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ギア · 8 MIN READ

Apple WatchでHYROXを計測する設定(セグメントとワークアウトの組み合わせ)

Apple WatchにはHYROXという名前のワークアウトがありません。Apple公式サポートが案内している操作のうち、ワークアウトの種類を変えずに区間を分ける「セグメント」と、区間ごとに種類を選び直す「複数のワークアウトを組み合わせる」の2つを比べ、HYROX(ハイロックス)のシングルス・ダブルス・リレーでどこで区切ればよいかを、自動一時停止の注意点とあわせてまとめました(2026年10月2日時点)。

Apple WatchでHYROXを計測する設定(セグメントとワークアウトの組み合わせ)

Apple WatchでHYROX(ハイロックス)を記録するなら、ワークアウトアプリの「セグメント」を使うと、ランと種目が切り替わるたびに画面を2回タップするだけで区間を分けられます。種目の区間をランとは別のワークアウトの種類として残したい場合は、区間ごとに種類を選び直す「複数のワークアウトを組み合わせる」を使います。Apple WatchにはHYROXという名前のワークアウトが無いため、どちらも汎用の機能で代わりをする方法です。

2つの方法は、レース中の操作の手間と、記録に残る中身が違います。この記事では2つの手順を比べたうえで、シングルス・ダブルス・リレーのそれぞれで、どこで区切ればよいかを示します。屋外のランニングで記録するときに気をつけたい「自動一時停止」の設定にも触れます。

根拠にしたのは、Apple公式サポートの日本語ページと、HYROX公式ルールブック(2026/27シーズンのシングルス・ダブルス・リレーの3冊)です。内容は2026年10月2日時点で確認しました。Garminの場合はGarminでHYROXを計測する設定にまとめています。

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Apple WatchにHYROXという名前のワークアウトは無い

Apple公式サポートの「Apple Watchのワークアウトの種類」には76種類が並んでいますが、HYROXという項目はありません。HYROXの記録に関係しそうなのは、ランニング(屋内/屋外)、高強度インターバルトレーニング、機能的筋力トレーニング、マルチスポーツ、その他の5つです。「その他」は、合う種類が一覧に見つからないときに選ぶ項目です。

名前から使えそうに見える「マルチスポーツ」は、ランニング・サイクリング・スイミングの区間をつなぐための種類で、区間が替わると自動で認識されます。ランと筋力系の種目を交互に行うHYROXの並びには対応していないため、この記事では扱いません。

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Apple Watchで記録する方法は2つある

Apple公式サポートの「Apple Watchでワークアウトを始める」には、ワークアウト中に右にスワイプして使う操作として、一時停止、ワークアウトの追加、セグメントのマーク、終了などが並んでいます。HYROXの記録に使えるのは、このうち「セグメント」と「ワークアウトの追加」です。ワークアウトの追加は、別のページで「複数のワークアウトを組み合わせる」として案内されている操作と同じものです。

Apple WatchでHYROXを記録する2つの方法を目的別に示したカード図。操作を少なくしたいならセグメントで区切る(画面を2回タップ・種類は最初に選んだもののまま・ランニング(屋外)では区間の数とペース・距離・心拍数を表示できる)。種目を別の種類で残したいならワークアウトの組み合わせ(右へスワイプして新規から種類を選ぶ・種目は機能的筋力トレーニングなどで記録・ローイングには同じ名前の種類がある)。どちらも記録は1つのワークアウトにまとまる
出典:Apple公式サポート(2026年10月2日確認)

「セグメント」は、最初に選んだワークアウトの種類を変えないまま、区間を区切って記録する操作です。切り替えのたびに画面を2回タップすれば済むため、レース中の操作を少なくしたい人に向いています。

「複数のワークアウトを組み合わせる」は、ランが終わったら「機能的筋力トレーニング」、種目が終わったら「ランニング」というように、区間ごとにワークアウトの種類を選び直す方法です。操作は増えますが、種目の区間をランとは別の種類で残せます。Apple公式の説明では、組み合わせたアクティビティは1つのワークアウトにまとめられます。つまり、どちらの方法でも記録は1件で、違いは区間ごとに種類を選び直すかどうかです。

