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ギア · 11 MIN READ

SuuntoでHYROXを計測する設定(ラップとマルチスポーツの機種別の手順)

Suunto(スント)の公式資料には、HYROX(ハイロックス)専用のスポーツモードが見当たりません。記録は既存の機能で行います。ランと種目が切り替わるたびに下ボタンでラップを記録する方法と、マルチスポーツで種目ごとにスポーツモードを切り替える方法について、Race 2・Race S・Race・Vertical・Vertical 2・9 Peak Pro・Runの機種別の操作と、オートポーズをオフにする理由をSuunto公式の取扱説明書とサポートページでまとめました(2026年10月12日時点)。

SuuntoでHYROXを計測する設定(ラップとマルチスポーツの機種別の手順)

Suunto(スント)の時計でHYROX(ハイロックス)を記録するときは、時計に入っている既存のスポーツモードを使います。Suunto公式の資料を確かめても、HYROX専用のスポーツモードは見当たりませんでした。

記録の方法は2つあります。1つのスポーツモードで最後まで通し、ランと種目が切り替わるたびに下ボタンを押してラップを記録する方法と、マルチスポーツの機能を使い、種目に入るたびにスポーツモードを切り替える方法です。操作が少ないのは前者です。種目の区間をランとは別のスポーツモードで残したいなら、後者を選びます。どちらの方法でも、記録を始める前にオートポーズ(自動一時停止)をオフにしておきます。

下ボタンでラップを記録する操作は、確かめたRace 2・Race S・Race・Vertical・Vertical 2・9 Peak Pro・Runの7モデルで同じです。マルチスポーツの切り替え方は、Suunto Runだけがほかのモデルと違います。機種ごとの操作は下の表にまとめています。

根拠にしたのは、Suunto公式の取扱説明書(Race 2・Vertical 2)、各モデルのサポートページ、対応アクティビティ種別の全一覧と、HYROX公式ルールブック(2026/27シーズン)です(2026年10月12日時点)。ほかのブランドとの違いはHYROXで使う時計の選び方にまとめています。

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SuuntoにはHYROX専用のスポーツモードが見当たらない

2025年3月25日付のSuunto公式ページに載っている対応アクティビティ種別の全一覧には、Gym・Crossfit・Circuit training・Kettlebell・Calisthenics・Indoor rowing・Treadmill・Track running・Obstacle racing・Multisportなどが並んでいますが、HYROXという種別はありません。Race 2とVertical 2の取扱説明書にも、HYROXという語は出てきません。公式の資料に記載が見つからなかったという意味で、Suuntoが今後の対応について何かを発表しているわけではありません。

HYROX専用のモードを持つ時計としては、Amazfitがあります。AmazfitのHYROXレースモードは、シングル・ダブル・チームリレーから選んで、8種目とその間の1kmのランを記録するモードです。COROSも2026年3月の機能アップデートでHybrid Fitnessモードを加え、ランから次の種目へ移ったことを時計が自動で認識します。Suuntoにはこうした専用の仕組みが見当たらないため、ランと種目の切り替えは自分のボタン操作で記録します。

一覧に無い運動を記録する方法も、Suunto公式が案内しています。Suuntoアプリでカスタムのスポーツモードを作り、アクティビティ種別には「Other」か既存の種別を使う方法です。記録を同期したあとは、Suuntoアプリの「Edit」→「Add tag」でタグを付けられます。公式の例は、レースのすべてに「Race」のタグを付けるというものです。HYROXの記録に同じようにタグを付けておけば、あとでほかの練習と分けて探せます。

02

機種ごとのラップとマルチスポーツの操作

SuuntoでHYROXを記録する2つの方法を目的別に示したカード図。操作を少なくしたいなら1つのモードで通し、ランと種目が切り替わるたびに下ボタンを1回押す(16区間で15回・確かめた7モデルで共通)。種目を別のモードで残したいならマルチスポーツで切り替える(Race 2・Race S・Race・Vertical・Vertical 2・9 Peak Proは上ボタンを2秒長押し、Suunto Runはクラウンを押して下へスクロール)。どちらの方法でも始める前にオートポーズをオフにする
出典:Suunto公式の取扱説明書・サポートページ(2026年10月12日確認)

