トレーニング · 16 MIN READ
HYROXのサンドバッグランジの練習方法|20mから100mへ伸ばす段階と疲れた状態で行う練習例
HYROX(ハイロックス)のサンドバッグランジの練習は、サンドバッグを担いだランジ20m×3セットから始め、6〜8週間かけて100mを通せるところまで伸ばします。本番の重さで週1回以上、走ったあとや他の種目のあとにも行います。海外のトレーニングガイドの練習例6つ、補助の練習、部門ごとの重さ、回数と休憩の目安、本番のペースをまとめました。

フィットネスレースのHYROX(ハイロックス)のサンドバッグランジは、サンドバッグを担いで100mをランジ(片脚を前に踏み出して腰を落とす動き)で進む種目です。練習は、サンドバッグを担いだランジ20m×3セットから始め、6〜8週間かけて100mを通せるところまで伸ばします。本番の重さでの練習は週1回以上入れ、走ったあとや他の種目のあとの、脚が疲れた状態でも行います。
あわせて、片脚の筋力をつける筋トレ(ブルガリアンスクワットやステップアップ)と、サンドバッグを担いだ姿勢を保つための背中の上部・体幹の練習を入れます。サンドバッグランジは8種目のうち7番目で、始める時点で1kmのランを7回と6つの種目を終えています。そのため、複数のトレーニングガイドが、脚が疲れた状態でランジを続ける練習を勧めています。
この記事では、練習の段階、海外のトレーニングガイドが挙げる練習例6つ、補助の練習、部門ごとの重さ、回数と休憩の目安、本番の動作基準とペースをまとめます。読んだのは、Hybrid Pro Coach・Gymshark・Centr・PureGym・Hyrox Vaultなど海外のトレーニングガイド7社、HYROX公式のルールブック(2026/27シーズン版)、米国スポーツ医学会(ACSM)の筋トレの指針(2009年版・2026年版)です(2026年10月6日時点)。練習例は各社が勧めている形で、どれが効くかを比べて測った研究ではありません。
サンドバッグランジの練習は20m×3セットから始めて6〜8週間で100mへ伸ばす
練習の段階をはっきり示しているのは、トレーニングガイドのHybrid Pro Coachです。内容は次の4点です。
- 始める量:サンドバッグを担いだランジを20m×3セット(合計60m)
- 伸ばし方:量を少しずつ増やし、6〜8週間かけて100mを通して行えるようにする
- 頻度:本番の重さのサンドバッグでの練習を、少なくとも週1回
- 入れる場所:走ったあとや他の種目のあとに置き、疲れた状態でも練習する

途中の週に何mずつ伸ばすかは、このガイドには書かれていません。途中の量の参考になるのは、他のガイドの練習例です。25mを4回、50mを4セット、100mを3回といった例があり、後の節で表にまとめています。
本番に近い距離を練習でこなしておく点は、Hyrox Vaultも同じです。同サイトは、よくある失敗に「本番の距離を練習していない」を挙げています。20〜30mの小分けだけで済ませず、1回の練習で少なくとも80〜100mは行うよう勧めています。
2つのガイドに出てくる「週」の数字は、指しているものが違います。Hybrid Pro Coachの6〜8週間は、20m×3セットから100mを通せるようになるまでにかける期間です。Hyrox Vaultの6週間は、ファーマーズキャリーとサンドバッグランジを合わせた握力と脚の練習を週1回入れる時期(大会前の6週間)です。どちらも、ランジの練習を大会の何週間前に始めるかを書いたものではありません。Hybrid Pro Coachの期間を大会の日から逆算すると、100mを通せる状態で本番を迎えるには6〜8週間前に始めることになります。これは編集部の計算で、ガイドが示した開始時期ではありません。
練習計画全体の組み方は、初出場なら8週間の練習メニュー、2回目以降なら12週間の練習メニューにまとめています。
脚が止まる原因が筋力か筋持久力かを確かめる
ランジの途中で脚が止まるとき、足りないのが筋力なのか、同じ動きを続ける力(筋持久力)なのかで、練習の重点が変わります。英国でジムを運営するReal World Fitnessのコーチ記事は、男子オープンのシングルスの重さ(サンドバッグは20kg)を例に、次の見分け方を示しています。1人のコーチが書いた見分け方です。
- 疲れていない状態でも、20kgのサンドバッグを担いだランジが安定してできない:筋力をつける必要がある可能性が高い
- 1回は楽にできるが、40mを過ぎたあたりで脚がきつくなり、何度も止まってしまう:最大の筋力が原因とは限らない
