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ミズノ(Mizuno)はHYROXで使える? 靴のルールとガイドが挙げるWave Rebellion Pro
ミズノ(Mizuno)のシューズは、HYROX(ハイロックス)で使えます。2026/27シーズンのルールブックが靴について定めているのは、レース中につま先の覆われた靴を履くことだけで、ブランドやモデルの指定はありません。ただし、HYROXの公式スポーツウェア(シューズを含む)を2030年まで提供するのはPUMAで、HYROXの公式のパートナーのページにミズノの名前は出てきません。ミズノに触れている英語の3つのガイドが挙げるのは、レース用シューズ Wave Rebellion Pro(ウエーブリベリオン プロ)だけです。HyCrewは厚い靴底がステーションで不安定に感じることがあると書き、RunDidaは大会の前にスレッドで試すべき組に入れています。メーカーの発表、トップ選手の靴の一覧と合わせて、どんな人が選ぶとよいかと、本番の前に試すことをまとめました。

ミズノ(Mizuno)のシューズは、HYROX(ハイロックス)で使えます。2026/27シーズンのルールブックが靴について定めているのは、レース中につま先の覆われた靴を履くことだけで、ブランドやモデルの指定はありません。ミズノのランニングシューズも、この決まりに当てはまります。
ただし、ミズノはHYROXの公式の靴ではありません。HYROXの公式スポーツウェア(シューズを含む)は2030年までPUMAが提供すると発表されていて、HYROXの公式のパートナーのページにもミズノの名前は出てきません。英語で書かれたHYROXのシューズのガイドを検索で探したところ、ミズノに触れていたのは3つでした。3つとも挙げているのはレース用シューズ Wave Rebellion Pro(ウエーブリベリオン プロ)だけです。HyCrewはランが速い一方で厚い靴底がステーションで不安定に感じることがあると書き、RunDidaは大会の前にスレッドで試すべき組に入れています。
根拠は、ルールブック、PUMAの発表とHYROXの公式のパートナーのページ、2026年の世界選手権の上位選手を含むトップ選手の靴の一覧、ミズノに触れる3つのガイド、ミズノの新モデルの発表を伝えた報道、ミズノの公式サイトの解説です(2026年10月27日時点)。今売られている世代の価格・重さ・ドロップは、公式オンラインショップがメンテナンス中で確かめられなかったため、この記事には載せていません。サイトの公開後に確かめて足します。
HYROXでミズノは履ける? ルールブックの靴の決まり
2026/27シーズンのHYROXのルールブックは、参加者に、レース中は常につま先の覆われた靴を履くよう定めています。靴を脱いでよいのはウォールボールのステーションだけです。シングルス・ダブルス・リレーのルールブックに同じ文があり、アダプティブのルールブックにも同じ規定があります。
4冊のルールブックの本文を靴にあたる語で探すと、靴に触れているのはこの規定と、ウォールボールで脱いだ靴の置き場所などの決まりだけでした。ブランドやモデル、靴底の形を指定したり禁止したりする文は見つかりませんでした。つま先の覆われたミズノのランニングシューズなら、ルールの上では問題なく履けます。
ルール全体はHYROXのルールまとめで扱っています。
HYROXの公式パートナーはPUMAで、ミズノは公式の靴ではない
PUMAは、2017年にハンブルクで開かれたHYROXの最初の大会からのパートナーで、2023年にグローバルパートナーになりました。契約の延長により、2030年までHYROXの公式スポーツウェア(NITROの技術を使ったシューズを含む)を提供し、HYROX世界選手権の独占タイトルパートナーを務めると発表しています。プーマ ジャパンのプレスリリースは、HYROXのために開発した専用のシューズのアウトソールを、スレッドプッシュ・ウォールボール・ラン区間のように環境が大きく異なる動きでも安定したグリップを保つもの、と説明しています。
ミズノについては、HYROXの公式サイトのパートナーの一覧とスポンサーシップのページ、HYROX Japanのパートナーのページ、PUMAの提携の発表の本文を調べましたが、ミズノの名前は出てきませんでした。提携が無いことを確かめたわけではなく、公式の発表の中に見つからなかった、という意味です。
今回確認したミズノの新モデルの発表(2024年12月の報道)も、対象をスピードランナーとしていて、HYROXには触れていません。今回確認した範囲では、HYROXでの使い心地を述べているのはメーカーではなくガイドの書き手です。
PUMAの専用シューズとウェアはHYROXとプーマ(PUMA)、ほかの公式パートナーはHYROXの公式パートナーの一覧にまとめています。
