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ギア · 10 MIN READ

COROSでHYROXを計測する設定(Hybrid Fitnessモードの使い方)

COROSにはHYROX(ハイロックス)という名前のモードは無く、2026年3月の機能アップデートで加わった「Hybrid Fitness」モードで記録します。COROS公式ヘルプセンターの説明をもとに、Race・Training・Testの3つのモードの違い、ダブルス・リレーで出るときのRace Modeの設定、ランと種目の切り替えを自動にするか手動にするかの選び方を整理しました(2026年10月2日時点)。

COROSでHYROXを計測する設定(Hybrid Fitnessモードの使い方)

COROSでHYROX(ハイロックス)を計測するときは、2026年3月の機能アップデートで加わった「Hybrid Fitness(ハイブリッドフィットネス)」モードを使います。COROSの公式ページには「HYROX」という言葉は出てきませんが、このモードに登録されている8つのステーションの名前と順番はHYROXの8種目と同じで、レースとして記録すると各ステーションの前に1kmのランが入ります。

モードを開くと、最初にRace・Training・Testの3つから使うモードを選びます。本番の記録に使うのはRace Modeで、個人(Individual)・ダブルス(Doubles)・リレー(Relay)のどれで出るかを選び、ランと種目の切り替えを時計に任せるか(Auto-Transition)、ボタンで進めるか(Manual Transition)を決めます。この記事では、3つのモードの違い、出場する部門に合わせたRace Modeの設定、切り替えの方式の選び方を順に整理します。友達やパートナーとダブルス・リレーで出る人に向けて、HYROXのルールと時計の設定がどう対応するかも示します。

根拠にしたのは、COROS公式ヘルプセンターの「Hybrid Fitness」の記事、2026年3月の機能アップデートの公式案内、HYROX公式ルールブック(2026/27シーズン版)です(2026年10月2日時点)。ほかの時計ブランドとの違いはHYROXで使う時計の選び方にまとめています。

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COROSに「HYROX」という名前のモードは無く、Hybrid Fitnessモードで記録する

COROSは2026年3月の機能アップデートで、Hybrid Fitnessモードを追加しました。公式の案内は、このモードを「ランから次の種目へ移ったことを自動的に認識する」機能として紹介しています。COROSの公式ページの中で「HYROX」という語は使われておらず、あくまで自社のトレーニング機能という位置づけです。

それでも、モードに登録されている8つのステーションは、SkiErg(スキーエルグ)→スレッドプッシュ→スレッドプル→バーピーブロードジャンプ→ローイング→ファーマーズキャリー→サンドバッグランジ→ウォールボールの順で、HYROXの8種目と名前も順番も同じです。レースとして記録するときは、各ステーションの前に1kmのランが入り、「ラン→ステーション1→ラン→ステーション2…」と進みます。HYROXのレースも、1kmのランのあとに1種目を行うことを8回繰り返す構成です。

COROS公式ヘルプセンターの記事の冒頭に、このモードを使える機種として並んでいるのは次のとおりです(2026年10月2日確認)。

  • PACE 3・PACE 4・PACE 4 Pro・PACE Pro
  • COROS NOMAD
  • APEX 2/2 Pro・APEX 4
  • VERTIX 2・VERTIX 2S

2026年3月の機能アップデートの案内にある対応表は7シリーズで、PACE 4 Proは入っていませんでした。ヘルプセンターの記事では、PACE 4 Proが加わっています。変更の経緯はCOROSの告知では確かめられなかったため、手元の機種がヘルプセンターの一覧にあるかで判断してください。

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目的に合わせてRace・Training・Testの3つのモードから選ぶ

Hybrid Fitnessモードを初めて開くと、Race・Training・Testのどれを使うかを選ぶよう促されます。3つのモードは、設定の項目も記録の仕方も違います。

Race Modeは、本番のレースを記録するモードです。時計は8つのステーションとラン区間を上の順番で記録し、Startを押すとレースの各局面を順に案内します。出場する部門(個人・ダブルス・リレー)と、区間の切り替えを自動にするか手動にするかを選んでから始めます。

Training Modeは、練習を記録するモードです。区間を決まったステーションとしてではなく「イベント」として記録するので、HYROXの順番どおりでない練習にも使えます。種目の間の休憩の取り方を選べます。

