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アンダーアーマーのシューズはHYROXで使える? 靴のルールとモデル別の価格・重さ・ドロップ
アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)のシューズは、HYROX(ハイロックス)で使えます。2026/27シーズンのルールブックが靴について定めているのは、つま先の覆われた靴を履くことだけです。ただし、HYROXの公式パートナーはPUMAで、アンダーアーマーの公式サイトにHYROXの記載は無く、HYROXの観点でアンダーアーマーの靴を評価したガイドも見つかりませんでした。日本の公式サイトで売られているトレーニング用3足・ランニング用2足の価格と、米国の公式サイトの重さ・ドロップを並べ、海外のHYROX情報サイトの目安に当てはめて、目的ごとの使いどころをまとめました。

アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)のシューズは、HYROX(ハイロックス)で使えます。2026/27シーズンのルールブックが靴について定めているのは、レース中につま先の覆われた靴を履くことだけで、ブランドやモデルの指定はありません。アンダーアーマーのトレーニングシューズもランニングシューズも、この決まりに当てはまります。
モデルで選ぶなら、ステーションを重視する人はレイン クロス トレーナー、ランが得意な人はベロシティ ペースかベロシティ プロ2が候補です。
ただし、アンダーアーマーはHYROXの公式の靴ではありません。HYROXの公式パートナーはPUMAで、アンダーアーマーとHYROXの提携やHYROX向けのモデルを示す公式の発表は見つかりませんでした。HYROXの観点でアンダーアーマーの靴を評価したガイドも見つかっていないので、上の候補は、公式サイトの重さとドロップを海外のHYROX情報サイトHYROX Insiderの靴選びの目安に当てはめた編集部の判断です。
出典は、ルールブック、PUMAの発表、2026年の世界選手権でトップ選手が履いた靴の取材記事、アンダーアーマーの日本と米国の公式サイト、HYROX Insiderのガイドです(2026年10月21日時点)。
HYROXでアンダーアーマーの靴は履ける? ルールブックの靴の決まり
2026/27シーズンのHYROXのルールブックは、参加者に、レース中は常につま先の覆われた靴を履くよう定めています。靴を脱いでよいのはウォールボールのステーションだけです。シングルス・ダブルス・リレーのルールブックに同じ文があり、アダプティブのルールブックにも同じ規定があります。
4冊のルールブックの本文で、靴に触れているのはこの規定と、ウォールボールで脱いだ靴の置き場所などの決まりだけです。ブランドやモデル、靴底の形を指定したり禁止したりする文は見つかりませんでした。つま先の覆われたアンダーアーマーの靴なら、ルールの上では問題なく履けます。
ルール全体はHYROXのルールまとめで扱っています。
HYROXの公式パートナーはPUMAで、アンダーアーマーの公式サイトにHYROXの記載は無い
PUMAは、2017年にハンブルクで開かれたHYROXの最初の大会からのパートナーで、2023年にグローバルパートナーになりました。契約の延長により、2030年までHYROXの公式スポーツウェア(NITROの技術を使ったシューズを含む)を提供すると発表しています。HYROXのために開発した専用のシューズも出していて、スレッドプッシュ・ウォールボール・ランのように床の条件が変わる動きでもグリップを保つアウトソールだと説明しています。
アンダーアーマーについては、HYROXとの提携やHYROX向けの専用モデルを示す公式の発表を日本語と英語で探しましたが、見つかりませんでした。アンダーアーマーの日本の公式サイトでも、トップページ、シューズの一覧(全体・トレーニング・ランニング)、商品ページ7つに「HYROX」「ハイロックス」の語はありませんでした(2026年10月21日)。サイト内検索の結果は、今回は確かめられていません。
HYROXの観点で靴を評価したガイドにも、アンダーアーマーは出てきません。編集部が保存しているHYROXの靴の出典7つ(Rox Lyfe・HYROX Insider・HyCrew・RB100・Anabel Avila・Smart Life Diary・The Nod Mag)の本文を探しても、アンダーアーマーや、そのモデル名(Reign・TriBase・Velociti)は出てきませんでした。見つからなかったというだけで、評価が無いと言い切れるわけではありません。
PUMAの専用シューズとウェアはHYROXとプーマ(PUMA)、ほかの公式パートナーはHYROXの公式パートナーの一覧にまとめています。
世界選手権のトップ選手16人の靴にアンダーアーマーは入っていなかった
