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HYROXでチョークは使える? 使える2種目と持ち込みのルール・滑り止めの代わり
HYROX(ハイロックス)でチョークを使えるのは、スレッドプルとファーマーズキャリーの2種目だけです。使えるのは大会が用意したチョークで、その種目のステーションの中に限られます。自分のチョークを使うこと、大会のチョークを持ち出すこと、ほかの種目で使うことは、どれも1回2分のペナルティです。シングルス・ダブルス・リレー・アダプティブの英語版と日本語版、前のシーズンのルールブックを突き合わせ、部門ごとの決まり、変わった点、チョークが使えない種目で使える滑り止め(グローブ)とタオル・テープの扱いをまとめました(2026年10月27日時点)。

HYROX(ハイロックス)でチョークを使えるのは、スレッドプルとファーマーズキャリーの2種目だけです。使えるのは大会が用意したチョークで、その種目のステーションの中に限られます。自分のチョークを使うこと、大会のチョークをステーションから持ち出すこと、ほかの種目で使うことは、どれも1回ごとに2分のペナルティです。
この決まりは、シングルス・ダブルス・リレー・アダプティブのどの部門でも同じです。ルールブックがレース中に使ってよいと明記している7点のうち、手に着けるのはグローブ(グリップは不可)だけです。タオルは7点に入っておらず、テープは使ってよいとも禁止とも書かれていません。
HYROX公式ルールブックの英語版と、HYROX Japanの日本語版(シングルス・ダブルス・リレー)の条文は同じ内容です。シングルス・ダブルス・リレーでは2025/26シーズンから使える種目は変わっておらず、2026/27で「関連用具」の語と、自分のチョークや持ち出しを2分とするペナルティ表の欄が加わりました(2026年10月27日時点)。
チョークが使えるのはスレッドプルとファーマーズキャリーの2種目だけ
ルールブックのペナルティ表は、チョークの使用を「スレッドプルとファーマーズキャリーでのみ許可」とし、それ以外の場所で使うと2分のペナルティと定めています。シングルス・ダブルス・リレーの英語版の原文は「CHALK USE IS PERMITTED JUST FOR SLED PULL AND FARMERS CARRY」です。
レースの8種目に当てはめると、チョークを使えるのは3番目のスレッドプルと6番目のファーマーズキャリーです。1番目のスキーエルゴから8番目のウォールボールまで、残りの6種目では使えません。

使えるのは大会が用意したチョークだけ
ペナルティ表とは別に、ステーションの決まりにも条文があります。2026/27シーズンのルールブックは、レース中に使えるチョークと関連用具は大会が用意したものだけで、用意された指定のステーションの中に限る、と定めています。英語版の原文は「Only event supplied chalk and chalk related accessories may be used during the race, and only at the designated stations where it is provided.」です。
この条文から、次の3つはどれも1回ごとに2分のペナルティになります。
- 自分で持ってきたチョークを使う
- 大会のチョークをステーションから持ち出す
- 大会のチョークを別の場所へ持って行く(スレッドプルのチョークをファーマーズキャリーへ持って行くことも含む)
条文は、自分のチョークについて、粉か液体かを分けていません。大会が用意した物以外は使えない、という書き方なので、液体チョークを自分で持ってきても、大会が用意したチョークには当たりません。日本語版のペナルティ表も、使えるのは大会提供のチョークだけで、私物のチョークを使うとペナルティになると書いています。
使える2種目では、付け忘れにも気をつけてください。海外のHYROX情報サイトのRox Lyfeは、急いでいるとスレッドプルとファーマーズキャリーでチョークを付け忘れやすいと書いています。ファーマーズキャリーで握力が切れてケトルベルを何度も置けば時間を失うので、付ける時間をとる価値がある、という理由です。
ウォールボールなどほかの6種目でチョークを使うと2分のペナルティ
