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WHOOPでHYROXを記録する方法(アクティビティの選び方と記録できること)
WHOOPにHYROX(ハイロックス)という名前のアクティビティはありません。ランと種目を通す練習や本番はFunctional Fitness(またはHIIT)、ランだけ・ローイングだけの練習はRunning・Rowingで記録し、重さを使う種目の練習はStrength Trainerで種目・重さ・回数を足します。WHOOP公式の記事・開発者向けドキュメント・公式コミュニティと、HYROX公式ルールブックをもとに、選び方と記録の手順、HYROXとの提携の有無、大会で着けるときの扱いをまとめました(2026年10月12日時点)。

WHOOPにはHYROX(ハイロックス)という名前のアクティビティがありません。今回確認したWHOOP公式の資料には、HYROXのときにどの項目を選ぶかの案内も無いため、一覧の中で中身が近い項目を選びます。ランと種目を通す練習や本番に近いのはFunctional Fitness(またはHIIT)です。どちらもWHOOPが自動で分類する45種類に入っているので、記録を始め忘れても検出されることがあります。ランだけの練習はRunning、ローイングだけの練習はRowingです。重さを使う種目の練習で筋肉の負荷まで残したいときは、Strength Trainerで種目・重さ・回数を入れます。Strength Trainerは、WHOOPを手首に着けていることが前提です。
この記事では、選ぶアクティビティの使い分け、練習のあとに記録を確かめる手順、HYROXとWHOOPの提携の有無、大会でWHOOPを着けるときのルールブックの扱いを順に説明します。
根拠にしたのは、WHOOP公式の記事(The Locker)、開発者向けドキュメント、公式コミュニティのやり取りと、HYROX公式ルールブック(2026/27シーズンのシングルス・ダブルス・リレーの3冊)です。内容は2026年10月12日時点で確認しました。
WHOOPにHYROXという名前のアクティビティは無い
WHOOP公式の開発者向けドキュメントには、IDの付いた運動の一覧(WHOOP Sports)が載っています。この一覧にHYROXという項目はありません(2026年10月12日確認)。ただし、同じページには、このID(sport_id)は2025年9月1日以降は無くなると書かれていて、この一覧が今のアプリの項目をすべて映しているとは限りません。もう1つの根拠として、WHOOP公式の記事が挙げる、自動で分類する45種類の一覧にもHYROXは入っていません。アプリで選べる項目の全体を示した公式の一覧は、今回は見つけられませんでした。
HYROXの追加は、WHOOPの公式コミュニティで要望が出ています。2025年8月12日に会員が「HYROXをトラッキングできる運動として追加してほしい」と投稿し、理由として「“Functional Fitness”や“CrossFit”のような広い分類を使うより、Strainやカロリーを正確に出せる」と書きました(CrossFitは会員の投稿の言葉です)。翌8月13日にはWHOOPの職員とみられる返信があり、答えは「プロダクトチームに伝える」でした。追加を約束したわけではありません。
同じスレッドには、その後も2026年1月30日と8月26日に会員の投稿が続いています。1月30日の投稿は、Wall BallsやSkiErgの初期メニューも見当たらないと書いています。2026年10月12日時点で、追加の有無を答えるWHOOP側の返信はありません。返信が無いというだけで、追加の予定が無いという意味ではありません。
HYROXの練習と本番で選ぶアクティビティ
WHOOPがHYROX向けに指定している項目は無いため、練習の中身に近い項目を選びます。ランと種目を通す練習や本番はFunctional FitnessかHIIT、ランだけならRunning、ローイングだけならRowingです。HYROXの8種目のうち、同じ名前の項目が開発者向けの一覧にあるのはローイングだけで、SkiErg・スレッド・ウォールボールなどの項目はありません。こうした種目を含む練習も、Functional FitnessかHIITで記録します。
開発者向けの一覧には、Box Fitness・F45 Training・Obstacle Course Racingのような近い項目もあり、公式コミュニティには、今はBox Fitnessで代用しているという会員の書き込みもあります。ただし、この3つは自動で分類される45種類には入っていません。

アクティビティ | 自動で分類されるか | WHOOP公式の説明 | HYROXで使う場面 |
|---|---|---|---|
HYROX | 項目が無い | 2025年8月に会員が追加を要望。WHOOPの職員とみられる返信は「プロダクトチームに伝える」まで | — |
Functional Fitness | される | 最新の検出モデルの改善点の筆頭に、筋力トレーニングとファンクショナルフィットネスの検出・分類の精度向上を挙げている | ランと種目を通す練習・本番 |
HIIT | される | Functional Fitnessとの計算の違いは、確認した公式の記事には書かれていない | ランと種目を通す練習・本番 |