Test Modeは、決まったメニューで今の体力を測るモードです。メニューはCOROSが決めたもので、HYROXの8種目とは別のものです。

COROSのHybrid Fitnessモードの3つのモードを目的ごとに示したカード図。本番を記録するならRace Mode(個人・ダブルス・リレーと切り替えの方式を選ぶ)、練習を記録するならTraining Mode(休憩は連続・固定・手動から選ぶ)、今の体力を測るならTest Mode(1kmラン・バーピー50回・ランジ100回・ローイング1km・腕立て伏せ30回・ウォールボール100回)
出典:COROS公式ヘルプセンター「Hybrid Fitness」(2026年10月2日確認)
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Race Modeは出場する部門に合わせて個人・ダブルス・リレーを選ぶ

Race Modeでは、最初にどの形式で記録するかを、HYROXで出る部門に合わせて選びます。

個人(Individual)は、すべての区間を1人で行う設定です。シングルスに出るときはこれを選びます。

ダブルス(Doubles)について、COROSの説明は「一部の区間を自分が、残りの区間を相方が行う」というものです。そのうえで、時計は8つのステーション(ランを含めて16区間)をすべて記録します。HYROXのダブルスのルールでは、2人は1kmの区間を必ず一緒に走り、ステーションには2人そろって入り、決められた距離・回数を終えたら2人そろって出ます。種目の中では、1人が動いている間もう1人が休み、自分たちで決めた距離・回数で交代します。2人は16の区間を同じ順番で一緒に進むので、Doublesを選んだ時計が記録する16の区間は、チームが進む区間の並びと同じです。ルールの上では、チームのステーションの区間は2人がそろって入ってからそろって出るまでで、その中には相方が動いていて自分が休んでいる時間も入ります。

ただし、自動切り替え(Auto-Transition)を使ったときに、相方が動いていて自分が止まっている時間を時計がどう判定するかは、ヘルプセンターには書かれていません。区切りを自分で確実に合わせたい場合は、手動の切り替え(Manual Transition)を選ぶ方法もあります。ダブルスのルールの全体はHYROXのダブルスのルールで解説しています。

リレー(Relay)は、4人のチームで出るときの設定です。時計でRelayを選ぶと、ステーションの一覧から自分が担当するものを選び、Confirmで確定します。時計は選んだステーションだけを記録し、その間にRest(休憩)の区間を入れます。HYROXのリレーでは、1人がランを2本・種目を2つ担当し、どのランとどの種目を誰が担当するかはチームが決めます。2本のランと2種目を続けてこなす方法も、1本ずつこなして交代ゾーンに戻り、別のメンバーと交代する方法も認められています。

時計の設定で担当のステーションを選ぶ必要があるので、チームの担当はレースの前に決めておきます。なお、Relayを選んだときにラン区間をどう扱うかは、ヘルプセンターの記事には書かれていません。

出場する部門ごとのCOROSのRace Modeの設定を示したカード図。シングルスはIndividual、ダブルスはDoubles(時計は16区間すべてを記録し、HYROXでは2人で一緒に走り種目は交代)、リレーはRelay(担当するステーションを選び、担当外はRestになる。HYROXでは1人がラン2本・種目2つ)
出典:COROS公式ヘルプセンター/HYROX公式ルールブック2026/27シーズン版(2026年10月2日確認)
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ランと種目の切り替えは自動(Auto-Transition)か手動(Manual Transition)を選ぶ

部門を選んだら、下にスクロールして「Transitions」の設定で、区間をどう進めるかを選びます。

方式

区間の進め方

補足

Auto-Transition(自動)

ランやステーションを終えたことを時計が検知して、次の区間へ自動で進む

行うのがフルレングスのレースか、ハーフレングス(各ステーションが標準の距離・時間の半分)かを選ぶ

Manual Transition(手動)

Back/Lapボタンを押して、自分で次の区間へ進める

早く進めすぎたときは、Backボタンで1つ前の区間に戻せる

Auto-Transitionを選んだときのフルレングスとハーフレングスの選択について、公式の説明は、これを選ぶことで自動切り替えの仕組みが区間の切り替わりを正確に検知できるとしています。ハーフの距離で通し練習をするときは、ここをハーフレングスにしておきます。本番と同じ形式で練習する方法はHYROXのシミュレーションの記事にまとめています。

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Training Modeは練習に合わせて休憩の取り方を3つから選ぶ

Training Modeでは、休憩の取り方を次の3つから選びます。

  • Continuous(連続): 休憩を挟まず、次のステーションへそのまま進む
  • Fixed(固定): 30秒・1分など、設定した時間がたつと自動で次の局面へ進む
  • Manual(手動): Back/Lapボタンを押したときだけ休憩に入る

Startを押すと、練習は「イベント」として記録されます。練習を区切るときはBack/Lapボタンを押します。Continuousなら次のイベントへすぐ進み、FixedかManualなら休憩に入ります。練習が終わるまで、区切るたびにBack/Lapボタンを押します。