HYROXの情報サイトRox Lyfeは、2026年の世界選手権(ストックホルム)に出たエリート選手16人が何を履いていたかを、筆者の取材でまとめています。挙がっているのはナイキ・PUMA・adidas・ON・Saucony・ミズノの6社の靴で、アンダーアーマーは入っていません。
16人は筆者が話を聞けた選手で、出場した全員ではありません。言えるのは「この16人には入っていなかった」までです。前年の2025年の世界選手権では、エリート選手のレースの男女とも上位2人が、PUMAのDeviate NITRO Elite 3を履いていました(優勝した2人はそのHYROX仕様)。詳しくはトップ選手が履いた靴の記事にあります。一般の参加者がトップ選手と同じ靴を選ぶ必要はありません。
日本の公式サイトで売られているモデルの価格・重さ・ドロップ
アンダーアーマーの日本の公式サイトのシューズ一覧(2026年10月21日・1ページ目)から、トレーニング用とランニング用で、米国の公式サイトの仕様と対応づけられた5足を並べます。日本の商品ページには重さとドロップ(かかととつま先の高さの差)が書かれていないので、商品番号が同じ米国の商品ページの数字を使いました。
日本の商品名(米国の商品名) | 用途 | 価格(税込) | 重さ | ドロップ | 公式サイトの説明 |
|---|---|---|---|---|---|
UAレイン クロス トレーナー(UA Reign XT) | トレーニング | 16,940円(MEN/WOMEN) | 約326g(11.5オンス) | 8mm | ファンクショナルトレーニング向け。つま先の曲がりやすさと横の動きの支えを強めたアウトソール、細身のTPUヒールカウンター、HOVRクッション |
UAトライベースレイン 6(UA Reign 6) | トレーニング | 16,940円(MEN/WOMEN) | 約387g(13.66オンス) | 2mm | 足裏の3点で支えるアウトソール、ナイロンプレート、外側のヒールクリップと内側のヒールカウンター、側面まで巻き上がるラバー、地面に近い作り |
UAハートビート トレーナー スポーツ(UA HB Trainer Sport) | トレーニング | 18,920円(UNISEX) | 約349g(12.3オンス) | 2mm | HIITやプライオメトリクスなどのハイブリッドトレーニング向け。ジムの床・コンクリート・芝で使える、溝の入ったフルラバーのアウトソール、外側のヒールカウンター |
UAベロシティ ペース(UA Velociti Pace) | ランニング | 14,960円(MEN/WOMEN) | 約249g(8.8オンス) | 8mm | パフォーマンス・ランのエントリー層に最適(米国のページは毎日の距離走向け)。HOVRクッション、全面ラバーのアウトソール |
UAベロシティ プロ2(UA Velociti Pro 2) | ランニング | 22,990円(UNISEX) | 約249g(8.8オンス) | 8mm | 距離を稼ぐトレーニングとスピードトレーニングの両方向け。カーボンより硬くないインジェクションプレート、ラバーのアウトソール |
出典:価格・区分・説明はアンダーアーマー日本公式サイト、重さ・ドロップは米国公式サイトの各商品ページ(2026年10月21日確認)。重さはオンス表記をグラムに換算した値で、サイズは書かれていません。レイン クロス トレーナー・トライベースレイン 6・ベロシティ ペースの重さは米国のメンズの商品ページの数字で、ウィメンズの重さは確かめていません。ベロシティ ペースとベロシティ プロ2は、米国の公式サイトでどちらも8.8オンスと表記されています。ハートビート トレーナー スポーツのドロップは、商品の仕様欄ではなく、ページの質問への回答にある数字です。色によって割引の表示があるモデルもあります。日本と米国で仕様がまったく同じかどうかは、公式サイトには書かれていません。
表に入れなかったモデルもあります。UAレイン リフター(25,960円)は高重量のリフティング向け、UAベロシティ エリート3(32,890円)はカーボンプレートを内蔵したレース用で、どちらも日本の商品ページに重さとドロップが無く、米国の仕様は確かめていません。一覧にはUAヘイロー トレーナー(18,920円)もありますが、米国の商品との対応と仕様を確かめていないので扱っていません。
HYROX Insiderの靴選びの目安に当てはめた結果
HYROXの観点でアンダーアーマーの靴を評価したガイドが見つからなかったので、海外のHYROX情報サイトHYROX Insider(HYROX公式とは別・2026年4月公開、7月更新)が挙げる靴選びの目安に、公式サイトの仕様を当てはめます。HYROX Insiderの目安は次の4つです。
- 重さ:重い靴は300〜400g、軽い靴は200〜280g。軽すぎると種目での安定を失う
- ドロップ:4〜8mmが目安。12mm以上はスレッドを押す動きに悪い
- スタック(靴底の厚さ):30〜38mmが目安。40mmを超えると種目での安定が問題になる
- グリップと安定:硬めのフォーム、しっかりしたヒールカウンター、横の支え

