ALL ARTICLES

トレーニング · 7 MIN READ

HYROX365とは:公式の練習プログラムとアプリ

「hyrox365」「hyrox アプリ」で検索すると、施設向けの加盟情報や無関係な非公式アプリが混ざって出てきます。この記事は運営元HYROX365と大会公式サイトhyrox.comの情報だけを使い、個人アスリート向けに用意されているものは何か(Academyのファウンデーションコース)、そして「公式アプリ」と呼べるものが実在するのか(結論: 単体の公式アプリは無く、公式に選ばれた第三者パートナーが21社ある)を整理しました。

HYROX365とは:公式の練習プログラムとアプリ

HYROX(ハイロックス)365とは、大会を運営するHYROX World GmbHが持つ、公式の練習・教育プログラム群の名前です。ただし中身は1つの製品ではなく、施設が加盟する認定制度(Training Club等)と、個人が直接申し込める学習講座(Academy)という、対象がまったく違う複数の製品の集合です。

先に結論から言うと、Academyの講座のうち個人アスリート(レーサー)向けの内容なのは「ファウンデーションコース」(有料・$49)です。Level 1コース(299ドル)・Level 2コース(399ドル)も公式サイトで単体で買えますが、どちらもコーチ向けの内容です(2026年10月4日に販売ページで確認・いずれも税別)。Level 1コースは、Performance Coachとして加盟すると加盟料に含まれます。そして「hyrox アプリ」で検索してもたどり着けるような、HYROX自身が作った単体の公式アプリは、2026年9月27日時点で確認できませんでした。かわりに、HYROXが公式に選んだ第三者のアプリ・プログラムが21社あります。この記事では、この2点を公式サイト(HYROX365・大会公式サイトhyrox.com)の記載だけで整理します。施設・コーチ向けの認定制度そのものの詳しい条件は、「HYROX認定ジム」とは:施設ライセンスとコーチ資格の違いにまとめています。

01

HYROX365は施設向けと個人向けが混在するブランド名

HYROX365という1つのブランドの中に、対象がまったく違う製品が同居しています。施設が加盟する認定(Training Club・Training Zone)、コーチ個人が取る資格(Performance Coach)、そして個人が直接申し込める学習講座(Academy)です。

Academyは3段階のデジタル講座で構成されています。入口にあたる「ファウンデーションコース」はレーサーとコーチの両方が対象で、その先の「Level 1コース」はコーチング哲学を作るコーチ向け、「Level 2コース」はパーソナルトレーナー向けの最上位認定です。Level 1・Level 2は、施設に所属するコーチが名乗れる肩書きとも結びついています(詳しくは「HYROX認定ジム」とはを参照)。

HYROX365の4つの製品(Training Club・Training Zone・Performance Coach・ファウンデーションコース)について、施設が契約するもの・コーチが資格を取るもの・個人が直接申し込めるものを示したマトリクス。個人が直接申し込めるのはファウンデーションコースだけ
出典:HYROX365公式サイト各ページ(2026年9月27日確認)

この4つの中で、個人アスリートが自分の名前で直接申し込める製品はファウンデーションコースだけです。それ以外は、ジムという施設の看板やコーチという資格に紐づく契約になっています。表に無いLevel 1コース・Level 2コースも単体で買えますが、どちらもコーチ向けの講座です。

02

個人アスリートが申し込む講座は「ファウンデーションコース」

ファウンデーションコースは、HYROX365 Portalでアスリートアカウントを作り、購入するとその場で受講できる自己学習型のオンライン講座です。公式サイトは対象を「FOR RACERS」(大会に出るレーサー向け)と「FOR COACHES」(選手を指導するコーチ向け)の両方に分けて説明しています。

  • 料金: $49(税別)
  • 対応言語: 英語・スペイン語・ポルトガル語・中国語(日本語は含まれていません)
  • 内容: 4時間以上の自己学習教材、個人・ダブルス・リレーの各部門を扱う動画10本以上、HYROXの専門家によるインタビューなど。コース全体を通じて公式ルールブックと動作基準の解説も扱われます
  • レーサーとしての修了特典: 12週間のトレーニングプランを受け取れる

「HYROX365とは何か」を知りたくて検索してきた人が、実際に手を動かして最初にできることは、このファウンデーションコースの受講です。日本語対応が無いため、英語での受講になる点は事前に確認しておくとよいでしょう。なお、Level 1コース(299ドル)・Level 2コース(399ドル)は前述のとおりコーチ向けの内容です。コーチ資格の取り方はHYROXのコーチ資格の取り方にまとめています。

なお、HYROX Training ClubまたはPerformance Centerに所属するコーチがこのコースを修了すると「Official HYROX Group Instructor」を名乗れますが、これはコーチ個人の資格の話で、対象が違います(「HYROX認定ジム」とはで扱っています)。

03

ジムのグループクラスは加盟施設を通してのみ

公式サイトはHYROX365のトレーニングを「Foundational」「Engine」「Power」「Complete」という4種類のグループクラス形式で説明しています。