スレッドプルとファーマーズキャリー以外の6種目でチョークを使うと、1回2分のペナルティです。ウォールボールについては、ウォールボールのペナルティの条文でも、ステーションでパウダーチョークを使うと2分のペナルティと別に書かれています。
ほかの反則とあわせた一覧は、HYROXの失格・ペナルティの記事にまとめています。
シングルス・ダブルス・リレー・アダプティブのチョークの決まり
2026/27シーズンのルールブックは部門ごとに分かれていますが、チョークの条文はどの部門でも同じ趣旨で、条文の場所とペナルティ表の番号が違います。アダプティブのペナルティ表の15番だけは書き方が短く、「スレッドプルとファーマーズキャリー以外でのチョークの使用は2分」の1項目です。アダプティブで自分のチョークと持ち出しが2分になる根拠は、§8.1 の8番目の条文です。
部門 | ステーションの決まりの場所 | 使える種目 | 自分のチョーク・持ち出し | ペナルティ表 |
|---|---|---|---|---|
シングルス | §7.1 の8番目 | スレッドプル・ファーマーズキャリー | 1回2分 | 17番 |
ダブルス | §7.2 の8番目 | 同じ | 1回2分 | 17番 |
リレー | §5.2 の8番目 | 同じ | 1回2分 | 17番 |
アダプティブ | §8.1 の8番目 | 同じ | 1回2分 | 15番 |
ダブルスのルールブックは、持ち出しの禁止の主語を「Doubles Teams(ダブルスのチーム)」と書いています。日本語版(シングルス・ダブルス・リレー)の条文とペナルティ表の17番も、英語版と内容が一致しています。
ダブルスやリレーで出る人は、グローブの扱いにも気をつけてください。ルールブックは、使ってよい物を途中で他の人に渡したり、他の人から受け取ったりすることを禁じていて、相方やチームメイトを例外にしていません。条文を読むと、グローブを相方と貸し借りすることもできないことになります。
アダプティブ部門では、恒久的な障がいを補うために使うアダプティブ用具の例として、義肢・車いす・視覚や聴覚の補助具と並べて「専用のグリップ補助具(specialised grip aids)」が挙がっています。用具は参加を可能にするか選手を守るためのもので、自然な動きを超える機械的な有利を与えてはならない、という条件付きです。チョークの条文は、アダプティブ部門でもほかの部門と同じです。部門そのものはアダプティブ部門の記事で扱っています。
2025/26シーズンから変わったのは「関連用具」の語とペナルティ表の書き方
2025/26シーズンのルールブック(シングルス・ダブルス・リレー)も、使えるのは大会が用意したチョークだけで、用意された種目のステーションだけ、と定めていました。原文は「Only event-provided chalk may be used, and only at the workout stations where it is provided.」です。ペナルティ表のチョークの項目は、スレッドプルとファーマーズキャリー以外での使用を2分とする1項目だけでした。ウォールボールでパウダーチョークを使うと2分という一文も、2025/26にすでにありました。
シングルス・ダブルス・リレーで比べると、2026/27で変わったのは3点です。
- チョークに加えて、関連用具(chalk related accessories)も大会が用意したものだけと書き足した
- 持ち出しの禁止の言い回しを、「別のステーションへ持って行かない」から「ステーションから持ち出さない・別の場所へ持ち運ばない」に改めた
- ペナルティ表の17番に、大会が用意したチョークだけが使えること、自分のチョークを使うことと大会のチョークをステーションから持ち出すことが2分であることを書き足した(英語版の原文は「USING OWN CHALK OR REMOVING EVENT CHALK FROM A STATION IS A 2-MINUTE PENALTY」)
禁止している中身は実質同じで、使える種目(スレッドプルとファーマーズキャリー)の範囲も変わっていません。2025/26の決まりをもとにした説明でも、使える種目と、自分のチョークが使えない点は今と同じです。2025/26のルールブックは、公式サイトの同じURLのファイルが今は2026/27の版になっているため、web.archive.org に保存された版で確かめました。ほかの条文の変更はルールブックの記事で扱っています。