Running | される | 自動分類の45種類に入る | ランだけの練習 |
Rowing | される | 自動分類の45種類に入る | ローイングだけの練習 |
Weightlifting | される | Strength Trainerの記事のFAQは「心拍による心肺のStrainだけ」と説明。別の公式記事は、検出された筋力系の運動では筋肉のStrainも取り込まれると書いていて、2つの関係は確認できなかった | 重さ・回数まで残すならStrength Trainerを使う |
Strength Trainer | されない | 種目・重さ・回数・セット数を入れて、筋肉の負荷(muscular load)を足して計算する。手首に着けていることが前提 | 重さを使う種目の練習 |
Activity(汎用) | 確信度が低いときのラベル | ふだんあまり記録しない運動は、数回記録するまでこのラベルになりやすい | 付いたら決めておいた項目に直す |
Functional FitnessとHIITのどちらを選んでも記録はできます。WHOOPの公式記事によると、ラベルはセンサーの信号だけでなく、本人の過去の履歴(くり返す行動)、曜日や季節の傾向、心拍の範囲も使って決まります。自動で付いたラベルを本人が直すと、その内容は今後の分類の学習にも使われます。同じ練習を毎回同じ項目にそろえておくと、自分の記録どうしも比べやすくなります。
練習のあとに記録を確かめる手順
WHOOPは心拍や動きなどの信号を24時間見ていて、基準より持続して高い心拍、一貫した動きや運動のパターン、ノイズと区別できる長さの継続、の3つがそろったときに運動として検出します。単発の心拍の跳ね上がりでは検出しません。自動で検出された運動は、自分で記録を始めた運動と同じ扱いになります。

- 練習が終わったら、アプリでその時間の運動が検出されているかを確かめる。検出されていなければ、「Add Activity」から運動の種類と時間を選んで足す(2021年版の公式サポートに基づく操作で、現行の画面と細部が違う可能性があります)
- 付いたラベルを確かめる。汎用の「Activity」や違う種類になっていたら、決めておいた項目(例:Functional Fitness)に直す(2021年版の公式サポートでは、アクティビティを開き、心拍のグラフの右上の「Edit」から種類を付け替えます。編集できるのは直近30日以内に記録したものです。現行の画面と細部が違う可能性があります)
- 重さを使った練習なら、そのアクティビティを開いて案内に従い、種目・重さ・回数を入れる(Strength Trainer)
2026年のWHOOP公式記事で確かめられる今の画面の操作は、アクションボタン(+)→「Add Activity」→「Strength Trainer」の順でStrength Trainerを足す手順です。ほかの種類の運動を足す操作や、ラベルを付け替える操作を今の画面で説明した公式の記事は、今回は見つけられませんでした。
記録しておく理由は、WHOOPのStrainの計算にあります。WHOOPの説明では、1日のStrainは「心肺のStrain」と「筋肉のStrain」でできていて、心肺のStrainは運動を記録していなくても取り込まれます。筋肉のStrainは、記録で与えた情報をもとに計算されます。心拍数の練習への使い方は、HYROXの練習と本番で心拍数をどう使うかで扱っています。
Strength Trainerで重さを使う種目の練習を記録する
Strength Trainerは、種目・重さ・回数・セット数を入れて、心拍だけでは出ない筋肉の負荷(muscular load)を計算に足す機能です。WHOOP公式のFAQは、Weightliftingとして記録した場合は心拍による心肺のStrainだけになり、Strength Trainerは筋肉の負荷の計算を足す、と違いを説明しています。一方で、自動検出を説明する別の公式記事は、筋力系の運動は検出されれば筋肉のStrainも取り込まれると書いていて、この2つの説明の関係は確認できませんでした。入れたデータは、そのアクティビティのStrainと1日のDay Strainを上げ、睡眠の必要量(Sleep need)にも反映される、とWHOOPは説明しています。
記録のしかたは2通りです。
- 終わった練習を記録する:保存済みのアクティビティを開いて案内に従うか、アクションボタン(+)→「Add Activity」→「Strength Trainer」の順に選ぶ。すでに終えたアクティビティに、種目・重さ・回数を後から足すこともできる
- 練習の前に組んでおく:アクションボタン(+)か、概要画面の「Plan」タブからStrength Trainerを開き、種目・重さ・回数・セット数を入れておく
使うときは、WHOOPを手首に着けておきます。WHOOP公式によると、Strength Trainerは現時点で手首の動きだけで計算する仕組みで、WHOOP Bodyのウェアに入れた状態は対象外です。
入力するのは重さ・回数・セット数なので、重さと回数で表せる練習に向いた機能です。距離やタイムで測るラン・SkiErg・ローイングは、この入力の形に当てはまりません。ウォールボールやサンドバッグランジのようなHYROXの種目を一覧から選べるかは、WHOOP公式の記事では確認できませんでした。2026年1月30日のコミュニティの書き込みにも、Wall BallsやSkiErgの初期メニューが見当たらないとあります。