ラップの記録、マルチスポーツの切り替え、オートポーズの設定の場所を機種ごとに並べると、次のとおりです。

機種

ラップを記録する

マルチスポーツで切り替える

オートポーズの設定

Race 2・Race S・Race・Vertical・Vertical 2・9 Peak Pro

記録中に下ボタンを押す

上ボタンを2秒長押し → 次のモードを選んで真ん中のボタン

記録を始める前の画面で、スポーツモードごと

Suunto Run

記録中に下ボタンを押す

クラウンを押して下へスクロール → 次のモードを選んで真ん中のボタン → 設定を調整して上ボタンで開始

記録を始める前に、時計の運動の設定で

Spartan・5/5 Peak・9/9 Peak(旧機種)

今回は確かめていない

上ボタンを2秒押し続ける → ショートリストのモードから選んで真ん中のボタン

今回は確かめていない

Suunto 7

—

対応していない(公式FAQ)

—

Vertical 2はサポートサイトに該当のページが見つからなかったため、取扱説明書(2025年9月21日版)で確かめました。旧機種の手順は、Spartan・5/5 Peak・9/9 Peak向けの公式FAQによるものです。このFAQによると、切り替えの選択肢に出るのは時計の「ショートリスト」に入っているスポーツモードだけで、いま使っているモードは除かれます。ショートリストのモードが2つしかなければ、切り替えのときに追加のボタン操作をしなくても、もう一方のモードに切り替わります。

03

1つのスポーツモードで通して下ボタンでラップを記録する

操作をいちばん少なくできる方法です。手順はRace 2の取扱説明書に沿っています。

  1. 文字盤から下へスワイプするかクラウンを回し、使うスポーツモードを上へスクロールして探し、クラウンを押して選ぶ
  2. 開始前の画面でモードのオプションをスクロールし、オートポーズをオフにする
  3. スタートに合わせてStartを選び、記録を始める
  4. ランから種目に入るとき、種目を終えてランに出るときに、下ボタンを1回押す
  5. ゴールしたら上ボタンで一時停止し、下ボタンでオプションの一覧を開いて、Endを選んで保存する

HYROXは1kmのランのあとに1つの種目を行い、これを8回繰り返すレースです。ラン8本と種目8つで区間は16になり、その間の切れ目で下ボタンを押すので、押す回数は15回です。最後の種目の区間は、Endで記録を止めれば終わります。

使うスポーツモードについて、Suunto公式にHYROX向けの指定はありません。公式が一覧に無い運動に勧めているのは、先に触れたカスタムのスポーツモードです。スポーツモードの画面に出すデータは、Suuntoアプリ(iOS・Android)で編集できます。対応アクティビティ種別の全一覧には、スポーツモードで表示を決めるデータの例として、心拍数やラップのデータが挙がっています。HYROX用のモードを1つ作り、ラップのタイムと心拍数が見える画面にしておくと、レース中に区間ごとのタイムを確かめられます。心拍数の目安の決め方はHYROXの練習と本番で心拍数をどう使うかで解説しています。

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マルチスポーツで種目ごとにスポーツモードを切り替える

種目の区間を、ランとは別のスポーツモードで残したいときの方法です。Race 2・Race S・Race・Vertical・Vertical 2・9 Peak Proでは、次の手順で切り替えます。

  1. 1本目のランに使うスポーツモードを選び、いつもどおり記録を始める
  2. ランを終えて種目に入るときに、上ボタンを2秒長押ししてマルチスポーツメニューを開く
  3. 種目に使うスポーツモードを選んで真ん中のボタンを押す。新しいモードの記録がその場で始まる
  4. 種目を終えてランに出るときも、同じ操作でランのモードを選び直す