トップ選手16人の靴の一覧でミズノを挙げたのは1人
HYROXの情報サイトRox Lyfeは、筆者が話を聞いたエリート選手がレースで使う靴を一覧にしています。コーチ1人と筆者自身を除くと16人で、うち6人は2026年の世界選手権(ストックホルム)の順位が書かれています。挙がっているのはナイキ・PUMA・adidas・ON・Saucony・ミズノの6社の靴で、最も多いのはPUMAのDeviate Elite 4(6人)でした。この一覧でミズノのWave Rebellion Proを挙げたのは1人で、順位が書かれている上位選手の靴にミズノは入っていません。
筆者自身は、今はPUMAのDeviate Elite 4を使い、過去のレースではPUMAのDeviate Nitro 3 Elite か、ミズノのWave Rebellion Proで走ったと書いています。16人は筆者が話を聞けた選手で、世界選手権の出場者全員を調べたものではなく、全員が世界選手権で履いた靴とも書かれていません。
ランニングの情報サイトRunDidaは、掲示板のr/hyroxで、最近の世界選手権のエリートのスタートラインの靴を数えた投稿を紹介しています。最も多かったのはSauconyのEndorphin Pro 3・Pro 4で、ONのCloudboom Echo 3とミズノのWave Rebellion Pro 2が続いたとしています。RunDidaは、HYROXは王者の靴を公表していないので確認ではなく観察として扱うこと、エリートはほかの人よりずっと速くラップを走るのでカーボンのレース用の靴が合うのは彼らで、多くの人には勧めないことを添えています。前年の2025年の世界選手権では、エリート選手のレース(Elite 15)の男女とも上位2人が、PUMAのDeviate NITRO Elite 3を履いていました。
トップ選手が何を履いたかの詳しい話はトップ選手が履いた靴の記事にあります。ルールで決まっているのはつま先が覆われていることだけなので、一般の参加者がトップ選手と同じ靴を選ぶ必要はありません。
ミズノに触れている3つのガイドの評価
ミズノのシューズをHYROXの観点で取り上げているガイドを3つ確認しました。3つとも挙げているのはWave Rebellion Proだけです(世代はRox Lyfeが記載なし、HyCrewとRunDidaの表がPro 3、RunDidaが紹介する掲示板の集計がPro 2)。カーボンのプレート入りと書いているのはRunDidaの表です。評価の中身はガイドごとに違い、HyCrewはステーションで不安定に感じることがあると書き、RunDidaは大会の前にスレッドで試すべき組に入れています。Rox Lyfeはステーションでの評価を書いていません。

- Wave Rebellion Pro(Rox Lyfe・HYROXの情報サイト):上の節のとおり、エリート選手16人の靴の一覧で1人が挙げ、筆者も過去のレースで履いたと書いています。ステーションでの安定などの評価は書いていません。
- Wave Rebellion Pro 3(HyCrew・HYROX向けのアプリの事業者のブログ):8足の推奨ランキングには入れず、「ほかのエリートが履いている靴」の欄で挙げています。着用者として選手2人の名前を出していて、1人はRox Lyfeの一覧でもWave Rebellion Proですが、もう1人はRox Lyfeの一覧ではナイキの靴になっていて、2つのガイドで食い違います。ランを速くする極端なロッカー形状(つま先側が反り上がった靴底)だとしつつ、40mmのスタック(靴底の厚さ)はステーションで不安定に感じることがある、と書いています。
- Wave Rebellion Pro 3(RunDida・ランニングの情報サイト・2026年7月更新):「Usable — check one thing(使えるが、大会前にスレッドで試すべき靴。多くはランを重視したレースシューズ)」の組に入れています。表には、ドロップ4mm・スタック40/36mm・重さ218g・カーボンのプレート・価格250米ドルと載せています。同じ表で「Suitable(頼れる万能型)」の組に入っているのは、PUMAのDeviate NITRO Elite 4 HYROX・Velocity NITRO 4 HYROX・Velocity NITRO 5、SauconyのEndorphin Speed 5などです。
RunDidaの表の値はRunDidaの記載で、メーカーの公式の値ではありません。価格も米ドルで、日本での価格ではありません。HyCrewは同じガイドで、ナイキのVaporflyやadidasのAdios Proのような、アウトソールのゴムが少ないロード用のレース靴を、HYROXのカーペットで滑りやすいとして避ける靴に挙げています。ほかのエリートが履く靴の欄でも、ナイキのVaporfly・Alphaflyについて、アウトソールのゴムが少ないことがスレッドのカーペットで問題になり、多くの選手はグリップの強い靴に戻ると書いています。HyCrewはこの欄にミズノを入れていませんが、カーボンのレース用の靴を選ぶときは、靴底のゴムの量も見ておく必要があります。