2つ目の場合について、同記事は、筋トレの重さを増やすだけでは解決しないことがあり、力を繰り返し出し続ける練習を疲れた状態でも行う必要があるとしています。
20kgは、男子のシングルスや女子プロなどの本番の重さです(部門ごとの重さは次の節にまとめています)。10kgや30kgの部門で出る場合の見分け方は、同記事には書かれていません。出る部門の本番の重さに置き換えて同じことを確かめる、というのは編集部の読み替えです。
片脚の筋力をつける筋トレ(Hybrid Pro CoachとCentrが挙げているもの)は、後の節「片脚の筋力・背中の上部・体幹の補助の練習」にまとめています。ランジを長く続けるための練習は、前の節と「疲れた状態で行う練習例6つ」の節です。HYROXの種目全体で必要な筋力の確かめ方は、HYROXに必要な筋力で扱っています。
Gymsharkは、サンドバッグランジがきつい理由を、重さそのものより、そこまでのランと種目でたまった疲れだと説明しています。大会に出た人がよく挙げるのも、重さではなく、疲れてからサンドバッグを安定させてフォームを保つことの難しさだといいます。
本番のサンドバッグランジは、8種目のうち7番目です。ルールブックでは、1kmのランのあとに1種目を行う流れを8回繰り返します。ランジを始める時点で、1kmのランを7回と6つの種目を終えていることになります。直前の種目はファーマーズキャリーで、ランジのあとには最後のランとウォールボールが残っています。
練習で縮めやすい種目だという見方もあります。Hyrox Vaultは、男子オープンのサンドバッグランジのおおよその所要時間を、エリートで2分45秒〜3分15秒、初心者で6分〜8分以上としています。初心者とエリートの差は4分以上で、コースの中ではバーピーブロードジャンプに次いで2番目に大きい、という見方です。これは同サイトの目安で、挙げられているのは男子オープンの数字だけです。日本の大会での区間タイムは、サンドバッグランジの種目ページに載せています。
ランジを続ける力がいまどのくらいあるかを測る方法には、HYROX公式の体力テスト(PFT)もあります。6つの項目のなかに、その場で行うランジ100回が入っています。内容と受けられる場所はHYROXのPFTにまとめています。
部門ごとのサンドバッグの重さと練習で使う重さ
練習で使う重さは、出る部門の本番の重さが基準です。2026/27シーズンのルールブックでは、距離はシングルス・ダブルス・リレーのどの部門も100mで、重さは3段階に分かれています。
サンドバッグの重さ | 部門 |
|---|---|
10kg | シングルス女子/ダブルス女子/リレー女子 |
20kg | シングルス男子/シングルス女子プロ/ダブルス男子/ミックスダブルス/ダブルス女子プロ/リレー男子 |
30kg | シングルス男子プロ/ダブルス男子プロ |
ミックスダブルスは20kgです。女性にとっては、シングルスの10kgの2倍の重さになります。リレーの重量表は女子と男子の2列だけです。全種目の重さはHYROXの重量一覧で確認できます。
ダブルスは、1人が動いている間もう1人が休み、自分たちで決めた距離で交代できます。100mをどこで分けるかは、練習の段階で決めておきます。リレーは1人がランを2本と種目を2つ担当するので、ランジを担当する人を先に決めて、その人が練習します。
練習で本番より重いサンドバッグを使うかどうかについては、Gymsharkが順番を示しています。まず本番の重さでフォームを練習し、そのうえで、本番より少し重いサンドバッグでの練習をときどき入れる、という順番です。重い負荷を毎回使うことは勧めていません。
疲れた状態で行う練習例6つ
トレーニングガイドが挙げる6つの練習例は、組み方で3つに分かれます。走ったあとにランジを置く、同じ距離(例では50m)を数セット重ねる、脚を使う他の種目と続けて行う、の3つです。1回に進むランジの合計距離は、60mから400mまで幅があります。合計がいちばん少ないCentrの例(60m)は、Hybrid Pro Coachが始める量とする20m×3セットと同じ距離です。

ガイド | 内容 | 回数 | ランジの合計 |
|---|---|---|---|
Gymshark(ランジのガイド) | 800m走 → サンドバッグを担いだウォーキングランジ25m | 4回 | 100m |
Gymshark(トレーニングガイド) | 3分走 → バーピーブロードジャンプ80m → 3分走 → ウォーキングランジ100m(原文は 100m Walking lunges で、重りの指定なし) | 3回 | 300m |