重さは、トレーニング用の3足(約326〜387g)が重い靴の範囲に、ランニング用の2足(約249g)が軽い靴の範囲に入ります。トレーニング用の中では、レイン クロス トレーナーが一番軽い靴です。
ドロップは、レイン クロス トレーナー・ベロシティ ペース・ベロシティ プロ2の8mmが、目安の範囲の上限にあたります。トライベースレイン 6とハートビート トレーナー スポーツは2mmで、目安より低い値です。HYROX Insiderが避ける靴に挙げているのはドロップ12mm以上の靴で、5足にこれに当たるものはありません。
スタックは比べられません。今回確かめた日本と米国の商品ページに、靴底の厚さの数字は見当たりませんでした。
グリップと安定は、トレーニング用の3足とも、公式の説明にヒールカウンター(かかとを支える部品)が入っています。レイン クロス トレーナーは横の動きの支えを、トライベースレイン 6は側面まで巻き上がるラバーと地面に近い作りを、ハートビート トレーナー スポーツは場所を選ばないフルラバーのアウトソールを挙げています。ランニング用の2足もアウトソールにラバーを使っていると説明していますが、種目での安定には触れていません。
HYROX Insiderは、トレーニングシューズの例としてナイキのメトコン 9を「ステーション重視の人向け」に挙げています。ランニングの基準では重く、8kmは軽いハイブリッドシューズより明らかにきついものの、スレッドプッシュ・ファーマーズキャリー・ウォールボールが安定するので、ランが苦手でステーションで時間を失う人に向く、という評価です。
目的ごとのアンダーアーマーの使いどころ

ランは完走が目標で、ステーションで崩れたくない人は、レイン クロス トレーナーが第一の候補です。 トレーニング用の3足のうち、ドロップがHYROX Insiderの目安に入るのはこの1足で、重さも3足の中で一番軽い約326gです。公式の説明は横の動きの支えとヒールカウンターを挙げていて、目安のうち「グリップと安定」の項目に当たる作りです。価格は16,940円です。HYROXは1kmのランと1種目を8回繰り返す形で、ランは合計8kmあります。トレーニングシューズとしては軽くてもランニング用の2足よりは重いので、HYROX Insiderがメトコン 9について書いているのと同じく、8kmのランはその分きつくなります。
さらに地面に近い作りを好む人は、トライベースレイン 6かハートビート トレーナー スポーツです。 トライベースレイン 6は、地面に近い作りで足元の感覚と力が伝わりやすいと説明していて、ラバーが側面まで巻き上がっています。ハートビート トレーナー スポーツは、ジムの床や屋外の路面を問わないハイブリッドトレーニング向けです。どちらもドロップは2mmで目安より低く、重さは約387gと約349gで、トライベースレイン 6は重い靴の目安の上限に近い靴です。8kmのランは、レイン クロス トレーナーよりも重く感じる前提になります。ナイキの解説記事は、練習で履き慣れていない種類の靴ほど慣らす期間が大事だとしています。ふだんランニングシューズで走っている人にとって、この2足がそれに当たると考えるのは編集部の判断です。慣らす期間は長めに取ります。
ランが得意で、タイムを縮めたい人は、ベロシティ ペースかベロシティ プロ2が候補です。 どちらも約249gで、HYROX Insiderの軽い靴の範囲に入り、ドロップも目安の8mmです。ベロシティ ペースは、日本のページではパフォーマンス・ランのエントリー層に最適と説明されていて、5足の中で一番安い14,960円です。ベロシティ プロ2は、カーボンより硬くないプレートを入れたモデルで、日本のページは距離を稼ぐトレーニングとスピードトレーニングの両方に使える靴と説明しています。価格は22,990円です。ただし、HYROX Insiderは軽すぎる靴は種目での安定を失うとしていて、アンダーアーマーの公式の説明もステーションでの安定には触れていません。スレッドを押して滑らないかを、本番の前に確かめてから決めます。完走した人のランのペースはHYROXに必要な走力で扱っています。
レイン リフターとベロシティ エリート3は、HYROXの1足としては勧めにくい靴です。 レイン リフターは、公式の説明ではオリンピックリフティングなど高重量のトレーニング向けの靴で、中足部を締めるストラップが付いています。8kmのランがあるHYROXの1足には向かない、というのが編集部の判断です。ベロシティ エリート3は、エキスパートランナー向けのカーボンプレート入りのレース用で、価格は32,890円です。HYROX Insiderは、カーボンプレート入りのマラソン用の厚底レース靴(ナイキのVaporfly・Alphafly、adidasのAdizero Adios Pro)を避ける靴に挙げ、アウトソールが滑らかでHYROXのカーペットではほとんどグリップせず、ロッカー形状のためにスレッドプッシュで力が伝わりにくいと書いています。アンダーアーマーは、エリート3のアウトソールを前のモデルからレース用のラバーに変えたと説明していますが、それでHYROXの床でどうなるかは公式の説明からは分からず、HYROXでの評価も見つかりませんでした。使うなら、先にスレッドを押して試します。