  • Foundational: 従来のサーキットトレーニングに近い、筋力・持久力の土台づくり
  • Engine: インターバルやスプリントで持久力・有酸素能力・スピードを高める
  • Power: 疲労した状態で重量を動かし続ける筋力を鍛える
  • Complete: 有酸素・筋力・HYROXの種目スキルを組み合わせた、最も本番に近い形式

これらは配信基盤「HYROX Performance Hub」(技術提供: ONE FiiT)を通じて、加盟済みのHYROX Training Club・コーチだけがワークアウトビルダーや13週間のプログラム、600種のWODアーカイブに専用アクセスできる仕組みです。つまり、この4形式は加盟ジムが開くクラスの型であって、個人が単独で直接契約する窓口ではありません。近くに対応ジムが無い、または器具を使わずに練習したい場合は、自宅でできるHYROXの練習も参考にしてください。

04

「HYROXアプリ」という名前の単体公式アプリは存在しない

Garmin Connect IQストアには「Hyrox Partner」「Hyrox - Training」というHYROXの名を冠したアプリがありますが、開発者欄はGarmin本体ではなく個人開発者名で登録されており、いずれもサードパーティ製です。Garmin自身もHYROXとの公式提携を発表していません。

つまり、スマートウォッチのアプリストアで「HYROX」の名前を含むアプリを見つけても、それが公式アプリだとは限りません(この記事で確認したのはGarmin Connect IQストアのみで、iOS・Androidのスマートフォン向けアプリストアは調べていません)。公式のお墨付きがあるかどうかを見分ける手がかりは、次の「オンライン・トレーニングパートナー」の一覧に載っているかどうかです。

05

公式に選ばれた「オンライン・トレーニングパートナー」は21社

大会公式サイトhyrox.com(HYROX365とは別のドメイン)は、「HYROX Online Training Partners」というページで、公式に提携した第三者のアプリ・コーチングプログラムを一覧掲載しています。2026年9月27日時点で21社が掲載されており、それぞれ「Strength」「Running」「Mobility」「Endurance」のカテゴリタグが付いています。

  • 特集扱いのCentrは、大会当日と同じ公式競技器具(Centr・Concept2の2社が公式グローバル器具パートナー)を作るチームによる12週間プログラムを、自宅・ジムで基礎を作る「Starter」と自己ベスト狙いの「Accelerator」の2種で提供すると案内しています
  • 一覧にあるRunnaは「#1 running coaching app」を謳うランニングアプリで、HYROXの8回のラン区間それぞれのペース戦略を含む個人向けプランとアプリ内コミュニティ機能を提供すると説明しています。2026年9月27日時点ではプロモコード「HYROX2025」による2週間無料トライアルも案内していました(コード・条件は変わる可能性があります)

つまり、「HYROXの公式アプリ」に一番近いものは、HYROX自身が作った1本のアプリではなく、この21社の中から自分の目的(走力・柔軟性・持久力・筋力のどれを補いたいか)に合わせて選ぶという形になっています。まだHYROXに出たことがない人は、先にHYROX初出場のための練習の組み立てで全体の練習の流れを掴んでから、補いたい部分に合うパートナーを選ぶと選びやすくなります。

個人がHYROX365で実際に使えるものを3つに分けたカード。①ファウンデーションコース(Academyの有料講座)②公式トレーニングパートナー21社(Runna等の第三者アプリ・プログラム)③ジムのグループクラス(加盟施設経由)。単体の公式HYROXアプリは存在しないと明記
出典:HYROX365公式サイト・hyrox.com公式サイト(2026年9月27日確認)
06

KEY TAKEAWAYS

  • HYROX365は1つの製品ではなく、施設向けの認定(Training Club・Training Zone)、コーチ個人の資格(Performance Coach)、個人向けの学習講座(Academy)が同居するブランド名
  • 個人アスリート向けの講座はAcademyの「ファウンデーションコース」($49・税別、英語ほか4言語、日本語は無し。レーサーとして受講すると12週間のトレーニングプランを受け取れる)
  • ジムで受けるグループクラス(Foundational/Engine/Power/Complete)は加盟施設を通す前提で、個人が単独で直接契約する窓口ではない
  • 「HYROXアプリ」という名前の単体公式アプリは存在しない。確認できたGarmin Connect IQストアの「Hyrox」を冠したアプリ(2本)は、いずれも個人開発者によるサードパーティ製
  • 公式のお墨付きがあるのは、hyrox.comが一覧掲載する「オンライン・トレーニングパートナー」21社(2026年9月27日時点。Runna・Centrなど)。自分の目的に合わせてこの中から選ぶのが、公式に近い選び方になる
HI

NEWSLETTER

HYROXの情報を続けて知りたい方へ

練習や大会の新しい記事・最新情報をメールでお届けします。登録はメールアドレスだけで、いつでも停止できます。

ご登録の前にプライバシーポリシーをご確認ください。

HYBRID INDEX™© 2026 HYBRID INDEX MEDIATRAIN HARD. LIVE WELL. STAY CURIOUS.