Hyrox Vault(続けて行う練習) | ファーマーズキャリー200m → 400m走(中くらいのペース) → サンドバッグランジ100m → 4分休む。重さはどちらも本番の重さ | 3回 | 300m |
Hyrox Vault(距離を重ねる練習) | サンドバッグ(男性20kg・女性10kg)を担いだウォーキングランジ50m。セットの間は2分休む | 4セット | 200m |
Centr | サンドバッグを担いだウォーキングランジ20m → ダンベルを持ったステップアップ12回(左右6回ずつ) → 30秒休む | 3ラウンド | 60m |
PureGym(12週間の計画の2週目・筋力の日) | サンドバッグを担いだウォーキングランジ100m → スレッドプッシュ50m → サンドバッグのRDLクリーン&スクワット(原文は sandbag RDL clean and squats)10回 | 4ラウンド | 400m |
表には注意が2つあります。1つ目は重りです。Gymsharkのトレーニングガイドの例は、サンドバッグを担ぐかどうかが原文に書かれていません。ほかの5つは、サンドバッグを担いで行う例です。2つ目は担ぎ方です。Hyrox Vaultは同じ記事で、サンドバッグを片方の肩に担いで途中で反対の肩に替える方法を書いていて、これは大会のルールブックと異なります(後の節「練習のときから本番の動作基準で行う」で扱います)。同サイトの2つの例は、距離と休憩の組み方を参考にし、サンドバッグは両肩に乗せて行います。
6つの例を3つの組み方に分けると、次のとおりです。
- 走ったあとに行う:Gymsharkの2つの例と、Hyrox Vaultの続けて行う練習です。Hyrox Vaultの例は、ファーマーズキャリー → ラン → ランジという本番と同じ並びです(ランは400mに短くしています)。同サイトは、この練習を大会前の4週間は毎週行うとしています
- 距離を重ねる:Hyrox Vaultの50m×4セットです。合計200mのどの一歩も同じ歩幅で行うことに集中し、疲れても歩幅をごまかさない、という練習です
- 他の種目と組む:CentrとPureGymの例です。ランジのあとに、ステップアップやスレッドプッシュなど脚を使う種目が続きます
Centrは、ランジを練習に入れる方法をほかにも3つ挙げています。距離で区切るセットと回数で区切るセットを入れ替えること、EMOM(1分ごとに決まった量を行う形式)やAMRAP(決めた時間のなかでできるだけ多く繰り返す形式)に入れること、ランニングやローイングと組み合わせることです。
種目のあとに走る練習の組み方はコンプロマイズドラン、8種目を本番の順番で通す練習はHYROXのシミュレーションで扱っています。
片脚の筋力・背中の上部・体幹の補助の練習
HYROX公式サイトは、サンドバッグランジを主に太もも・臀筋を使う種目と紹介しています。ランジそのものの練習に加えて、トレーニングガイドは次の補助の練習を挙げています。
ねらい | 練習 | 挙げているガイド |
|---|---|---|
片脚の筋力 | ブルガリアンスクワット(後ろの足をベンチや台に乗せ、後ろの膝を床に向けて下ろす)、ステップアップ(ベンチや台に上がる) | Hybrid Pro Coach、Centr |
体の後ろ側の筋肉 | グルートブリッジ(仰向けで膝を曲げ、腰を床から持ち上げる)、ルーマニアンデッドリフト(膝を軽く曲げて背中をまっすぐに保ち、お尻を後ろに引きながら重りを下ろす) | Centr |
背中の上部・肩の持久力 | ザーチャーキャリー(バーベルなどを両肘の内側に抱えて歩く)、フロントラックキャリー(ケトルベルなどを、肘を曲げて肩の高さに乗せて歩く)、バックスクワット、サンドバッグキャリー | Gymshark |
体幹の耐える力 | プランク、パロフプレス(横に固定したバンドやケーブルを胸の前から正面へ押し出し、引かれる力に耐える)、デッドバグ(仰向けで反対側の腕と脚を交互に伸ばし、腰を床に押しつけたままにする) | Gymshark |
担いだ姿勢を保つ力 | サンドバッグを肩に担いだまま3〜5分保つ | Hybrid Pro Coach |
括弧の中の動きの説明は、表のガイドには書かれていません。米国の運動指導の資格団体(ACE・NASM)の種目解説や、Gymsharkの種目別のガイドなどで確かめたものです。ステップアップは、Centrが膝を引き上げる形で挙げています。