ミズノのWave Rebellion Pro 3とPRO LOW(メーカーの発表)
@DIME(2024年12月13日付)によると、ミズノはスピードランナー向けのランニングシューズとして、WAVE REBELLION PRO 3と、WAVE REBELLION PRO LOWの2モデルを、全国のミズノランニング品取扱店で発売しました。ミズノの発表をもとにした報道です。
モデル | 発表の内容 |
|---|---|
WAVE REBELLION PRO 3 | 新しいミッドソール素材「MIZUNO ENERZY XP」を使い、前足部のクッション性が約12%・反発性が約17%、中足部のクッション性が約16%・反発性が約21%向上。カーボン繊維で強化した「MIZUNO WAVE」の中足部付近の幅を約14%広げ、スピード走行時の安定性を高めた。フォアフット/ミッドフット走行(つま先側や足の中ほどから着地する走り方)のスピードランナー向け |
WAVE REBELLION PRO LOW | PRO 3より傾斜を抑えたソールで、反発性はそのままに、よりフラットな接地を感じられる。そのほかの基本的な機能はPRO 3と同じ |
出典:@DIME(2024年12月13日付・ミズノの発表をもとにした報道)。価格・重さ・ドロップは報道の本文に書かれていません。
メーカーが高めたとしている安定性は、スピードを出して走るときの安定性です。スレッドやウォールボールのようなステーションでの安定については、発表は触れていません。HyCrewが書いた「ステーションで不安定に感じることがある」という評価は、PRO 3についてのもので、メーカーの改良と矛盾するものではありません。
PRO LOWの名前は、今回確認した3つのガイドには出てきませんでした。HYROXのステーションでPRO 3より安定するかどうかは、肯定する評価も否定する評価も見つかっていません。ミズノの日本の公式オンラインショップは、サイトのリニューアルのため10月21日から10月28日10時ごろまでメンテナンス中と案内していて、10月27日に確かめた時点では商品ページと検索のページが開けませんでした。そのため、今売られている世代(PRO 3の後継が出ているか)と価格・重さ・ドロップ、サイト内に「HYROX」の語があるかは確かめられていません。
HYROXの公式サイトはスレッドプッシュに滑りにくい靴を勧めている
HYROXの公式サイトは、スレッドプッシュについて、大会の前に少なくとも1回は試しておくこと、滑りにくい靴を用意することを勧めています。
ガイドがミズノについて書いた注意も、ステーションでの安定に集まっています。HyCrewは厚い靴底がステーションで不安定に感じることがあると書き、RunDidaはWave Rebellion Pro 3を、大会の前にスレッドで試すべき組に入れています。
会場の床にも注意が要ります。初出場の人向けのガイドでは、Rox Lyfeが、会場の床(カーペット)は多くのジムよりソリが動きにくく、ジムで載せた重さと同じには感じなかったと書いています。Hyrox Vaultは、ランを走ったあとに会場の床で押すため、公表されている重量は感じる重さの下限だとしています。SugarWODは、スレッドの重さの感じ方は床の素材で変わるとして、本番に近い床で練習するよう勧めています。ジムでミズノの靴を履いて押せても、会場で同じように押せるとは限りません。
初出場で起きやすいことは初めてのHYROXでよくある失敗にまとめています。
どんな人がミズノを選ぶとよいか

初めて出る人や、友達・パートナーと完走を目指す人は、まず万能型の靴から比べます。 ミズノに触れる3つのガイドが挙げるのはWave Rebellion Proだけです。HyCrewはランが速い一方でステーションで不安定に感じることがあると書き、RunDidaは大会の前にスレッドで試すべき組に入れています。RunDidaの「頼れる万能型」の組に入っているのはPUMAのHYROXモデルなどで、ミズノはそこに入っていません。カーボンのレース用の靴はエリートのように速く走る人向けで、多くの人には勧めない、ともRunDidaは書いています。各社の靴の比べ方はHYROXのシューズの選び方、ほかのブランドはニューバランス(New Balance)はHYROXで使える?やホカ(HOKA)はHYROXで使える?などのブランドごとの記事にあります。
