ギア · 6 MIN READ
HYROXの自宅トレーニング器具の選び方(ウォールボール・ケトルベル・サンドバッグ)
HYROX(ハイロックス)の8種目のうち、ウォールボール・ケトルベル・サンドバッグランジの3種目は、公式規定と同じ重さの器具を自分で用意すれば自宅でも練習できます。「おすすめ◯選」のような順位付けではなく、ルールブックが定める部門ごとの規定重量と、日本のメーカー・代理店が公式サイトで公表している重量ラインナップ・価格だけを並べました。

HYROX(ハイロックス)は8種目のうち、ウォールボール・ケトルベル(ファーマーズキャリー)・サンドバッグ(ランジ)の3種目については、公式規定と同じ重さの器具を自分で用意すれば自宅でも練習できます。一方でスレッドプッシュ・スレッドプル・スキーエルゴは、公式に近い器具をそのまま自宅に揃えるのは現実的ではありません。
「hyrox 器具」で検索すると練習メニューの記事は多く出てきますが、「公式の規定重量と同じ重さの製品が、日本で実際に買えるのか」を公式サイトの仕様と価格で確かめた記事は見当たりません。この記事では練習メニューには触れず(自宅でできるHYROXの練習は別記事にまとめています)、部門ごとの規定重量と、日本のメーカー・代理店が公式サイトで公表している重量ラインナップ・価格(2026年9月27日確認)だけを並べます。
まず部門ごとの規定重量を確認する
大会本番では会場に器具が用意されていますが、自宅で同じ負荷を再現するには、自分が出る部門の規定重量を先に確認する必要があります。ウォールボール・ファーマーズキャリー(ケトルベル)・サンドバッグランジの3種目は、シングルス・ダブルスとも同じ重量表になっています(規定はHYROXの重量一覧、種目別のルールはウォールボール・ファーマーズキャリー・サンドバッグランジの各記事も参照してください)。
部門 | ウォールボール | ケトルベル(2本・両手に1本ずつ) | サンドバッグ |
|---|---|---|---|
女子(Women) | 4kg | 16kg | 10kg |
女子プロ(Women Pro) | 6kg | 24kg | 20kg |
男子(Men) | 6kg | 24kg | 20kg |
男子プロ(Men Pro) | 9kg | 32kg | 30kg |
ミックスダブルス | 6kg(2人とも同じ) | 24kg | 20kg |
女子プロと男子(Open)は3種目とも同じ重さで、ミックスダブルスも3種目とも男子・女子プロと同じ重さです(HYROXのオープンとプロの違い、ミックスダブルスの部門詳細)。ただしウォールボールの的の高さだけは部門ではなく投げる本人の性別で決まり(女性2.70m・男性3.00m)、ミックスダブルスでは2人で的の高さが変わります。ボールの重さ自体は2人とも同じ6kgです。