チョークが使えない種目の滑り止めはグローブ(タオルは使ってよい7点に無い)
ルールブックが、レース中に使ってよいと明記している物は7点だけです。
- ニースリーブ
- グローブ(グリップは不可)
- ウエイトリフティングベルト
- リストバンド
- ハイドレーションパック
- 処方された喘息用吸入器など
- 呼吸器系の医療機器
手の滑り止めとして名前があるのはグローブだけです。英語版の原文は「Gloves [not grips]」で、日本語版も「グリップは不可」と書いています。グローブを使う・着ける・持つ場合は、スタートからゴールまで続けなければならず、途中で人から受け取ったり渡したりすると外部からの補助とみなされ、失格になる場合があります。選び方や種目ごとの使いどころはHYROXのグローブの記事にまとめています。

タオルは、シングルスのルールブックの英語版の全文に「towel」の語が出てきません。使ってよい7点に入っていないので、7点として明記されていない物は原則としてすべて禁止、という条文が当てはまる読みになります。大会ディレクターから事前に書面の許可を得た場合は別で、許可の無い物は没収され、レースのあとにカスタマーサービスデスクで返してもらえます。ルールブックがタオルを名指しで禁止しているわけではありません。
テープ(テーピング)には、使ってよいとも禁止とも書いた条文がありません。体に貼るテープが「物」に当たるかどうかもルールブックは書いていないので、貼って出たい人はレース前に主催者へ問い合わせてください。詳しくはHYROXのテーピングの記事にまとめています。ほかの持ち物の扱いはHYROXの持ち込みルールで確かめられます。
なお、障害物レースのスパルタンレースはチョークの決まりが違い、競技ルールの2026年版(2026年2月16日の改訂)で、チョークは液体も含めて一切使えなくなっています。
ルールブックに書かれていないこと(チョークの種類・レース前に手へ付けること)
ルールブックは、大会が用意するチョークの種類(粉か液体か)、置き方、関連用具の中身を書いていません。ウォールボールで使うとペナルティになるのは「パウダーチョーク」と書かれていますが、スレッドプルとファーマーズキャリーで用意されるチョークが何かは書かれていません。日本の大会で実際にどんなチョークが置かれるかも、公式の案内では確かめられませんでした。
自分のチョークをスタート前に手へ付けておくことが、条文の「レース中(during the race)」の使用に当たるかどうかも書かれていません。海外の情報サイトのHyrox Vaultは、スタートの待機エリアに入る前に液体チョークを手に付け、ボトルはバッグに置いていくと書いていますが、公式の条文ではありません。自分のチョークは使ってよい7点にも入っていません。
迷ったら、出る大会の主催者に問い合わせるのが確実です。日本の大会なら、HYROX Japanの公式サイトの問い合わせページで、まずFAQを見て、見つからなければ問い合わせフォームから現地のカスタマーサポートに連絡します(2026年10月5日確認)。FAQの「お問い合わせ」欄にも、カスタマーサービスのメールアドレスが載っています(2026年10月1日確認)。
KEY TAKEAWAYS
- HYROXでチョークを使えるのは、スレッドプルとファーマーズキャリーの2種目だけです。ほかの6種目で使うと1回2分のペナルティです。
- 使えるのは大会が用意したチョークと関連用具だけです。自分のチョーク(粉か液体かを問わず)を使うこと、大会のチョークをステーションの外へ持ち出すことも1回2分です。
- シングルス・ダブルス・リレー・アダプティブで決まりは同じです。シングルス・ダブルス・リレーでは、2025/26シーズンから「関連用具」の語と、自分のチョークや持ち出しを2分とするペナルティ表の欄が加わりましたが、使える種目は変わっていません。
- チョークが使えない種目の滑り止めはグローブ(グリップは不可)です。条文を読むと、相方との貸し借りもできないことになります。
- タオルは使ってよい7点に入っておらず、テープには決まりの条文がありません。使いたいときはレース前に主催者へ問い合わせてください。
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