ランが得意で、タイムを縮めたい人は、Wave Rebellion Proが候補になります。 HYROXは1kmのランと1種目を8回繰り返す形で、ランは合計8kmあります。HyCrewはランを速くする靴として挙げ、トップ選手の一覧にも履いている選手がいます。メーカーの発表でも、対象はスピードランナーです。普段からミズノのレース用の靴で走っている人なら、履き慣れた靴で出られます。ただし、ステーションで不安定に感じることがあるという評価があるため、本番で履く靴でスレッドを押してみて、足元が安定するかを確かめてから決めます。完走した人のランのペースはHYROXに必要な走力で扱っています。
練習と本番で靴を分けたい人は、2足を交互に使う方法があります。 ミズノの公式サイトは、複数のランニングシューズを交互に履くと寿命を長持ちさせる効果も期待できると書いています。買い替えの目安は走行距離600km程度とし、同じ距離でも、スピード練習を頻繁に行う人とジョギングが中心の人では消耗の度合いが違うとしています。この600kmはミズノがランニングシューズ全般について示す平均的な目安で、レース用のモデルに限った数字ではありません。本番用のレースシューズは大会とその前の確認に使い、ふだんの練習は別の靴にする、という分け方です。練習用と本番用の分け方は練習用と本番用のシューズの記事、買い替えの時期はHYROXのシューズの寿命で扱っています。
ミズノで本番に出る前にやっておくこと
- 本番で履く靴を履き慣らしておく。 Women's Health(南アフリカ版)は、大会の前日に新しい靴を買わず、グリップがあり履き慣らした靴にするよう書いています。ナイキの解説記事は、レースシューズのように、これまで練習に使ってこなかったタイプの靴で走るときほど、慣らす期間が大事だとしています。
- その靴でスレッドを押してみる。 公式サイトの助言どおり、大会の前に一度は試します。滑る、足元が安定しないと感じたら、本番で履く靴を見直します。
- 会場ではソリが重く感じる前提で練習する。 Rox Lyfeは、思っているより重い重量で練習するよう勧めています。
よくある質問
ミズノのシューズでHYROXに出るとルール違反になりますか。
なりません。2026/27シーズンのルールブックが求めているのは、レース中につま先の覆われた靴を履くことだけです。ブランドやモデルの指定はありません。
ミズノにHYROX専用のモデルはありますか。
HYROXの公式のパートナーのページとPUMAの提携の発表には、ミズノの名前は出てきません。今回確認したミズノの新モデルの発表も、HYROXには触れていません。HYROXのために設計した専用のシューズを出しているのは、公式パートナーのPUMAです。
ミズノならどのモデルがよいですか。
今回確認した3つのガイドが挙げているミズノの靴は、レース用シューズ Wave Rebellion Proだけです。HyCrewはランが速い一方で厚い靴底がステーションで不安定に感じることがあると書き、RunDidaは大会の前にスレッドで試すべき組に入れています。傾斜を抑えたPRO LOWについては、HYROXのガイドの評価が見つかりませんでした。どのモデルでも、本番で履く靴で一度スレッドを押して確かめてください。
同じです。ダブルスとリレーのルールブックにも、シングルスと同じ文で、つま先の覆われた靴を履くことと、ウォールボールのステーションだけ靴を脱いでよいことが書かれています。
KEY TAKEAWAYS
- ミズノ(Mizuno)のシューズはHYROXで使えます。2026/27シーズンのルールブックが靴について定めているのは、つま先の覆われた靴を履くことだけで、ブランドやモデルの指定はありません
- HYROXの公式スポーツウェア(シューズを含む)は2030年までPUMAが提供します。HYROXの公式のパートナーのページとPUMAの発表に、ミズノの名前は出てきません
- Rox Lyfeがまとめたトップ選手16人の靴の一覧で、ミズノのWave Rebellion Proを挙げたのは1人でした(最多はPUMAのDeviate Elite 4の6人。16人は世界選手権の出場者全員ではありません)
- ミズノに触れる3つのガイドが挙げるのは、レース用シューズのWave Rebellion Proだけです。HyCrewは厚い靴底がステーションで不安定に感じることがあると書き、RunDidaは大会の前にスレッドで試すべき組に入れています
- ミズノの発表(2024年12月の報道)は、PRO 3の安定性の改良をスピード走行時のものとして説明していて、ステーションには触れていません。PRO LOWのHYROXでの評価は見つかりませんでした
- 初めて出る人は万能型の靴から比べ、ランが得意な人はWave Rebellion Proを候補にします。どちらも、本番で履く靴でスレッドを押して足元が安定するかを確かめてから決めます
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