1回の記録の中で何度でも切り替えられ、前に使ったモードに戻ることもできます。Suunto Runだけは手順が違い、クラウンを押して下へスクロールするとマルチスポーツメニューが出ます。次のモードを選んで真ん中のボタンを押し、設定を調整したら、上ボタンで新しいモードの記録を始めます。

どのスポーツモードをどの区間に使うかは、公式には書かれていません。対応アクティビティ種別の全一覧から名前の近いものを挙げると、ランの区間にはRunning・Treadmill・Track running、種目の区間にはGym・Crossfit・Circuit training・Kettlebell、ローイングにはIndoor rowingがあります。時計で選んだスポーツモードの記録は、Suuntoアプリに同期されるとアクティビティ種別に分類されます。同期したあとの種別は、Suuntoアプリで編集することもできます。

この方法でも切り替えは15回あり、そのたびに上ボタンの2秒の長押しとモードの選択が要ります。下ボタンでラップを記録する方法より、レース中の操作は増えます。旧機種でランと種目の2つのモードだけをショートリストに入れておけば、上ボタンを2秒押し続けたあとにモードを選ぶ操作は省けます(公式FAQ)。ただし、Race 2などの現行の機種のページには、ショートリストについての記載がありません。

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記録を始める前に確かめたいオートポーズ・ボタンロック・インターバルの設定

オートポーズは、速度が時速2km未満になると記録を自動で一時停止し、時速3kmを超えると自動で再開する機能です。Race 2・Race S・Race・Vertical・Vertical 2・9 Peak Proでは、スポーツモードごとに、記録を始める前の画面でオンとオフを切り替えます。Suunto Runは、記録を始める前に時計の運動の設定で切り替えます。

オートポーズが記録を止めるかどうかは、速度(時速2km未満)で決まります。そのため、速度の低い種目では記録が止まる可能性があります。HYROXにはウォールボールのように、ほとんどその場から動かずに行う種目があり、オンのままだと、こうした種目の最中に記録が止まることも考えられます。種目にかかった時間も通しで残すなら、オフにしておきます。マルチスポーツで切り替えた先のモードは、開始前の画面を通らずにその場で記録が始まります。オートポーズはスポーツモードごとの設定なので、レースで使うモードはどれも、事前にそれぞれの開始前の画面でオフになっているか確かめておきます。

ボタンロックは、記録中に下ボタンを長押しして「Button lock」をオンにすると、ボタンの操作を止める機能です。Race 2とVertical 2の取扱説明書によると、ロック中はラップの記録・一時停止・終了などボタンを使う操作ができなくなり、画面の切り替えはできます。ほかのモデルについては、今回確かめていません。ラップやマルチスポーツで区間を記録するなら、レース中はロックをかけないでおきます。

インターバルは、Race 2では繰り返しの回数、運動の長さ、休憩の長さを決めて使う機能です。長さは距離か時間で指定します。HYROXの種目は決まった距離や回数をこなすもので、かかる時間は人によって違います。インターバルの機能をランと種目の切り替えに使う方法は公式に書かれていないため、HYROXの区間は下ボタンのラップかマルチスポーツで記録します。

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シングルス・ダブルス・リレーでラップを記録する場所

ラン1kmと種目1つを8回繰り返す並びは、シングルス・ダブルス・リレーのどれでも同じです。下ボタンを押す(マルチスポーツならモードを切り替える)のは、基本はランと種目が入れ替わるところです。部門ごとの違いは次のとおりです。

シングルス・ダブルス・リレーの部門ごとに、Suuntoでラップを記録する場所を示したカード図。シングルスはランから種目に入るとき・種目からランに出るときに下ボタンを押し、16区間で15回。ランが複数の周回に分かれる会場でも周回の切れ目では押さない。ダブルスは2人で一緒に走り種目にもそろって出入りするので押す場所はシングルスと同じで、種目の区間には自分が休んでいる時間も入る。リレーは自分の担当分だけを記録し、続けてこなすなら4区間で3回、1本ずつ交代するなら待っている間は上ボタンで一時停止する
出典:HYROX公式ルールブック 2026/27(シングルス・ダブルス・リレー)/Suunto公式(2026年10月12日確認)

