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トレーニング · 5 MIN READ

HYROXのスレッドプルの代用トレーニング|スレッドが無いジムでどう練習するか

スレッドが無くても、スレッドプルに必要な引く力の一部は代わりのトレーニングで鍛えられます。海外のトレーニングガイド4件を読み比べ、複数の記事が勧めている方法を、何件が勧めているかとあわせて紹介します。

HYROXのスレッドプルの代用トレーニング|スレッドが無いジムでどう練習するか

スレッドが無くても、HYROX(ハイロックス)のスレッドプルに必要な引く力の一部は、代わりのトレーニングで鍛えられます。海外のトレーニング指導の記事4件を読み比べると、複数の記事が勧めているのは、レジスタンスバンドを使った代用と、ケーブルマシンでのロー動作でした。

この記事は、スレッドプッシュの代用トレーニングの姉妹記事です。押す動作と引く動作は鍛え方が違うため、代用法も分けて整理します。

代用トレーニングで鍛えられるのは、主に腕・背中で引く力とグリップです。一方で、重い部門で使う「体重を後ろにかけて歩いて下がる」引き方までは再現できません。この記事では、4件のトレーニングガイドが勧めている方法を、何件が勧めているかとあわせて、器具が無くてもできるものとジムの器具を使うものに分けて紹介します。

01

スレッドプルは3番目の種目。重さは3段階、引き方は2通りある

HYROXは8種目を1kmのランと交互に繰り返すレースで、スレッドプルは2番目のスレッドプッシュに続く3番目の種目です。重りを載せたソリをロープで引き、12.5mのレーンを4本、合計50m引きます。重さはソリ込みで78kg・103kg・153kgの3段階で、部門によって決まります。

引き方は大きく、体重を後ろにかけて歩いて下がる「ウォークバック」系と、ロープを腕で手繰り寄せる「ハンドオーバーハンド」系の2通りに分かれます。重い部門ほど体重を使う引き方が向くとされ、常に立った姿勢を保つ必要があります(座った・膝をついた姿勢で引くと反則)。公式サイトは、この種目で使う筋肉を臀筋・背中・上腕二頭筋・体幹全体としています。姿勢や反則の詳細はスレッドプルにまとめています。運動としての効果はスレッドプルの効果と使う筋肉にまとめています。

02

代用トレーニングで補えることと補えないこと

家庭用のバンドやジムのケーブルマシンでできるロー動作は、ハンドオーバーハンドに近い、腕と背中で引く動きと、握力への負荷を再現します。スレッドプルは握力への依存が大きい種目とされ、複数のトレーニングガイドが握力強化の重要性を挙げています。

一方で、ウォークバックのように体重を後ろに預けながら歩いて下がる動きや、実際のソリが床の上を滑る抵抗感までは、バンドやケーブルマシンでは再現できません。海外のトレーニングガイドのうち、Hyrox VaultとGymsharkの2件は、代用トレーニングは本物のスレッドと同じ負荷ではないという立場を示しています。Gymsharkは、器具が揃わない場合は大会前にHYROXのトレーニングクラブを何度か訪れて、実際に使う種目に慣れておくことを勧めています。

読み比べた4件は、英国のスポーツウェアブランドGymshark、HYROXの情報サイトHyrox Vault、トレーニングプログラムのVirtuosity、英国の個人トレーナーsimongPTです。それぞれが挙げている代用法を、何件が勧めているかで並べると次のようになります。

スレッドプルの代用トレーニングを、海外のトレーニングガイド4件のうち何件が勧めているかを示した棒グラフ。バンドを固定して引くことと、ケーブルマシンで引くことが3件で最も多い
出典:Gymshark・Hyrox Vault・Virtuosity・simongPT(2026年9月27日確認)

バンドを固定して引くことと、ケーブルマシンで引くことが4件のうち3件で一致し、ロープと重りを使って自作のスレッドを引く方法も2件が挙げています。

03

器具が無くてもできる代用

バンドを固定して引く

レジスタンスバンドを使った代用は、Gymshark・Hyrox Vault・simongPTの3件が挙げています。ただし、動かし方は記事によって異なります。Gymsharkはバンドを固定した物から離れる方向に引くことを、Hyrox Vaultは床に座ってバンドを足に引っ掛け、腰に向けて引くロー動作を行う方法を挙げ、50〜100回の連続反復を目安としています。simongPTが挙げているのは「レジスタンスバンドのプルスルー」という種目名のみで、動作の説明はありません。プルスルーは一般に股関節を折って引くヒップヒンジ系の種目で、Hyrox Vaultが挙げるロー動作とは動きの系統が異なります。

タオルを使う(バンドが無いとき)

バンドが無ければ、Hyrox Vaultは床に座ってドアノブにタオルを引っ掛け、上体を後ろに倒しながら引く方法も紹介しています。家にある物だけで、ロー動作の引く力を練習できます。

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ジムの器具を使う代用

ケーブルマシンで引く

ケーブルマシンを使ったロー動作は、Virtuosity・Hyrox Vault・simongPTの3件が挙げています。Virtuosityは重い負荷でのシーテッドケーブルロー(5セット×10〜12回)を、Hyrox Vaultはジムのケーブルマシンでのスタンディングローを、simongPTはケーブルマシンでのタオルローを挙げており、具体的なやり方は記事によって異なります。

ロープと重りで自作のスレッド引き

より本物に近い動きを求めるなら、simongPTとVirtuosityが挙げる方法があります。simongPTは重りのスタックに結んだロープを引く方法を、Virtuosityは滑りにくいマット(敷物)の上に重りのプレートを置いてロープで引き、ボックスの外のアスファルトや滑りやすい床の上で行う方法を挙げています。動きのパターンの再現に効果的だとしています。自宅で行う場合は、私有地や人通りのない場所を選び、周囲の物や通行人に十分注意してください。

そのほか、1件だけが挙げている方法

このほか、Virtuosityは重いバトルロープを引く方法(前腕の疲労と交互のグリップパターンを再現する)を、simongPTは重いベントオーバーローを挙げています。どちらも4件のうち1件だけが挙げている方法です。

スレッドプルの代用トレーニングを、器具なし・ジムの器具の2つに分けて示した図
出典:Gymshark・Hyrox Vault・Virtuosity・simongPT(2026年9月27日確認)
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練習できる場所

東京でスレッドがあると確認できたジムは、東京でHYROXの練習ができるジムにまとめています。押す動作の代用トレーニングは姉妹記事に、自宅でできる練習全般は自宅でできるHYROXの練習にまとめています。

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KEY TAKEAWAYS

  • スレッドプルの代用トレーニングで、複数のトレーニングガイド(4件中3件)が一致して勧めているのは、バンドを使う代用(動かし方は記事によって異なる)と、ケーブルマシンで引くこと
  • ロープと重りのプレートで自作のスレッドを引く方法も2件が挙げている。より本物の動きに近いとされる
  • 代用で鍛えられるのは主に腕・背中の引く力と握力。重い部門で使う「体重を使うウォークバック」の動きや、床の抵抗感までは再現できない
  • 器具が無ければ、床に座ってバンドを足に掛けて引くロー動作(中程度の負荷で50〜100回が目安)や、ドアノブに掛けたタオルを引く方法がある
  • スレッドプッシュの代用(姉妹記事)とは、鍛える動きが異なるため分けて考える
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