食を受け取ることはできず、外部からの補助として違反1回につき2分のペナルティになります。日本語版の条文は、給水所(エイドステーション)以外の「誰からも」受け取れないという書き方で、応援に来た友達やパートナーを例外にしていません。

一方、HYROX JapanのFAQは、給水ステーションはコース上とフィニッシュ後のリカバリーエリアにあるとしたうえで、安全のため個人のドリンクボトル等はレースコースに持ち込めないと案内しています。ハイドレーションパックがこの「ドリンクボトル等」に含まれるかどうかは、ルールブックにもFAQにも書かれていません。日本の大会で飲み物を入れたパックやボトルを使いたい場合は、事前にカスタマーサービスに確かめておくと確実です。給水の取り方とジェルの量はHYROXの補給にまとめています。

10

千葉大会の手荷物預けは1人1個・スタートの1時間前から

スマホや財布など、レースに持って出られない物は手荷物預け(バッグドロップ)に預けます。ルールブックは、会場に更衣室と荷物預けが用意されるとしつつ、紛失や盗難について主催者は責任を負わないとしています。

千葉大会(2026年8月)のイベントガイドにもとづく、手荷物を預けてから受け取るまでの時間の流れ。スタートの1時間前から預けられ、レース終了後1時間以内に引き取る
出典:AirAsia HYROX Chiba イベントガイド(HYROX Japan・2026年8月開催)、HYROX公式ルールブック §10.1(2026年10月1日確認)

2026年8月の千葉大会のイベントガイドでは、預け方が次のように決まっていました。

  • 利用できるのはアスリートだけで、1人1個まで
  • 手回り品はすべてバッグに入れる(バッグに入っていない物は預けられない)
  • 預けられるのはスタート予定時刻の1時間前から
  • 引き取りはレース終了後1時間以内

同じガイドでは、ウォームアップエリアに入れるのもスタートの1時間前からで、スタートラインにはスタートの10分前までに行くよう案内されていました。スタートトンネルに入る前には、リストバンドとタイミングチップが着いているか、腕に書いたBIBナンバーが見えるかを確かめます。このガイドも、着てよいウェアや使ってよい物、禁止の物についてはルールブックを確認するよう案内しています。次の大会で同じ運用になるかは、その大会のイベントガイドで確かめてください。当日の流れは大会当日の流れと持ち物にまとめています。

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KEY TAKEAWAYS

  • レース中にイヤホン(ヘッドホン)で音楽を聴くことはできません。スマホも持って走れません
  • 2026/27シーズンから耳栓とスマートグラス・AIグラス類が禁止の物に加わり、禁止の物は9点になりました
  • ウエイトリフティングベルト、グローブ(グリップは不可)、ニースリーブ、ハイドレーションパックなど7点は、使ってよいと明記されています
  • 腕時計、普通のサングラスや眼鏡、リストラップはどちらのリストにも名前が無いため、使いたい場合はレース前に問い合わせると確実です
  • 使ってよい物もスタートからフィニッシュまで自分で持ち続ける決まりで、ダブルス・リレーでも相方との受け渡しを例外にする書き方はありません
  • 飲み物は、ルールブック(ハイドレーションパックは使用可)とHYROX JapanのFAQ(個人のドリンクボトル等は持ち込み不可)で書き方が違います
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