シングルスは、1人でラン8本と8種目をこなします。ランから種目に入るとき、種目を終えてランに出るときに下ボタンを押せば、ラン1本と種目1つがそれぞれ1つのラップになります。1kmのラン区間は、会場の作りによって複数の周回に分かれることがあります。周回の切れ目でも押すと、ラン1本が複数のラップに分かれるので注意してください。なお、シングルスとリレーのルールブックには、ランの周回を正しく数えるのはレーサー自身の責任で、会場のラップ表示は公式の記録ではなく参考の補助だと書かれています。

ダブルスは、2人が各1,000mの区間を必ず一緒に走り、種目にも2人そろって入り、そろって出ます。下ボタンを押す場所はシングルスと同じで、回数も15回です。種目の中は、1人が動いている間にもう1人が休む方式で交代しながら進めるため、種目のラップには自分が休んでいる時間も入ります。

リレーは4人のチームで、1人がランを2本と種目を2つ担当します。どのランと種目を誰が受け持つか、2本と2つを続けてこなすか1本ずつ交代するかは、チームで決められます。時計で記録するのは自分の担当分だけです。続けてこなすなら区間は4つで、下ボタンを押すのは3回です。1本ずつ交代する組み方では、自分の番と番のあいだに待ち時間が入ります。待ち時間を記録に入れたくなければ、待っている間は上ボタンで一時停止しておきます。

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大会で着ける前に確かめたいHYROXのルール

時計の記録は、大会の公式の記録ではありません。HYROX Japanのよくある質問によると、大会の受付でタイミングチップが渡され、右足首に着けます。HYROX公式ルールブックでは、タイミングチップを着けずにレースをすると、出走していない扱い(DNS)になります。

腕時計(GPSウォッチ・スマートウォッチ)を着けてレースに出てよいかについては、HYROX公式ルールブックの許可リストにも禁止リストにも名前がありません。ルールブックは、許可リストに無い物は原則として禁止とし、使いたい物はレース前に大会ディレクターの書面の許可を得るよう定めています。時計を名指しした条文は無いため、気になる場合は大会の前に運営へ問い合わせておくと確実です。詳しくはGarminでHYROXを計測する設定の冒頭で整理しています。

ほかのブランドの設定は、Apple WatchでHYROXを計測する設定、COROSでHYROXを計測する設定、AmazfitのHYROXモードの使い方にまとめています。記録した区間タイムの残し方はHYROXの練習記録のつけ方を参考にしてください。

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KEY TAKEAWAYS

  • Suuntoの取扱説明書・サポートページ・対応アクティビティ種別の全一覧には、HYROX専用のスポーツモードが見当たりません(2026年10月12日時点)。既存のスポーツモードで記録します
  • 操作が少ないのは、1つのスポーツモードで通し、ランと種目が切り替わるたびに下ボタンでラップを記録する方法です。16区間なので押すのは15回で、この操作は確かめた7モデルで共通です
  • 種目の区間を別のモードで残したいなら、マルチスポーツで切り替えます。Race 2・Race S・Race・Vertical・Vertical 2・9 Peak Proは上ボタンを2秒長押し、Suunto Runはクラウンを押して下へスクロールします。Suunto 7はマルチスポーツに対応していません
  • HYROXに使うスポーツモードは公式に指定がありません。公式は一覧に無い運動について、Suuntoアプリでカスタムのスポーツモードを作る方法を案内しています
  • オートポーズは時速2km未満で記録を止めるので、記録を始める前にオフにします。Race 2とVertical 2では、ボタンロックをかけるとラップも記録できなくなります
  • ダブルスはシングルスと同じ場所でラップを記録し、リレーは自分の担当分だけを記録します。時計の記録は大会の公式の記録ではなく、大会では受付で渡されるタイミングチップを右足首に着けます
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