背中の上部と体幹が挙がるのは、サンドバッグを100mのあいだ担ぎ続けるためです。Gymsharkは、体幹の役割を、疲れてきたときにサンドバッグに引かれて上体が前に倒れるのを防ぐことだと説明しています。
使う筋肉を測った研究は、ランジウォークの効果とやり方にまとめています。
補助の筋トレの回数・重さ・休憩の目安
補助の筋トレの回数や重さについて、今回読んだトレーニングガイドに共通の目安はありません(Centrの練習例はステップアップ12回です)。学会の指針として参照できるのは、米国スポーツ医学会(ACSM)の筋トレの指針です。ただし、2009年版と2026年版で書き方が違います。
項目 | 2009年版 | 2026年版 |
|---|---|---|
筋トレで筋持久力は高まるか | ― | 筋トレをしない場合と比べて高まる |
重さ | 軽〜中程度(1回だけ挙げられる重さの40〜60%) | 重さが影響するかは、データが足りず判断できない |
回数・量 | 多い回数(15回を超える) | 量(セット数)が影響するかは、データが足りず判断できない |
休憩・セットの組み方 | 短い休憩(90秒未満) | セットの組み方が影響するかは、データが足りず判断できない |
2009年版は、局所の筋持久力を伸ばす筋トレとして、軽〜中程度の重さを15回を超える回数で、90秒未満の休憩をはさんで行うことを勧めています。個人の目標・体力・トレーニング歴に応じて当てはめる、という注記も付いています。表の「―」は、今回読んだ要旨にその項目の記載が無いことを示します。
2026年版は、137本の総説を整理した指針です。筋トレをすれば筋持久力は高まるとしたうえで、重さやセット数をどう変えると筋持久力に差が出るかは、データが足りず判断できないとしています。2009年版の数字を新しい数字に置き換えてはいません。
言えるのは次の範囲です。軽〜中程度の重さで15回を超える回数、休憩90秒未満という2009年版の数字は、局所の筋持久力を伸ばす筋トレの一般的な目安として参照できます。一方で、その数字でなければ筋持久力が伸びないとは言えません。どちらの指針も健康な成人の筋トレ全般が対象で、HYROXのサンドバッグランジで確かめた数字ではありません。
練習のときから本番の動作基準で行う
Gymsharkは、練習の1回ごとを本番で認められる動きにそろえるよう勧めています。本番で数えられない動きは時間を失うもとになる、という理由です。ルールブックが定める動きのうち、練習で意識したいのは次の点です。
- ランジのたびに、後ろに残した脚の膝を地面にはっきり着ける
- 1回ごとに、膝と股関節を伸ばして立ち上がってから次の一歩に移る
- 左右交互に行う。ランジの間に歩いたり、足を滑らせたりしない
- サンドバッグは両肩に乗せたままにする。地面などに置いて重さを逃がすと、1回ごとに15秒のペナルティ
この決まりは、シングルス・ダブルス・リレーの3冊のルールブックで共通です。動きの規定とペナルティの全体は、サンドバッグランジの種目ページとHYROXのルールまとめにあります。
担ぎ方は、トレーニングガイドの書き方に注意が要ります。Hyrox Vaultは、サンドバッグを片方の肩に担ぎ、50mで反対の肩に替える方法を書いています。替えるときにサンドバッグを1秒ほど下ろす、という指示もあります。一方、2026/27シーズンのルールブックは、サンドバッグを両肩に完全に乗せたままにするよう求めています。大会の基準はルールブックなので、練習も両肩に乗せた形で行います。前の節に載せたHyrox Vaultの2つの練習例も、担ぎ方は両肩に置き換えます。
後ろの膝を毎回床に着けるので、膝当てを使うかどうかも練習のうちに決めておけます。大会で使えるものはHYROXで膝サポーターは使える?で扱っています。
ペースと休み方は疲れた状態の練習で試して決める
本番のペースは、最初の10mで続けられる速さを見つけ、100mを通して一定に保ちます。休みを計画する場合の例は、20〜25mごとに立ったまま3〜5秒です。止まらずに進むか、計画して休むかは、疲れた状態の練習で両方を試して決めます(いずれもHybrid Pro Coach)。
出だしを狙いより速くすると、残りの距離で大きく失速します(Hybrid Pro Coach)。最初の数mを飛ばして途中で止まるより、歩幅をそろえて一定のリズムで進むほうが、種目全体は速くなることが多いです(Gymshark)。
進み方には2通りあります。1歩ごとに両足をそろえて短く止まってから次の一歩へ進む方法と、足をそろえずに後ろの脚をそのまま次の一歩へ振り出して続ける方法です。ルールブックはどちらも認めています。