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セグメントで区切る方法の手順

  1. ワークアウトアプリで最初のワークアウトの種類を選び、開始する
  2. ランから種目へ、種目からランへ移るたびに、画面を2回タップする(右にスワイプして「セグメント」をタップしても同じ)
  3. ゴールしたら右にスワイプして「終了」をタップする
  4. Digital Crownで難易度を選んだあと、概要の画面で記録を確かめる

最初に選ぶ種類について、Apple公式にHYROX向けの指定はありません。区間ごとのペースや距離を画面で見たい場合は、ワークアウト表示の一覧に「セグメント」の画面が載っている「ランニング(屋外)」が公式の記載と合います。この画面には、区切った区間の数、その区間のペースと距離、いまの心拍数が出ます。公式ページはこの画面を含む一覧を「屋外ランニング専用のワークアウト表示と指標」として案内しており、ほかの種類で同じ画面を選べるとは書かれていません。

ただし、屋外の種類は内蔵のGPSで距離を測る仕組みです。屋内の会場でランニング(屋外)を使ったときに距離がどう出るかは、確認した公式ページには書かれていません。会場で見るペースと距離は目安として扱うのが無難です。ランニング(屋外)で始める場合は、後で説明する自動一時停止もオフにしておきます。

同じ表示の一覧には「スプリット」という別の画面もあり、こちらにもスプリットの数・ペース・距離と心拍数が出ます。スプリットがどんな基準で区切られるかは公式ページに書かれていないため、HYROXの区間を自分の操作で分けたいときはセグメントを使います。また、終了後にiPhoneのフィットネスアプリでセグメントごとの記録をどう振り返れるかも、今回確認したページには書かれていませんでした。

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ワークアウトを組み合わせる方法の手順

  1. ワークアウトアプリで最初のワークアウト(例:ランニング)を始める
  2. ランを終えて種目に入るときに右にスワイプし、「新規」をタップして次の種類(例:機能的筋力トレーニング)を選ぶ。「クイックスタート」で始めるか、作っておいたカスタムワークアウトを選ぶ
  3. 種目を終えてランに出るときも、同じ操作でランニングを選び直す
  4. 最後の種目が終わったら右にスワイプし、「終了」、「ワークアウトを終了」の順にタップする
  5. Digital Crownで結果の概要を下までスクロールし、「完了」をタップして保存する

この方法では、切り替えのたびにスワイプしてから「新規」、種類、「クイックスタート」と順にタップします。8回のランと8つの種目のあいだを毎回この操作で移るため、セグメントより手間はかかります。

8種目のうちローイングだけは、Apple Watchのワークアウトの種類にも「ローイング(屋内/屋外)」があります。ほかの種目には同じ名前の種類が無いので、「機能的筋力トレーニング」や「高強度インターバルトレーニング」などから選びます。記録に残るのはスレッドプッシュのような種目名ではなく、選んだワークアウトの種類の名前です。なお、ローイング(屋内)で何が計測されるかは、今回確認したページには書かれていません。

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部門ごとの区切るタイミング

HYROXは、1kmのランのあとに1つの種目を行い、これを8回繰り返すレースです。この並びはシングルス・ダブルス・リレーのどれでも同じで、ランは合計8km、種目は8つです。Apple Watchで区切る場所も、基本はランと種目が入れ替わるところになります。部門ごとの違いは次のとおりです。

シングルス・ダブルス・リレーの部門ごとに、Apple Watchで区切るタイミングを示したカード図。シングルスはランから種目に入るとき・種目からランに出るときに区切る。ダブルスは2人で各1kmを一緒に走り種目にもそろって出入りするので区切る所はシングルスと同じ。リレーは自分の担当分だけを記録し、1本ずつ交代するなら待っている間は一時停止する。周回に分かれる会場でも周回の切れ目では区切らない
出典:HYROX公式ルールブック 2026/27(シングルス・ダブルス・リレー)/Apple公式サポート(2026年10月2日確認)

シングルスは、1人でラン8本と8種目をこなします。ランから種目に入るとき、種目を終えてランに出るときに区切れば、ラン1本と種目1つがそれぞれ1つの区間になります。1kmのラン区間は、会場の作りによって複数の周回に分かれることがあります。周回ごとの距離のばらつきは区間の中で調整され、合計8,000mになるように作られています。周回の切れ目でも区切ると、ラン1本が複数の区間に分かれるので注意してください。この周回の規定は、ダブルスとリレーのルールブックにも同じ内容で書かれています。