HYROXとWHOOPの提携は確認できない
HYROXの公式ウェアラブル&タイムキーピングパートナーはAmazfitです。当初は2年契約として発表され、2026年4月15日に3年間のグローバル契約へ拡大されました。Amazfitの公式サイトは、対応機種全体でHYROX公式モードを提供する唯一のウェアラブルブランドだと書いています。Amazfitの専用モードの使い方は、AmazfitのHYROXモードの使い方で詳しく説明しています。
心拍の計測については、HYROXが2021年9月9日に、胸ストラップ型のセンサーを出すMyzoneを公式心拍モニターパートナーに任命したと発表しています。ただし、次に挙げるスポンサーシップのページのロゴ(2026年9月27日確認)には、Myzoneの名前がありません。今も提携が続いているかは、今回の資料では確かめられませんでした。
WHOOPの名前は、HYROX公式のスポンサーシップのページに並ぶ企業のロゴ(PUMA、Myprotein、Concept2、Centr、Amazfit、BLACKROLL、Amazon、HIA。2026年9月27日確認)にも、HYROX公式サイトのオンライントレーニングパートナー21社の一覧(2026年10月6日確認)にもありません。公式アプリの提携先については、HYROXの練習に使えるアプリをご覧ください。
WHOOP側には、HYROXを題材にした公式コンテンツがあります。WHOOP公式のポッドキャスト第335回(2025年8月6日)は、ハイブリッドアスリートのJake Dearden氏とHYROXのトレーニング・食事・回復を話す回です。ただし、本文に公式パートナーなどの記載は無く、提携の発表ではありません。
大会でWHOOPを着けるときのルールブックの扱い
HYROXの公式記録は、大会当日の受付で渡されるタイミングチップで取ります。HYROX JapanのFAQによると、チップは右足首に着けます。ルールブックでは、チップを着けずにレースをすると出走していない扱い(DNS)になります。WHOOPに残る記録は、自分の振り返り用です。
レース中に周回を数える手段としては考えないほうが安全です。ルールブック(シングルス)は、ランの周回を正しく数えるのはレーサー自身の責任で、会場のラップ表示は公式の記録ではないと定めています。今回確認したWHOOP公式の記事には、ランと種目を区間ごとに分けて記録する機能や、周回を数える機能の説明はありませんでした。時計で区間や周回を区切りたい場合は、HYROXで使う時計の選び方を参考にしてください。
着けてよいかについては、HYROX公式ルールブック(2026/27)に、WHOOPを名指しした条文はありません。レース中に使ってよい物として明記されているのは7点(ニースリーブ、グローブ(グリップは不可)、ウエイトリフティングベルト、リストバンド、ハイドレーションパック、喘息用吸入器などの処方器具、呼吸器)で、禁止物品は9点です。WHOOPはどちらのリストにも名前がありません。許可リストに「リストバンド(Wristbands)」はありますが、WHOOPのバンドがこれに当たるかは書かれていません。
ルールブックは一般の決まりとして、許可リストに無い物を原則として禁止とし、使いたい物はレース前に大会ディレクターから書面で許可を得るように定めています。許可を得ていない禁止物品は没収され、レース後にカスタマーサービスデスクで返却されます。この決まりはシングルス・ダブルス・リレーの3冊とも同じです(シングルスとダブルスは§10.1・10.2、リレーは§8.1・8.2)。WHOOPを着けて走りたい場合は、大会の前に運営へ問い合わせておくと確実です。ほかの持ち物の扱いはHYROXに持ち込めるものにまとめています。
KEY TAKEAWAYS
- WHOOPにHYROXという名前のアクティビティはありません(開発者向けの一覧と、自動で分類される45種類の一覧で確認・2026年10月12日時点)。2025年8月の追加の要望に対するWHOOPの職員とみられる返信は「プロダクトチームに伝える」までです
- 確認したWHOOP公式の資料にHYROX向けの選び方の案内は無いため、一覧の中で中身が近い項目を選びます。ランと種目を通す練習や本番はFunctional FitnessかHIIT、ランだけはRunning、ローイングだけはRowingです。同じ練習を毎回同じ項目にそろえておくと、自分の記録どうしも比べやすくなります
- 練習のあとは、検出されたか、ラベルが合っているかを確かめ、違えば直します。検出されていなければ「Add Activity」から足します
- 重さを使う種目の練習で筋肉の負荷まで残すなら、Strength Trainerで種目・重さ・回数を入れます。WHOOPを手首に着けていることが前提です
- HYROXの公式ウェアラブルパートナーはAmazfitで、WHOOPとの提携は確認できません
- ルールブックの許可リストにも禁止リストにもWHOOPの名前は無く、リストに無い物は原則禁止・事前に書面の許可が要るという決まりだけです。着けて走りたい場合は大会前に運営へ確認してください
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