速いのは続ける方法です(Hybrid Pro Coach・Centr)。両足をそろえる方法は遅くなりますが、呼吸とバランスを整えられ(Hybrid Pro Coach)、体力を温存できます(Centr)。Hybrid Pro Coachは、初めてのHYROXでは両足をそろえる方法を使い、技術と体力がついてから続ける方法へ移るよう勧めています。Gymsharkは、初心者や、重さや疲れでバランスやフォームが崩れる人に、両足をそろえて整え直す方法を勧めています。両方を練習で試し、脚が疲れたときに保てるリズムを見つけておく、というのがGymsharkの助言です。
途中の休み方は2通りです(Hybrid Pro Coach)。
- 20〜25mごとに立ったまま3〜5秒止まり、脚をほぐして深く息をする
- 止まらずに動き続ける
合計が速いのは、止まらずに進むほうです(Hybrid Pro Coach)。Gymsharkも、ペースが落ちても、ゆっくり続けるほうが、止まって回復を繰り返すよりたいてい速いと書いています。ただし、50mを過ぎて大きく遅くなる人は、計画した休みを入れたほうが平均のペースを保てる場合があります(Hybrid Pro Coach)。100m全体ではなく、次の線やコーンまでと小さく区切って考えると進めやすくなります(Gymshark)。
休むときも、サンドバッグは両肩に乗せたままです。地面に下ろして休むと、先ほどのペナルティの対象になります。レース全体の配分はペース配分とRoxzoneの動き方にまとめています。
大会が近づいてからランジの練習を急に増やさない
大会が近づいてから、体が慣れていない練習を新しく足すことは勧められていません。RMR Trainingは、ランジやスレッドの練習を急に足すといった慣れていない刺激は、筋肉痛や疲労、けがの原因になると説明しています。Hyrox Vaultも、大会前の最後の時期に、まったく新しい種類の練習を足さないよう書いています。
サンドバッグを担いだランジを100mまで伸ばす段階は、Hybrid Pro Coachの目安で6〜8週間です。大会の直前に始めると、この段階を踏む時間が足りません。大会が近いときの過ごし方は、大会まであと4週間でできることと大会前の1〜2週間の調整で扱っています。
サンドバッグが無いときの練習
通っているジムにサンドバッグが無い場合は、代わりの重りでランジを練習できます。Gymsharkは、バーベルを背中の上部に担いで行うウォーキングランジを、重さが乗る位置が本番に最も近い方法として最初に挙げています。ダンベルを両手に持つ方法や、本や水を詰めたリュックを背負う方法もあります。
代わりの重りごとの違いと自作の方法はサンドバッグランジの代用トレーニングに、ジムの器具での練習全体と、100m進む場所が取れないときの数え方は普通のジムでできるHYROXの練習メニューに、自宅での練習は自宅でできるHYROXの練習にまとめています。
ダブルスで出る場合は、サンドバッグの受け渡しも練習の対象です。Gymsharkは、どこで交代するかを事前に決め、疲れた状態でも受け渡しを練習しておくよう勧めています。交代の決まりはダブルスのルールと分担の決め方で確認できます。
KEY TAKEAWAYS
- サンドバッグランジの練習は、サンドバッグを担いだランジ20m×3セットから始め、6〜8週間かけて100mを通せるところまで伸ばします。本番の重さでの練習は週1回以上入れます(Hybrid Pro Coach)
- 本番では1kmのランを7回と6つの種目を終えてからランジに入ります。練習でも、走ったあとや他の種目のあとにランジを置きます。トレーニングガイドの練習例6つは、ランジの合計が60m〜400mです
- 重さは部門で10kg・20kg・30kgの3段階です。練習は本番の重さを基本にし、本番より少し重いサンドバッグはときどき入れます
- 補助の練習は、片脚の筋力(ブルガリアンスクワット・ステップアップ)、背中の上部、体幹です。筋持久力を伸ばす筋トレの一般的な目安として、ACSMの2009年版は「軽〜中程度の重さで15回を超える回数、休憩90秒未満」を挙げています。2026年版は、重さやセット数の影響は判断できないとしています
- 練習のときから、後ろの膝を地面に着け、立ち上がってから次の一歩に移り、サンドバッグを両肩に乗せたままにします。本番のペースは、最初の10mで続けられる速さを見つけて100mを一定に保ちます。休みを計画する場合の例は、20〜25mごとに立ったまま3〜5秒です(Hybrid Pro Coach)
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