ダブルスは、2人が各1,000mの区間を必ず一緒に走り、種目にも2人そろって入り、そろって出ます。区切る所はシングルスと同じです。種目の中は、1人が動いている間にもう1人が休む方式で交代しながら進めるため、種目の区間には自分が休んでいる時間も入ります。

リレーは4人のチームで、1人がランを2本と種目を2つ担当します。どのランと種目を誰が受け持つか、2本と2つを続けてこなすか1本ずつ交代するかは、チームで決められます。時計で記録するのは自分の担当分だけです。続けてこなすなら、シングルスと同じ区切り方で足ります。1本ずつ交代する組み方では、自分の番と番のあいだに待ち時間が入ります。待ち時間を記録に入れたくなければ、待っている間は一時停止しておきます。一時停止は、右にスワイプして「一時停止」をタップするほか、サイドボタンとDigital Crownの同時押しでもかけられます。

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自動一時停止は屋外のランニングとサイクリングにだけ適用される

Apple Watchの設定アプリには、「ワークアウト」の中に「自動一時停止」があります。オンにすると、道路を渡るときや飲み物を飲むときのように立ち止まったとき、記録が自動で止まり、動き出すと再開します。この設定が適用されるのは、屋外のランニングとサイクリングのワークアウトだけです。

HYROXの記録で影響が出るのは、「ランニング(屋外)」を使う場面です。セグメントの方法でランニング(屋外)を選ぶと、種目の区間も含めて、レース全体がランニング(屋外)のワークアウトになります。自動一時停止がオンのままだと、種目の最中やランと種目のあいだで立ち止まったときに、記録が止まるおそれがあります。組み合わせる方法でも、ランの区間にランニング(屋外)を使うなら同じです。種目にかかった時間も含めて通しで記録したいなら、レースの前にオフにしておきます。

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大会で着ける前にルールブックの扱いを確かめる

HYROX公式ルールブック(2026/27)が、レース中に使ってよいと明記しているのは7点(ニースリーブ、グローブ(グリップは不可)、ウエイトリフティングベルト、リストバンド、ハイドレーションパック、喘息用吸入器などの処方器具、呼吸器)です。禁止物品としては9点を挙げています。腕時計(GPSウォッチ・スマートウォッチ)は、どちらのリストにも名前がありません。

ルールブックは一般の決まりとして、許可リストに無い物を原則として禁止とし、使いたい物はレース前に大会ディレクターから書面で許可を得るように定めています。時計を名指しした条文は無く、禁止とも使ってよいとも断定できません。気になる場合は、大会の前に運営へ問い合わせておくと確実です。

また、携帯電話は禁止物品に入っているため、レース中にiPhoneを持つことはできません(携帯電話を近くに置く必要がある医療機器を使う場合は、事前にレースディレクターの承認が要ります)。Apple公式は、屋外のワークアウトなら内蔵のGPSで距離を測れるのでiPhoneを持たずに行える、と案内しています。

時計そのものの選び方はHYROXで使う時計の選び方にまとめています。

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KEY TAKEAWAYS

  • Apple WatchにはHYROXという名前のワークアウトがありません(76種類の一覧で確認・2026年10月2日時点)。マルチスポーツはランニング・サイクリング・スイミング用で、HYROXの並びには対応していません
  • 「セグメント」は、ワークアウトの種類を変えずに、画面を2回タップするだけで区間を区切れます。ランニング(屋外)の画面では、区間の数・ペース・距離と心拍数が見られます
  • 「複数のワークアウトを組み合わせる」は、区間ごとに種類を選び直す方法です。操作は増えますが、種目の区間を機能的筋力トレーニングなど別の種類で残せます。どちらの方法でも記録は1つのワークアウトにまとまります
  • 区切るのはランと種目が入れ替わるところです。ダブルスはシングルスと同じで、リレーは自分の担当分だけを記録し、1本ずつ交代するなら待ち時間は一時停止します
  • 自動一時停止は屋外のランニングとサイクリングにだけ適用されます。ランニング(屋外)で記録するなら、レース前にオフにしておきます
  • 腕時計はルールブックの許可リストにも禁止リストにも名前がありません。気になる場合は大会前に運営へ確認してください
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