COROSアプリの記録では、Training Modeで区切ったイベントはどれも「Functional Workout Training」として分類されます。記録を開き、右上の三点のメニューからEditを選ぶと、バーピーやウォールボールのような種目名に直せます。あとで見返したときにどの区間が何の種目かが分かるように、練習のあとに直しておくと便利です。

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Test Modeは決まったメニューで今の体力を測る

Test Modeは、ハイブリッドフィットネスのレースに向けた今の体力を確かめたり、時間をかけて伸びを追ったりするためのモードです。メニューは次の1種類に決まっています。

  1. 1kmラン
  2. バーピー50回
  3. ランジ100回
  4. ローイング1km
  5. 腕立て伏せ30回
  6. ウォールボール100回

完走したタイムによっては、COROSアプリのPersonal Records(自己記録)の欄にバッジが付きます。

このメニューには、HYROXの8種目に無い腕立て伏せが入っていて、SkiErg・スレッドプッシュ・スレッドプル・ファーマーズキャリーは入っていません。メニューにある「バーピー」と「ランジ」も、HYROXのバーピーブロードジャンプ(バーピーと幅跳びを組み合わせて前へ進む)やサンドバッグランジ(サンドバッグを背負って進む)とは別の名前で、ヘルプセンターには幅跳びやサンドバッグについての記載がありません。HYROXの本番と同じ順番で通したいときは、Race Modeを使います。

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計測中の画面に出る情報とアラートの設定

計測中の標準の画面には、ラン区間の現在のペース、心拍数、イベントタイム(その区間の経過時間)、全体の経過時間、次に来るステーションの名前が出ます。これとは別に、自分用のデータ画面を追加することもできます。

HYROXのシングルスとダブルスのルールブックでは、種目を決まった順番どおりに終えないと3分のペナルティになり、2回以上順番を間違えると失格になります。画面に次のステーションの名前が出るので、疲れてくる後半に順番を確かめる手がかりになります。

Startを押す前に、下にスクロールして「Activity Alerts」を開くと、ペース・心拍数・栄養補給のアラートを設定できます。設定した範囲から外れたときや、次の栄養補給の時間になったときに、時計は記録を続けたまま知らせます。心拍数の目安をどう決めるかはHYROXの練習と本番で心拍数をどう使うかで解説しています。

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大会で使う前に確かめておきたいHYROXのルール

時計の記録は、大会の公式の記録ではありません。HYROX Japanのよくある質問によると、大会の受付でタイミングチップが渡され、右足首に着けます。HYROX公式ルールブックでは、タイミングチップを着けずにレースをすると、出走していない扱い(DNS)になります。

1kmのラン区間は、会場の作りによって複数の周回で構成されることがあります。シングルスとリレーのルールブックには、ランの周回を正しく数えるのはレーサー自身の責任で、会場のラップ表示は公式の記録ではなく参考の補助にすぎないと書かれています。

腕時計を着けてレースに出てよいかについては、ルールブックの許可リスト(7点)にも禁止リスト(9点)にも名前がありません。ルールブックは、許可リストに無い物は原則として禁止とし、使いたい物はレース前に大会ディレクターの書面の許可を得るよう定めています。詳しくはGarminでHYROXを計測する設定の冒頭で整理しています。

ほかのブランドの設定は、AmazfitのHYROXモードの使い方とApple WatchでHYROXを計測する設定にまとめています。

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KEY TAKEAWAYS

  • COROSに「HYROX」という名前のモードは無く、2026年3月の機能アップデートで加わったHybrid Fitnessモードで記録します。8つのステーションの名前と順番はHYROXの8種目と同じです
  • モードを開くと、Race(本番の記録)・Training(練習の記録)・Test(決まったメニューで体力を測る)の3つから選びます
  • Race Modeでは個人・ダブルス・リレーを選びます。ダブルスは時計が16区間すべてを記録し、リレーは自分が担当するステーションを選ぶので、チームの担当はレースの前に決めておきます
  • 区間の切り替えは、自動(Auto-Transition)なら時計が検知して進み、フルレングスかハーフレングスかも選びます。手動(Manual Transition)ならBack/Lapボタンで進め、早く進めすぎたらBackボタンで戻せます
  • Test ModeのメニューはCOROS独自のもので、HYROXの8種目とは違います
  • 大会の記録は右足首のタイミングチップで取られます。シングルスとリレーのルールブックでは、ランの周回を数えるのはレーサー自身の責任とされています
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