ウォールボール: 4kg・6kgは買えるが9kgの展開が無い
日本で重量展開のあるウォールボールを探すと、TORQUE FITNESS(トルクフィットネス)の「ウォールボール WBT」が4kg・6kg・8kg・10kgの4段階で販売されています。公式サイトに掲載されている価格は次のとおりです(商品ページ自体に税込の表記はありませんが、同サイトの他商品には税込と明記されています)。
重さ | 価格 |
|---|---|
4kg | 19,250円 |
6kg | 20,350円 |
8kg | 21,450円 |
10kg | 22,550円 |
女子の4kg、女子プロ・男子・ミックスダブルスの6kgはこのラインナップにそのまま存在します。一方で男子プロの規定重量9kgは、この製品のラインナップに存在しません。近いのは8kg(規定より軽い)と10kg(規定より重い)で、どちらを選ぶかは負荷を軽くしたいか、あえて過負荷にしたいかで変わります。重い球ほど価格も上がる設計です。
なお公式サイトによると、在庫が無い場合は受注発注となり、入金確認後の納期は2〜3か月かかり、注文後のキャンセルもできません(2026年9月27日確認)。大会直前に注文しても間に合わない可能性があるため、必要な重さが決まったら早めに注文してください。
ケトルベル: ファーマーズキャリーの3つの重さがそのまま買える
ファーマーズキャリーの規定重量は16kg・24kg・32kgの3段階で、いずれも両手に1本ずつ、同じ重さを2本使います。マーシャルワールドジャパンの「ケトルベル KDBシリーズ」は、この3つの重さすべてを型番として持っています。公式の価格(税込)は次のとおりです。
重さ | 価格(税込・1本) | 2本分 |
|---|---|---|
16kg(女子) | 9,900円 | 19,800円 |
24kg(女子プロ・男子・ミックスダブルス) | 13,750円 | 27,500円 |
32kg(男子プロ) | 16,500円 | 33,000円 |
3種目の中では、規定重量と市販品の重量がもっとも過不足なく一致するのがケトルベルです。購入時は「1本」の表示か「2本セット」の表示かを商品ページで確認してください(上のKDBシリーズは1本ずつの販売です)。
サンドバッグ: 「競技基準」を明記しているメーカーは限られる
サンドバッグランジの規定重量は10kg・20kg・30kgです。今回の調査で「HYROXの競技基準に準拠した重さ」と明記して販売しているメーカーとして確認できたのは、Technogym(テクノジム)の「サンドバッグ」(型番 A000-SB)です。公式の商品説明では、この3サイズが競技の基準に合わせて用意されていること、内側が二重構造で砂漏れしにくいこと、四方に持ち手が付いていることが説明されています。
ただし中身の状態については公式サイトの記載が割れています。目立つ紹介文には「砂が充填されており、すぐに使用できます」とある一方、同じページの構造化データ(schema.org)の説明文には「中身が空の状態で出荷されます」とあります。在庫状況が欠品表示になっていることから空の状態で届く可能性もありますが、2026年9月27日時点でどちらが正しいかは公式サイト上で確定できませんでした。購入前に販売店へ確認することをおすすめします。
10kg・20kg・30kgという数値自体は規定と一致しますが、2026年9月27日確認時点で公式サイトはオンライン価格を公開しておらず、在庫も欠品表示でした。価格を知りたい場合は販売店への問い合わせが必要になります。
自宅に買わなくてよい器具: スレッドプッシュ・スレッドプル・スキーエルゴ
同じ8種目の中でも、スレッド(ソリ)とスキーエルゴは、公式に近い器具をそのまま自宅に揃えるのが現実的ではない種目です(価格・設置スペースの詳しい調査はしていません)。この2種目については、器具を買うのではなく代用トレーニングでカバーする方が現実的です。
これらの代用メニューでは、レジスタンスバンドを使う方法も紹介されています。ウォールボール・ケトルベル・サンドバッグと違って、レジスタンスバンドには「この重さが規定」という対応する数値が無いため、この記事では扱わず、上記の各記事に譲ります。

スキーエルゴのマシンの値段と買い方はHYROXのスキーエルゴ、値段と買い方にまとめています。ウォールボールの重さごとの値段は、HYROXのウォールボールは何kgを買う?にまとめています。
KEY TAKEAWAYS
- HYROXの8種目のうち、自宅に器具を揃える価値があるのはウォールボール・ケトルベル(ファーマーズキャリー)・サンドバッグランジの3種目。スレッドプッシュ・スレッドプル・スキーエルゴは代用トレーニングでカバーする方が現実的
- 規定重量は部門で決まる。女子=4/16/10kg、女子プロ・男子・ミックスダブルス=6/24/20kg、男子プロ=9/32/30kg(ウォールボール/ケトルベル/サンドバッグの順)
- ウォールボールは日本でも4kg・6kg・8kg・10kgの展開があるが、男子プロの規定9kgちょうどの製品は見つからなかった。8kgか10kgのどちらかで代替することになる
- ケトルベルは16kg・24kg・32kgの3規格すべてが同一メーカーの型番で揃い、規定重量ともっとも過不足なく一致する。両手に1本ずつ、同じ重さを2本用意する
- サンドバッグは「競技基準に準拠した10/20/30kg」と明記しているメーカー(Technogym)が確認できたが、2026年9月27日時点でオンライン価格は非公開だった
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