HYROX Insiderは、レースで履く靴は1足が基本で、ランとステーションで履き替えるのはプロ部門などの人向けだとしています。練習の日はトレーニング用、ランの練習はベロシティ、という分け方は練習用の話で、本番は1足に決めます。練習用と本番用の考え方は練習用と本番用のシューズの記事、各社の靴の比べ方はHYROXのシューズの選び方、同じ形でまとめたホカの記事はホカ(HOKA)はHYROXで使える?にあります。
アンダーアーマーの靴で本番に出る前にやっておくこと
- 候補の靴でスレッドを押してみる。 HYROXの公式サイトは、スレッドプッシュを大会の前に少なくとも1回は試し、滑りにくい靴を用意するよう勧めています。HYROX Insiderも、候補の靴を履いて硬い床の上でスレッドを押す姿勢をとり、滑ったら候補から外すよう書いています。
- 本番の靴で走り込み、ステーションの練習もしておく。 HYROX Insiderは、大会の前にその靴で少なくとも50km走り、種目の練習もしておくよう勧めています。ナイキの解説記事は、これまで練習に使ってこなかったタイプの靴ほど、慣らす期間が大事だとしています。
- 会場ではソリが重く感じる前提で練習する。 初出場の人向けのガイドでは、Rox Lyfeが、会場の床(カーペット)は多くのジムよりソリが動きにくかったと書いています。SugarWODも、スレッドの重さの感じ方は床の素材で変わるとしています。ジムで押せても、会場で同じように押せるとは限りません。初出場で起きやすいことは初めてのHYROXでよくある失敗にまとめています。
よくある質問
アンダーアーマーのシューズでHYROXに出るとルール違反になりますか。
なりません。2026/27シーズンのルールブックが求めているのは、レース中につま先の覆われた靴を履くことだけです。ブランドやモデルの指定はありません。
アンダーアーマーにHYROX専用のモデルはありますか。
アンダーアーマーとHYROXの提携や、HYROX向けの専用モデルを示す公式の発表は、2026年10月21日時点の調べでは見つかりませんでした。日本の公式サイトのトップページ・シューズの一覧・商品ページ7つにも、「HYROX」「ハイロックス」の語はありません。HYROXのために設計した専用のシューズを出しているのは、公式パートナーのPUMAです。
アンダーアーマーならどのモデルがよいですか。
ランは完走が目標でステーションを重視するなら、レイン クロス トレーナー(16,940円・ドロップ8mm・約326g)が候補です。ランが得意なら、ベロシティ ペース(14,960円)かベロシティ プロ2(22,990円)が候補で、どちらも約249g・ドロップ8mmです(2026年10月21日時点・税込。重さとドロップは米国の公式サイトの表記)。どれもHYROXでの評価は見つからなかったので、本番で履く靴で一度スレッドを押して確かめてください。
ダブルスやリレーでも靴の決まりは同じですか。
同じです。ダブルスとリレーのルールブックにも、シングルスと同じ文で、つま先の覆われた靴を履くことと、ウォールボールのステーションだけ靴を脱いでよいことが書かれています。
KEY TAKEAWAYS
- アンダーアーマーのシューズはHYROXで使えます。2026/27シーズンのルールブックが靴について定めているのは、つま先の覆われた靴を履くことだけで、ブランドやモデルの指定はありません
- HYROXの公式スポーツウェア(シューズを含む)は2030年までPUMAが提供します。アンダーアーマーとHYROXの提携やHYROX向けのモデルを示す公式の発表は見つからず、日本の公式サイトにもHYROXの記載はありませんでした
- HYROXの観点でアンダーアーマーの靴を評価したガイドは見つかりませんでした。Rox Lyfeがまとめた2026年の世界選手権のエリート選手16人の靴にも、アンダーアーマーは入っていません
- 日本の公式サイトのトレーニング用3足は約326〜387g、ランニング用2足は約249gです(重さとドロップは米国の公式サイトの表記・2026年10月21日時点)
- HYROX Insiderの目安に当てはめると、ステーション重視ならドロップ8mmのレイン クロス トレーナー(16,940円)、ランが得意ならベロシティ ペース(14,960円)かベロシティ プロ2(22,990円)が候補です。当てはめは編集部の判断です
- レイン リフター(高重量のリフティング向け)とベロシティ エリート3(カーボンプレート入りのレース用)は、HYROXの1足としては勧めにくい靴です
- どのモデルでも、本番で履く靴で一度スレッドを押して、滑らないかを確かめてから決めます
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